2025.06.13
6月12日、ノルウェー・オスロでダイヤモンドリーグ(DL)第6戦のビスレットゲームズが開催され、女子やり投でパリ五輪金メダリストの北口榛花(JAL)が64m63の今季自己最高記録で優勝を飾った。
北口は今季初戦となった5月3日のDL上海で60m88の4位。日本での凱旋試合となったセイコーゴールデンGPでは64m16で優勝を飾っている。その後、練習拠点のチェコに戻ったが、調子が上がらず5月25日のDLラバト(モロッコ)、6月1日のハイロやり投競技会(ドイツ)への出場を見送っていた。
仕切り直しとなった今大会では、1投目に57m28、2投目にファウルと本来の投てきからはほど遠い記録に。3投目に60m74と60m台に乗せたものの、4投目も60m86に止まった。4投目終了時点で4位となり、上位3人のみが6投目に進むDL特別ルール「ファイナルスリー」の瀬戸際に立たされた。
しかし、5投目に北口の会心の一投が放たれた。「過去に何回も“ラストスロー”でベストを出してきたので、あの状況でも自信はありました」の言葉通り、やり投は4投目までとは違う軌道を描き、65m手前に落下。一気に1位に踊り出ると両手でガッツポーズを作った。
ファイナルスリーには北口のほか、今季67m22を投げているA.ヴィラゴシュ(セルビア)、パリ五輪銀のJ.-A.ファン・ダイク(南アフリカ)が残ったが、3人とも記録は伸ばせず、北口の優勝が決まった。
試合後、北口が「ケガの影響で少し練習量を落としていたけど、調子が戻ってきました。64mを投げられたことは悪くないと思う」とコメント。「プレッシャーが掛かっている時のほうが上手くいくけど、本来ならそれは良い状況ではないので、次の大会(オストラヴァ・ゴールデンスパイク/6月24日)では違うものにしていきたい」と、さらなるレベルアップを誓った。
【画像】DLで優勝を飾り笑顔を見せた北口榛花
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.09.12
前夜祭イベントでギネス“世界新” 寺田明日香が高速道路KK線でリレー参加/東京世界陸上
-
2025.09.11
-
2025.09.13
-
2025.09.14
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
-
2025.08.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.14
走高跳・赤松諒一が全体トップタイで2大会連続決勝!左足に痛み抱えても「決勝は思い切って自分の跳躍を」/東京世界陸上
◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目 東京世界陸上2日目のイブニングセッションが行われ、男子走高跳予選で赤松諒一(SEIBU PRINCE)が2m25を1回でクリアし、全体トップタイで2大会連続の決勝進 […]
Latest Issue
最新号

2025年10月号 (9月9日発売)
【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/