HOME 国内、世界陸上

2025.08.03

桐生祥秀が9秒台、守祐陽も標準突破 東京世界陸上100m代表争いは?
桐生祥秀が9秒台、守祐陽も標準突破 東京世界陸上100m代表争いは?

世界選手権の参加標準を突破した桐生祥秀と守祐陽

8月3日に行われている日本グランプリシリーズの富士北麓ワールドトライアルの男子100m予選で、桐生祥秀(日本生命)が9秒99(+1.5)をマークし、東京世界選手権の参加標準記録(10秒00)を突破した。桐生にとっては、日本初の9秒台となる9秒98をマークした2017年以来の10秒切りだった。

また、別の組では守祐陽(大東大)が10秒00(+1.3)と、こちらも参加標準記録を突破した。

この時点で、東京世界選手権の参加標準記録突破者は、昨年パリ五輪で9秒96をマークしたサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、9秒99の桐生、10秒00をインターハイで出した清水空跳(星稜高3石川)、そして守の4人となった。

広告の下にコンテンツが続きます

9月の東京世界選手権の日本代表選考要項の優先順では日本選手権の成績も重視される。日本選手権入賞者が参加標準記録を突破し場合が最優先となるため、日本選手権優勝の桐生は代表当確。現時点で次点は同7位の守となる。

また、次に優先されるの日本選手権入賞者でワールドランキング(Road to Tokyo)での出場資格獲得者だが、現在、栁田大輝(東洋大)がランクインしているものの日本選手権は予選でフライング失格のため該当しない。

次に参加標準記録突破者のうち、「Road to Tokyo」の順位、参加標準記録有効期間内の記録の順で優先されるため、現時点ではサニブラウンが『3人目』に該当。高校2年生の清水は4番手になる。

広告の下にコンテンツが続きます

守を上回るためには、日本選手権で2~5位に入った大上直起(青森県庁)、関口祐太(早大)、井上直己(早大)、小池祐貴(住友電工)、多田修平(住友電工)が参加標準記録を突破しなければならない状況だ。栁田が代表入りするにサニブラウンよりも速いタイムで走る必要がある。

有効期間は8月24日まで。高校生の快走に刺激されたか、シニアの活況で、当確の桐生を除く2枠の代表争いもまだまだわからなくなりそうだ。

8月3日に行われている日本グランプリシリーズの富士北麓ワールドトライアルの男子100m予選で、桐生祥秀(日本生命)が9秒99(+1.5)をマークし、東京世界選手権の参加標準記録(10秒00)を突破した。桐生にとっては、日本初の9秒台となる9秒98をマークした2017年以来の10秒切りだった。 また、別の組では守祐陽(大東大)が10秒00(+1.3)と、こちらも参加標準記録を突破した。 この時点で、東京世界選手権の参加標準記録突破者は、昨年パリ五輪で9秒96をマークしたサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、9秒99の桐生、10秒00をインターハイで出した清水空跳(星稜高3石川)、そして守の4人となった。 9月の東京世界選手権の日本代表選考要項の優先順では日本選手権の成績も重視される。日本選手権入賞者が参加標準記録を突破し場合が最優先となるため、日本選手権優勝の桐生は代表当確。現時点で次点は同7位の守となる。 また、次に優先されるの日本選手権入賞者でワールドランキング(Road to Tokyo)での出場資格獲得者だが、現在、栁田大輝(東洋大)がランクインしているものの日本選手権は予選でフライング失格のため該当しない。 次に参加標準記録突破者のうち、「Road to Tokyo」の順位、参加標準記録有効期間内の記録の順で優先されるため、現時点ではサニブラウンが『3人目』に該当。高校2年生の清水は4番手になる。 守を上回るためには、日本選手権で2~5位に入った大上直起(青森県庁)、関口祐太(早大)、井上直己(早大)、小池祐貴(住友電工)、多田修平(住友電工)が参加標準記録を突破しなければならない状況だ。栁田が代表入りするにサニブラウンよりも速いタイムで走る必要がある。 有効期間は8月24日まで。高校生の快走に刺激されたか、シニアの活況で、当確の桐生を除く2枠の代表争いもまだまだわからなくなりそうだ。

男子100mの世界選手権代表選考基準

※日本陸連発表のものを一部抜粋(丸数字は優先順位) 5)日本選手権8位以内の成績を収めた競技者で、参加標準記録有効期間内に参加標準記録を満たした競技者。 ① 日本選手権の成績 ② 参加標準記録有効期間内の記録 ※ 桐生祥秀(9秒99/日本選手権1位)、守祐陽(10秒00/日本選手権7位) 6)日本選手権8位以内の成績を収めた競技者で、「Road to Tokyo」により本大会の参加資格を得た競技者。 ① 日本選手権の成績 ② 「Road to Tokyo」の順位 ③ 参加標準記録有効期間内の記録 ※ 該当者なし 7)参加標準記録有効期間内に参加標準記録を満たした競技者。 ① 「Road to Tokyo」の順位 ② 参加標準記録有効期間内の記録 ※ サニブラウン・アブデル・ハキーム(9秒96/日本選手権予選落ち)、清水空跳(10秒00/日本選手権準決勝落ち) 8)「Road to Tokyo」により本大会の参加資格を得た競技者。 ① 「Road to Tokyo」の順位 ② 参加標準記録有効期間内の記録 ※ 栁田大輝(ワールドランキング33位/日本選手権予選失格)

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.17

やり投・長沼元は74m70で予選36位にとどまる 最終調整で腰に痛み「力んでしまった」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、男子やり投予選B組に出場した長沼元(スズキ)は74m70で組17位、全体36位で決勝進出はならなかった。 今季は自 […]

NEWS 鵜澤飛羽は1組5レーン ベドナレク、オガンドらパリ五輪入賞者と同組 200m準決勝スタートリスト発表/東京世界陸上

2025.09.17

鵜澤飛羽は1組5レーン ベドナレク、オガンドらパリ五輪入賞者と同組 200m準決勝スタートリスト発表/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 東京世界陸上6日目のイブニングセッションで行われる男子200m準決勝のスタートリストが発表され、予選6組を20秒39(±0)の3着で通過した鵜澤飛羽(JAL)は1組5レー […]

NEWS 200m・飯塚翔太は20秒64で予選組6着 地元開催に「この雰囲気で準決勝に立てていたら」/東京世界陸上

2025.09.17

200m・飯塚翔太は20秒64で予選組6着 地元開催に「この雰囲気で準決勝に立てていたら」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界選手権5日目のイブニングセッションが行われ、男子200m予選1組に出場した飯塚翔太(ミズノ)は20秒64(-0.2)で6着となり、準決勝進出はならなかった。 […]

NEWS 棒高跳ムーンが4m90でイシンバイェワ超えの3連覇!モリスとの白熱の米国対決制す/東京世界陸上

2025.09.17

棒高跳ムーンが4m90でイシンバイェワ超えの3連覇!モリスとの白熱の米国対決制す/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、女子棒高跳はケイティ・ムーン(米国)が4m90で史上初の3連覇を達成した。 白熱の好勝負となった。その主役となった […]

NEWS 200m・水久保漱至は今季ベスト20秒51も予選敗退 「根本的な力が足りないと肌で感じた」/東京世界陸上

2025.09.17

200m・水久保漱至は今季ベスト20秒51も予選敗退 「根本的な力が足りないと肌で感じた」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、男子200m予選3組に出場した水久保漱至(宮崎県スポ協)は20秒51(-0.3)の7着で、準決勝進出はならなかった […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top