◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目
東京世界陸上2日目のイブニングセッションに男子100m決勝が行われ、O.セヴィル(ジャマイカ)が世界歴代10位タイの9秒77(+0.3)で優勝した。この種目のジャマイカ勢の優勝は15年北京大会のウサイン・ボルト以来5大会ぶりとなる。
連覇を狙ったノア・ライルズ(米国)は9秒89の3位。2位はK.トンプソン(ジャマイカ)でジャマイカ初のワンツーだった。
「小さな街からやってきた」とセヴィル。ジャマイカの南東部にあるセント・トーマス出身だ。セヴィルは「本当に良い走りができました」とレースを振り返り、「ライバルのお陰で努力をしてこられました」と語る。近年はケガもあったといい「何もできない年もあった」。
タイトルにあと一歩届かないスプリンターだった。22年オレゴン大会、23年ブダペスト大会と連続4位。パリ五輪では準決勝で9秒83を出しながら、決勝は精彩を欠いて8位だった。
「いろんなミスもあった。マネジメントスタッフを含めて、失敗から学ぼうとやってきました。とにかく自分がやるべきことを決めて、それを実行した。世界チャンピオンになるために、自分に集中していたんです」
世界歴代10位タイの快走。ボルト以来の戴冠に「ジャマイカ、アメリカと何度も対決を繰り返してきましたが、歴史を塗り替えられました」と胸を張った。
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