HOME 国内

2025.09.19

中距離・薄田健太郎が現役引退 「苦しい経験を超える喜びを与えてくれた」 10月にラストラン
中距離・薄田健太郎が現役引退 「苦しい経験を超える喜びを与えてくれた」 10月にラストラン

25年7月MDCに出場した薄田健太郎

薄田健太郎の引退コメント全文

いつも温かいご声援をいただき、ありがとうございます。
この度、17年間続けてきた陸上競技生活に区切りをつけ、現役を引退することを決断しました。
自身の競技人生を振り返ると、苦しい経験の方が多かったように感じます。特に、度重なる怪我によって十分なトレーニングを積むことができず、満足のいく走りができなかったことが何より辛いことでした。
しかしそれを超える喜びを与えてくれたのも陸上競技でした。初めて1分台を出した瞬間、全国大会への出場が決まった瞬間、自己ベストを更新した瞬間、レース後にライバルと健闘を称えあった瞬間。どれも刹那ではありますが、苦しい経験に耐えうる十分な理由になりました。
陸上競技の中距離という種目は国内で人気があるとは言えません。その中距離を人気種目にするために世界の舞台で活躍すると息巻いていたものの、その舞台に立つことは叶いませんでした。しかし、今の日本の中距離界には世界へ羽ばたけるポテンシャルを持った選手がたしかにいます。さらに私が所属していたTWOLAPSというチームは様々な活動を通して、中距離界を盛り上げています。これらの活動が相乗効果を生み、中距離が人気種目になる日を楽しみにしています。
今後は陸上競技を通して培った力を業務に生かし、元陸上選手は社会でも活躍できるということを証明していきたいと思います。
最後になりますが、競技をするにあたってどんな時も温かく応援してくれた家族、ここまで導いて下さった指導者・スタッフの方々、切磋琢磨したチームメイト、どんな時も応援して下さったファンの皆さま、そして集中して競技に取り組める環境を整えてくださったDeNAに心よりお礼を申し上げます。
これまで本当にありがとうございました。

DeNAは9月19日、所属する薄田健太郎が今季限りで競技活動を退くことを発表した。 薄田は神奈川県出身の26歳。希望ヶ丘高時代は800mで8位入賞、国体7位入賞と活躍。筑波大時代も日本インカレで入賞を続け、20年の日本選手権では5位に入った。 22年に大きく躍進し、5月の静岡国際では日本歴代5位(当時)となる1分46秒17と日本人トップを占め、日本選手権では2位。秋には1000mで17年ぶり日本新記録となる2分18秒69もマークした。当初は大学院修了とともに引退する予定だったが、23年アジア室内選手権代表に選ばれたこともありDeNAで競技を続けていた。 しかしその後はケガにも苦しみ、自己記録を更新できないシーズンが続いた。今後は9月の全日本実業団対抗選手権に出場し、10月19日の「MIDDLE DISTANCE CIRCUIT」が引退レースとなる。 薄田はチームのホームページを通じ、「自身の競技人生を振り返ると、苦しい経験の方が多かったように感じます。しかしそれを超える喜びを与えてくれたのも陸上競技でした。初めて1分台を出した瞬間、全国大会への出場が決まった瞬間、自己ベストを更新した瞬間、レース後にライバルと健闘を称えあった瞬間。どれも刹那ではありますが、苦しい経験に耐えうる十分な理由になりました」と語り、「どんな時も応援して下さったファンの皆さま、そして集中して競技に取り組める環境を整えてくださったDeNAに心よりお礼を申し上げます。これまで本当にありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。 引退後は、DeNAの社員としてスポーツ・スマートシティ事業に携わっていくという。

薄田健太郎の引退コメント全文

いつも温かいご声援をいただき、ありがとうございます。 この度、17年間続けてきた陸上競技生活に区切りをつけ、現役を引退することを決断しました。 自身の競技人生を振り返ると、苦しい経験の方が多かったように感じます。特に、度重なる怪我によって十分なトレーニングを積むことができず、満足のいく走りができなかったことが何より辛いことでした。 しかしそれを超える喜びを与えてくれたのも陸上競技でした。初めて1分台を出した瞬間、全国大会への出場が決まった瞬間、自己ベストを更新した瞬間、レース後にライバルと健闘を称えあった瞬間。どれも刹那ではありますが、苦しい経験に耐えうる十分な理由になりました。 陸上競技の中距離という種目は国内で人気があるとは言えません。その中距離を人気種目にするために世界の舞台で活躍すると息巻いていたものの、その舞台に立つことは叶いませんでした。しかし、今の日本の中距離界には世界へ羽ばたけるポテンシャルを持った選手がたしかにいます。さらに私が所属していたTWOLAPSというチームは様々な活動を通して、中距離界を盛り上げています。これらの活動が相乗効果を生み、中距離が人気種目になる日を楽しみにしています。 今後は陸上競技を通して培った力を業務に生かし、元陸上選手は社会でも活躍できるということを証明していきたいと思います。 最後になりますが、競技をするにあたってどんな時も温かく応援してくれた家族、ここまで導いて下さった指導者・スタッフの方々、切磋琢磨したチームメイト、どんな時も応援して下さったファンの皆さま、そして集中して競技に取り組める環境を整えてくださったDeNAに心よりお礼を申し上げます。 これまで本当にありがとうございました。

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.05.05

【男子八種競技】北村澪音(洛南高3京都) 5995点=高校歴代9位

男子八種競技高校歴代10傑 6325 宮下輝一(市船橋3千葉) 2025. 7.26 6264 高橋諒(桐朋3東京)   2023.11.12 6214 丸山優真(信太3大阪)  2016.11.13 6131 高橋駿士 […]

NEWS 世界リレーで北京世界陸上決定 男子マイル・今泉堅貴「最大の目標は達成」決勝逃したことは「反省」

2026.05.05

世界リレーで北京世界陸上決定 男子マイル・今泉堅貴「最大の目標は達成」決勝逃したことは「反省」

ボツワナで行われた世界リレーを終え、北京世界選手権出場権を獲得した男子4×400mリレーメンバーの今泉堅貴(内田洋行AC)がオンラインで会見を開いてレースを総括した。 予選は3分00秒79で5着にとどまり決勝進出を逃した […]

NEWS 前村ディレクター世界リレー総括 男子マイル「入賞をポイントに強化」出場権挑戦続く男子4継はDLとアジア大会でトライ

2026.05.05

前村ディレクター世界リレー総括 男子マイル「入賞をポイントに強化」出場権挑戦続く男子4継はDLとアジア大会でトライ

ボツワナで行われた世界リレーを終え、日本陸連強化委員会の前村公彦ディレクター(短距離)がオンラインで会見を開いて大会を総括した。 今大会は来年の北京世界選手権の出場権獲得を狙い、男子4×100m、4×400m、男女混合4 […]

NEWS 棒高跳・原口篤志が5m50 男子円盤投は幸長慎一が湯上剛輝抑える 齋藤真希は大会新V/水戸招待

2026.05.05

棒高跳・原口篤志が5m50 男子円盤投は幸長慎一が湯上剛輝抑える 齋藤真希は大会新V/水戸招待

日本グランプリシリーズ第7戦の水戸招待が5月5日、茨城県のケーズデンキスタジアム水戸で行われ、男子棒高跳は原口篤志(大経大院)が5m50で優勝を飾った。 昨年までは東大阪大に所属していたが、今春から大学院生として新たな環 […]

NEWS 【大会結果】2026水戸招待陸上(2026年5月5日)

2026.05.05

【大会結果】2026水戸招待陸上(2026年5月5日)

【大会結果】2026水戸招待陸上(5月6日/茨城県水戸市・ケーズデンキスタジアム水戸) ●男子 100m M.ウェンデ(豪州)  10秒54(+0.3) 2位 山田晃佑(DEEP JAPAN) 10秒54(+0.3) 棒 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年5月号 (4月14日発売)

2026年5月号 (4月14日発売)

2026シーズン展望
中距離特集ほか

page top