2026.03.01
◇東京マラソン2026(3月1日/東京・東京都庁スタート、東京駅前行幸通りフィニッシュ)
MGCシリーズ2025-2026・G1でアボット・ワールドマラソンメジャーズの東京マラソンが行われた。男子競歩の勝木隼人(自衛隊体育学校)と川野将虎(旭化成)の2人が、市民ランナーのペースの目安となるペースセッターを務めた。
世界大会メダリスト2人の豪華な“ペースメーカー”が実現した。昨年の東京世界選手権35km競歩銅メダリストの勝木は3時間7分ペース、22年オレゴン、23年ブダペストと世界選手権35km競歩2大会連続メダルの川野は3時間20分ペースのセッターで、目安記録が記された“風船”を着けて都内を颯爽と歩き、勝木は3時間6分41秒、川野は3時間19分42秒とバッチリ任務を遂行した。
東京世界選手権の後に「この盛り上がりを世界選手権だけで終わらせたくない」と話し合ったという2人。もともと、2月の延岡西日本マラソンへの出場を検討していた川野だったが、「東京マラソンに出られないか」と関係者などを通じて実現した。
川野は「出るからには盛り上げたいと思ってチャレンジしました」と笑顔を見せ、勝木も「競歩の存在が危ういので、こうした機会は僕にとっても競歩界にとってもプラスになると思います」と話す。
競歩はこれまで20kmと35km(以前は50km)で行われてきたが、今年からハーフ(21.0975km)とフルマラソン(42.195km)で行われている。また、ロサンゼルス五輪ではハーフマラソン競歩のみ実施ということも決まるなど、過渡期を迎えている。そうしたなか、2人の競歩への強い思いがこうした行動へと表れた。
レース中から「頑張って」「すごく速い!」など、ランナーからも声が飛んだそうで、「沿道の応援も後押しになりました」と声をそろえ、ともに“完歩”の証となるメダルを胸に掛けた。
勝木はこの後、能美競歩でハーフマラソン競歩に出場し、世界競歩チーム選手権(ブラジル)へ。秋のアジア大会での優勝を目指していくという。
川野も能美での日本選手権マラソン競歩でアジア大会代表内定を狙う。「35kmとは取り組みにあまり違いはありません。ロス五輪を考えると(今年から)ハーフマラソンの距離にするほうが合理的だと思いますが、日本の競歩はロング種目から強くなったのが伝統。好きな距離でもあるので、積極的にマラソンに出たいです」と話し、「順調に来ているので、まずは代表権をつかんでアジア大会で金メダルを取れる準備をしていきます」と力を込めた。
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