HOME 国内、高校

2025.02.02

西岡尚輝60mで桐生祥秀に並ぶ6秒59!シニア抑えV「自分の走りができた」/日本選手権室内
西岡尚輝60mで桐生祥秀に並ぶ6秒59!シニア抑えV「自分の走りができた」/日本選手権室内

学生、社会人を抑えて日本選手権室内60mを制した西岡尚輝

◇第108回日本選手権・室内(2月1、2日/大阪城ホール)2日目

日本選手権室内の2日目が行われ、男子60mは高校生の西岡尚輝(東海大仰星高3大阪)がシニア勢を抑えて優勝を果たした。

広告の下にコンテンツが続きます

地元の大きなエールを背に、ホープが躍動した。昨年のインターハイ100m覇者で、高校歴代2位の10秒11のベストを持つ西岡。予選から6秒61の全体トップで決勝に進むと、「予選はうまくいかなかった」というスタートを修正して力強く飛び出すと、「得意なのは中盤。焦らずに最後まで自分の走りができました」。

これまでは競り合いになると「力んでいた」という課題があったが、決勝は「集中できた」と自分のレーンだけに意識を向けた。

速報タイムは6秒60だったが、正式には6秒59。当時100mで10秒01を持っていた桐生祥秀(当時・洛南高、現・日本生命)が高3の最後に出した室内のU20&高校最高記録に並んだ。これまで、同じ近畿ということもあり、さまざまな大会で、否が応にも偉大な先輩の記録を目にしてきた。

「100mでも0.1秒も差があるので格上の選手ですが、室内の60mで並べて、少しは近づけたのかなと思います」と話す。

広告の下にコンテンツが続きます

中学時代は11秒10がベストで、その年の中学ランキングでは65位。全中はケガのため棄権している。高校では「成瀬(竜也)先生とコミュニケーションを取りながら、自分の感覚とすり合わせて試合を重ねてこられた」と成長の要因を挙げる。

高1の国体100mで5位になって頭角を現すと、2年時やや故障もあったが5月に10秒37をマーク。そして今季は初戦から10秒34、インターハイ大阪府大会で10秒29、同近畿大会で10秒21を叩き出していた。インターハイの後はU20世界選手権にも出場して5位入賞を果たしている。

今回がシニア2戦目で「勝ち切れたのは自信になります」。卒業後は筑波大に進学。「早くから一人暮らしを経験して自律したい。同期や強い先輩たちと練習するのが今から楽しみです」と目を輝かせる。

「初めて世界の舞台を経験できたので、もう一度出たい気持ちが強いです」と言う西岡。東京世界選手権に向けて「狙えるのであれば狙っていきたい」とし、「10秒0台が目標」と力強く語った。

◇第108回日本選手権・室内(2月1、2日/大阪城ホール)2日目 日本選手権室内の2日目が行われ、男子60mは高校生の西岡尚輝(東海大仰星高3大阪)がシニア勢を抑えて優勝を果たした。 地元の大きなエールを背に、ホープが躍動した。昨年のインターハイ100m覇者で、高校歴代2位の10秒11のベストを持つ西岡。予選から6秒61の全体トップで決勝に進むと、「予選はうまくいかなかった」というスタートを修正して力強く飛び出すと、「得意なのは中盤。焦らずに最後まで自分の走りができました」。 これまでは競り合いになると「力んでいた」という課題があったが、決勝は「集中できた」と自分のレーンだけに意識を向けた。 速報タイムは6秒60だったが、正式には6秒59。当時100mで10秒01を持っていた桐生祥秀(当時・洛南高、現・日本生命)が高3の最後に出した室内のU20&高校最高記録に並んだ。これまで、同じ近畿ということもあり、さまざまな大会で、否が応にも偉大な先輩の記録を目にしてきた。 「100mでも0.1秒も差があるので格上の選手ですが、室内の60mで並べて、少しは近づけたのかなと思います」と話す。 中学時代は11秒10がベストで、その年の中学ランキングでは65位。全中はケガのため棄権している。高校では「成瀬(竜也)先生とコミュニケーションを取りながら、自分の感覚とすり合わせて試合を重ねてこられた」と成長の要因を挙げる。 高1の国体100mで5位になって頭角を現すと、2年時やや故障もあったが5月に10秒37をマーク。そして今季は初戦から10秒34、インターハイ大阪府大会で10秒29、同近畿大会で10秒21を叩き出していた。インターハイの後はU20世界選手権にも出場して5位入賞を果たしている。 今回がシニア2戦目で「勝ち切れたのは自信になります」。卒業後は筑波大に進学。「早くから一人暮らしを経験して自律したい。同期や強い先輩たちと練習するのが今から楽しみです」と目を輝かせる。 「初めて世界の舞台を経験できたので、もう一度出たい気持ちが強いです」と言う西岡。東京世界選手権に向けて「狙えるのであれば狙っていきたい」とし、「10秒0台が目標」と力強く語った。

【動画】日本選手権室内男子60m決勝

https://www.youtube.com/live/UjyocK0AyZU?si=yANA5O3tl9Qir638&t=27365 5レーン(左から4人目)が西岡

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.24

神奈川大が26年度新入部員を発表!学法石川・佐藤柊斗、倉敷・北村海智、西脇工・新妻昂己ら高校駅伝上位校の主力ずらり

神奈川大学陸上競技部駅伝チームは12月24日、2026年度入部予定者を15名を発表した。 12月21日に行われた全国高校駅伝上位校の主力クラスの名が並び、優勝の学法石川(福島)からは4区区間3位と好走した佐藤柊斗が決まっ […]

NEWS 世界クロカン選手権のコース概要が発表 2km周回コースに“ワニ”の障害物や高さ3mのスロープ、砂地セクション、水濠を設置

2025.12.24

世界クロカン選手権のコース概要が発表 2km周回コースに“ワニ”の障害物や高さ3mのスロープ、砂地セクション、水濠を設置

26年1月に米国・フロリダ州タラハシーで開催される世界クロスカントリー選手権のコースの概要が主催者や地元メディアから発表された。 レースは2kmの周回コースで行われ、シニアは男女ともに10km、U20男子は8km、U20 […]

NEWS ウガンダ・チェランガットに資格停止処分 パリ五輪女子マラソン代表 19年世界クロカン優勝のチェルケも

2025.12.24

ウガンダ・チェランガットに資格停止処分 パリ五輪女子マラソン代表 19年世界クロカン優勝のチェルケも

世界陸連(WA)の独立不正調査機関「アスリート・インテグリティ・ユニット(AIU)」は12月23日までに、M.チェランガット(ウガンダ)ら複数の選手に対し、資格停止処分または暫定資格停止処分を科すことを発表した。 チェラ […]

NEWS 箱根駅伝Stories/3度目の山で伝説を作る早大・工藤慎作 スピードに磨き「ストロングポイントとして活躍を」

2025.12.23

箱根駅伝Stories/3度目の山で伝説を作る早大・工藤慎作 スピードに磨き「ストロングポイントとして活躍を」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 中学では当初卓球部を希望 「いよいよ始まるなっていうところで、純粋に […]

NEWS 箱根駅伝Stories/東京国際大・大村良紀「10区で展開を作っていく走りを」 集大成の舞台で全力を出し切る

2025.12.23

箱根駅伝Stories/東京国際大・大村良紀「10区で展開を作っていく走りを」 集大成の舞台で全力を出し切る

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 競技を続けるきっかけは消去法 「大村良紀=10区」、という構図ができ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top