◇第108回日本選手権・室内(2月1、2日/大阪城ホール)2日目
日本選手権室内の2日目が行われ、男子60mは高校生の西岡尚輝(東海大仰星高3大阪)がシニア勢を抑えて優勝を果たした。
地元の大きなエールを背に、ホープが躍動した。昨年のインターハイ100m覇者で、高校歴代2位の10秒11のベストを持つ西岡。予選から6秒61の全体トップで決勝に進むと、「予選はうまくいかなかった」というスタートを修正して力強く飛び出すと、「得意なのは中盤。焦らずに最後まで自分の走りができました」。
これまでは競り合いになると「力んでいた」という課題があったが、決勝は「集中できた」と自分のレーンだけに意識を向けた。
速報タイムは6秒60だったが、正式には6秒59。当時100mで10秒01を持っていた桐生祥秀(当時・洛南高、現・日本生命)が高3の最後に出した室内のU20&高校最高記録に並んだ。これまで、同じ近畿ということもあり、さまざまな大会で、否が応にも偉大な先輩の記録を目にしてきた。
「100mでも0.1秒も差があるので格上の選手ですが、室内の60mで並べて、少しは近づけたのかなと思います」と話す。
中学時代は11秒10がベストで、その年の中学ランキングでは65位。全中はケガのため棄権している。高校では「成瀬(竜也)先生とコミュニケーションを取りながら、自分の感覚とすり合わせて試合を重ねてこられた」と成長の要因を挙げる。
高1の国体100mで5位になって頭角を現すと、2年時やや故障もあったが5月に10秒37をマーク。そして今季は初戦から10秒34、インターハイ大阪府大会で10秒29、同近畿大会で10秒21を叩き出していた。インターハイの後はU20世界選手権にも出場して5位入賞を果たしている。
今回がシニア2戦目で「勝ち切れたのは自信になります」。卒業後は筑波大に進学。「早くから一人暮らしを経験して自律したい。同期や強い先輩たちと練習するのが今から楽しみです」と目を輝かせる。
「初めて世界の舞台を経験できたので、もう一度出たい気持ちが強いです」と言う西岡。東京世界選手権に向けて「狙えるのであれば狙っていきたい」とし、「10秒0台が目標」と力強く語った。
【動画】日本選手権室内男子60m決勝
https://www.youtube.com/live/UjyocK0AyZU?si=yANA5O3tl9Qir638&t=27365 5レーン(左から4人目)が西岡RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.15
-
2025.11.14
-
2025.11.14
-
2025.11.10
-
2025.11.10
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.15
仙台育英高・長森結愛が3000m高1歴代2位の9分04秒77! 米澤奈々香 4年ぶり自己新の5000m15分26秒64/日体大長距離競技会
11月15日、神奈川横浜市の日体大健志台陸上競技場で第324回日体大長距離競技会兼第18回NITTAIDAII Challenge Gamesが行われ、NCG女子3000mでは高校1年生の長森結愛(仙台育英高・宮城)が留 […]
2025.11.15
好調の楠岡由浩が1万m27分52秒09 帝京大初27分台! 高1のビリスが27分33秒99のU18世界歴代5位/日体大長距離競技会
11月15日、神奈川横浜市の日体大健志台陸上競技場で第324回日体大長距離競技会兼第18回NITTAIDAII Challenge Gamesが行われ、NCG男子10000mでは楠岡由浩(帝京大)が27分52秒09の自己 […]
2025.11.15
レジェンド・金丸祐三さん、塚原直貴さんが参加! サニブラウンとともに陸上教室講師として/RIKUJOフェスティバル
11月15日、日本陸連はRIKUJOフェスティバル(11月29日/東京・国立競技場)で実施する「RIKUJOスクール(子ども向け陸上教室)」の講師に、東京世界選手権代表のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)とともに、 […]
2025.11.15
関大が56年ぶりV! 6区・嶋田匠海の区間新で逆転 2位関学大、3位大経大 オープン参加の青学大も好走/丹後大学駅伝
◇丹後大学駅伝/第87回関西学生駅伝(11月15日/京都・宮津市民体育館~京丹後はごろも競技場着8区間74.7km) 11月15日、関西学生駅伝が行われ、関大が3時間45分55秒で56年ぶり12回目の優勝を飾った。 関大 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025