2025.04.23
公益財団法人東京2025世界陸上財団は、9月に控える東京世界選手権(9月13日~21日)を支えるボランティアの研修を東京都内で4月19日からスタートした。24日までの6日間で、最初のステップとなるオリエンテーションが行われている。
大会ボランティアは11月1日から12月17日までの期間で募集され、当初想定していた募集人数3000人程度を大きく上回る8,276人が応募。その中から3月11日に3100人の採用がそれぞれに通知された。会場周辺の区からの協力者も含めて計3,400人でボランティアチームが構成される。
オリエンテーションの目的は、大会の概要を把握することと、ボランティアとしての心構えの確認がメイン。座学でそれらが伝えられ、その後にチームビルディングをテーマとしたグループアクティビティが実施された。海外在住者など一部はオンラインでの参加が認められているが、基本的には現地参加を前提に進められている。
冒頭に、同財団広報・PR担当理事も務める男子走高跳日本記録保持者の戸邉直人(JAL)が動画で「出場する選手、観客のみなさんと、私たちが一体となって大会を作り上げていくことを目指していきます。一緒に頑張っていきましょう」とメッセージを届け、研修がスタート。世界陸上の成り立ち、今大会が34年ぶりの東京開催であることや、今大会の概要が説明され、参加者は大会へのイメージを膨らませていった。
続いて、「ボランティアの心構え」の説明では、実際の活動内容を改めて説明。誹謗中傷などに関わるセーフガーディングやコンプライアンス、SNSへの注意喚起、暑熱への対策などの留意点が伝えられた。参加者の中には東京五輪や東京マラソン、その他スポーツイベントなどでのボランティア経験を持つ人が多く、時折うなずく姿があちこちで見られるなど、参加者は熱心に講義に耳を傾けていた。
ボランティアを現場で統括する同財団総務企画室の藤原拓・総合調整課長は「多くの方に前向きに、頑張りたい、楽しみだと言っていただいているので、私たちも本当に身が引き締まる思いです」と話す。
オリエンテーションでは「大会の規模感を知っていただくことや、暑さへの対策など自分自身を守ることを意識していただくこと」をポイントに挙げ、さらに「SNSは意識せずに人を傷つけてしまう可能性もあるので、セーフガーディングやコンプライアンスについては強調させていただいています」。
応募の段階で「運営サポート」「メディアサポート」「誘導・案内サポート」「接遇サポート」「メディカルサポート」「イベントサポート」の6つの活動内容から希望を取っているが、適性も踏まえて担当・配置が決定。5月下旬にシフト調整がされ、7月中旬からの共通研修(オンライン)、8月中旬からの会場別・役割別研修(対面・オンライン併用)を経て、本番を迎えることになる。
藤原氏は「一緒に大会を作り上げていく、というやる気、熱意、ともに楽しんでいく気持ちを持って、積極的な活動を期待しています。そんな思いが大会を成功に導くと思っています」と言葉に力を込めた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.06
マラソン・川内優輝が第二子誕生を報告!「ソワソワしていました」15回目防府読売前日に吉報
-
2025.12.06
-
2025.12.05
-
2025.12.05
-
2025.12.04
-
2025.12.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.06
マラソン・川内優輝が第二子誕生を報告!「ソワソワしていました」15回目防府読売前日に吉報
男子マラソンプロランナーの川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が12月6日に自身のSNSを更新し、第二子の誕生を報告した。 川内は17時前に投稿し「先ほど次男の夢翔が生まれました」と名前も明かした。元実業団ランナーでもあ […]
2025.12.06
高3・吉田彩心が1万m32分38秒74の高校歴代2位 11月下旬の5000mに続き、2週連続の快走/エディオンDC
◇エディオンディスタンスチャレンジin大阪2025(12月6日/ヤンマースタジアム長居) 長距離特化の記録会エディオンディスタンスチャレンジが行われ、女子10000m(C組)はカリバ・カロライン(日本郵政グループ)が30 […]
2025.12.06
田中希実3年8ヵ月ぶり10000m激走!日本歴代7位の30分54秒40に「驚いています」/エディオンDC
◇エディオンディスタンスチャレンジin大阪2025(12月6日/ヤンマースタジアム長居) 長距離特化の記録会エディオンディスタンスチャレンジが行われ、女子10000m(C組)はカリバ・カロライン(日本郵政グループ)が30 […]
2025.12.06
第一工科大が最終区での逆転で3年ぶり栄冠! 初V目指した鹿児島大は13秒差で涙/島原学生駅伝
12月6日、第43回九州学生駅伝が長崎県島原市の市営競技場をスタートし、島原文化会館にフィニッシュする7区間57.75kmのコースで行われ、第一工科大が3時間3分10秒で3年ぶり21回目の優勝を飾った。 第一工科大は1区 […]
2025.12.06
全日本入賞の福岡大が全区間トップで圧勝 九大5年連続2位 佐賀大は過去最高3位/九州学生女子駅伝
12月6日、第25回九州学生女子駅伝(5区間22.8km)が長崎県島原市で行われ、福岡大が1時間17分31秒で14回目の優勝を果たした。 10月の全日本大学女子駅伝で8位に入賞している福岡大は1区から他校を圧倒。前回に続 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025