2026.03.01
◇東京マラソン2026(3月1日/東京・東京都庁スタート、東京駅前行幸通りフィニッシュ)
MGCシリーズ2025-2026・G1でアボット・ワールドマラソンメジャーズの東京マラソンが行われ、T.タケレ(エチオピア)が2時間3分36秒で優勝した。
日本人トップ(12位)は大迫傑(リーニン)で2時間5分59秒。そこから10秒後、2時間6分09秒で鈴木健吾(横浜市陸協)が13位でフィニッシュした。
「まずはMGC出場権を獲得しないと、私の中ではスタートを切れないと思っていた」という鈴木は、3大会連続となるMGC出場権獲得に「なんとかまとめられたところは良かったです」と振り返る。
大迫、近藤亮太(三菱重工)ら日本人有力選手が集まった第3集団でレースを進め、序盤から安定しないペースメーカーの流れから、中間点を1時間2分47秒で通過。「もうちょっと速いタイミングで通過するかなと思ったけど、ペースが落ち着かなかった」。
じりじりとした展開に、鈴木が持ち前の勝負勘を研ぎ澄ませる。「一瞬の駆け引きがすごく大事だと思っていました」。30.9km付近、鈴木は右手人差し指を前に出し、集団から一気に抜け出す。「中国選手が前に出たので、その流れで行きたいと思ったんです」。
32km過ぎに序盤から独走していた橋本龍一(プレス工業)をかわして日本人トップに立つと、中国選手の背中を追う。だが、追い切れずに「あそこで行き切れば本来の自分の走りだったと思える」と悔やまれる場面。その後、再び大迫らの集団に吸収された。
37.9kmからは大迫との“新旧日本記録保持者”対決を展開。40.2kmで大迫を突き放しにかかったが対応され、41.1kmで大迫に引き離された。「地力がまだまだ足りない」と感じながら、「レース中にエネルギーを使っていたかなと思います」と課題を口にする。
昨年、富士通を退社してプロランナーとして活動をスタート。今回がプロとして初めてのマラソンだったため、「今までのマラソンよりも大切にしていた部分があった」という。「少し一緒に練習させてもらった」という富士通や、スポンサーのキューピーをはじめ、「今、活動をスタートできていることは本当に感謝しかない」と改めて感謝の言葉を示す。
自身の状態としては「60%」ぐらいとした中で、自己サードベストにまとめた力はさすがは前日本記録保持者と言えるだろう。鈴木は「次につながると思う」と話し、プロとしての第一歩に「いいスタートが切れたかな」と大きくうなずいた。
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