2021.04.23
サトウ食品日本グランプリシリーズの1つである兵庫リレーカーニバルが4月24、25日に、兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で行われる。グランプリ種目は2日目。トラック種目が男女1500m、10000m、2000m障害、フィールド種目は女子棒高跳、女子走幅跳、男子円盤投、やり投、女子円盤投が実施。見逃し厳禁の選手たちをピックアップしていく。
注目は女子1500mに出場する地元・兵庫出身の田中希実(豊田自動織機TC)。この種目の日本記録保持者(4分05秒27)で、5000mですでに東京五輪代表に内定しているが、1500mでの出場権獲得も視野に入れる。4月10日の金栗記念でも1500mに出場して自己3番目の4分09秒31をマーク。なお、1500mの東京五輪参加標準記録は4分04秒20。ほかに、卜部蘭(積水化学)や後藤夢(豊田自動織機TC)、高松智美ムセンビ(名城大)らがエントリーしている。
男子1500mには昨年の日本選手権王者・館澤亨次(DeNA)、一昨年の覇者・戸田雅稀(SGホールディングス)、金栗記念で日本歴代9位の3分38秒83をマークした河村一輝(トーエネック)らが出場。男子の東京五輪参加標準記録は3分35秒00で、突破している選手はいない。
男子2000m障害も注目で、3000m障害で東京五輪を目指す選手たちが参戦。三浦龍司(順大)は久しぶりの障害レースとなる。昨年、三浦は3000m障害で8分19秒37(日本歴代2位)をマーク。有効期間外ながら東京五輪の参加標準記録8分22秒00を上回っている。12月の日本選手権は直前のケガのため出場を見送ったが、2月の日本選手権クロカンでも優勝するなど復調している。
また、リオ五輪代表の塩尻和也(富士通)も復活。4月の金栗記念5000mでは13分22秒80の自己新をマークした。他に山口浩勢(愛三工業)、青木涼真(Honda)、楠康成(阿見AC)に、復活を期す潰滝大記(富士通)、阪口竜平(SGT.ホールディングス)も有力。2000m障害もワールドランキングで3000m障害のポイントに加算されるため、記録・順位ともに一つでも上を目指したいところ。
男子やり投には新井涼平(スズキ)に、地元出身のディーン元気(ミズノ)と巌優作(筑波大)らが出場。男女円盤投には堤雄司(ALSOK群馬)と郡菜々佳(九州共立大院)という男女の日本記録保持者がエントリーしている。女子走幅跳は秦澄美鈴(シバタ工業)、中野仁美(和食山口)、高良彩花(筑波大)という「兵庫」にゆかりのあるジャンパーたちの競演に注目が集まる。男女10000mは5月3日に日本選手権を控えていることから有力選手は出場を回避しているが、女子にはマラソン五輪代表の前田穂南(天満屋)がエントリーした。
初日は小中高のリレー種目が中心になるが、アシックスチャレンジの女子5000m男子10000mが行われる。男子10000mには箱根駅伝優勝の駒大・花尾恭輔、石川拓慎、山野力などがエントリーしている。大会は初日が無観客、2日目は有観客で開催され、2日目は日本陸連YouTubeでライブ配信される。

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