2025.06.20
◇インターハイ北信越地区大会(6月19日~22日/福井・福井県営陸上競技場)1日目
広島インターハイを懸けた北信越大会の初日はフィールド4種目の決勝が行われ、女子砲丸投は昨年の国民スポーツ大会少年A8位、U18大会4位の川浦もえ(開志国際3新潟)が4投目に自己ベストを14cm上回る13m43をプットして北信越女王の座を射止めた。
「(4投目は)(グライド時の)引き込み動作がうまくできたことが要因です。決してビビらず、どういうふうに力を入れればいいんだという感覚をつかめたことは収穫です」と声を弾ませた。
170cm・75kgの恵まれた身体と長いリーチから繰り出すダイナミックなフォームが魅力だ。さらに、補強のデッドリフトのMAXは女子の高校生としてはハイレベルの120kgを誇るほど、背筋力が強い。
このオフシーズンはウエイトトレーニングはもちろん、課題であったパワーポジションからリリースまでの移行局面のフォーム修正を徹底し、その効果を今大会で発揮。今年1月に練習で利き腕の左腕に直結する左肩を脱臼した影響で今季は出場した県大会までの全6大会は12m台に留まっていたが、ようやく目覚めた。
昨年のインターハイで予選落ちした悔しさを胸に川浦は「インターハイでは14m台をマークして“日本一”をめざします!」と力強く宣言した。
そのほか、女子棒高跳は伸び盛りの篭田心優(松本国際2長野)がただ一人、自己タイとなる3m60を1回目にクリアして優勝を飾った。混戦となった男子走幅跳は昨年の国スポ少年B2位の元山尚紀(鯖江2福井)が3回目に7m43(+3.9)をマークして首位へ浮上すると、4回目にはさらに7m44(+2.9)まで伸ばし、最後まで首位を死守して制覇した。
男子ハンマー投は昨年のインターハイで決勝まで進出した中川冬夢(新津工3新潟)が1投目に55m85をマークし、トップを最後まで譲らず、優勝を果たした。
全国インターハイは7月25日から29日までの5日間、広島・ホットスタッフフィールド陸上競技場(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文・撮影/永田真樹
インターハイ北信越大会優勝者一覧をチェック!
●男子 走幅跳 元山尚紀(鯖江2福井) 7m44(+2.9) ハンマー投 中川冬夢(新津工3新潟) 55m85 ●女子 棒高跳 篭田心優(松本国際2長野) 3m60 砲丸投 川浦もえ(開志国際3新潟) 13m43RECOMMENDED おすすめの記事
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