HOME 駅伝

2024.12.29

立命大・杉村監督「全日本のように1区から」 名城大・米田監督「5区で先頭が絶対条件」/富士山女子駅伝前日会見
立命大・杉村監督「全日本のように1区から」 名城大・米田監督「5区で先頭が絶対条件」/富士山女子駅伝前日会見

立命大の杉村憲一監督と名城大の米田勝朗監督

12月30日に開催される2024全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の開会式と前日会見が、29日に静岡県富士市内で行われた。

会見には立命大の杉村憲一監督、大東大の外園隆監督、城西大の赤羽周平監督、名城大の米田勝朗監督、大阪学大の弘潤一監督、拓大の五十嵐利治監督が登壇し、それぞれ目標や意気込みなどを話した。

10月の全日本大学女子駅伝では、9年ぶり11回目の優勝を果たした立命大。杉村監督は「全日本以降も油断せず、優勝を目標に今日まで取り組んできた。必ず優勝して、全日本・富士山女子駅伝の両方を制して日本一になりたい」と話し、「全日本のように1区から前に出て、最後までいけると理想的。なかなかそうはならないと思うが、適材適所で最後までもつれても勝てると思う」と自信をのぞかせた。2区を走る主将の村松灯(4年)をキーマンに挙げ、「後輩たちも“村松のために”という雰囲気になっている」と結束力も高まっている。

広告の下にコンテンツが続きます

大会6連覇中の名城大・米田監督は「優勝するとすれば、5区で先頭に立つというのが絶対条件。6区、7区での逆転はかなり難しいと思う。そういう意味でも、谷本(七星、4年)の5区の走りが大切になってくる」と主将をポイントの選手に挙げる。全日本では4位と敗北を喫し、「勝つことが当たり前だったチームにとって、必要な負けだったと言えるように、新たな出発をしたところ。2ヵ月で大きく変わるものと思っていないが、やってきたことをレースで表現してほしい」と再起をはかる。

静岡開催となってから過去4回2位の大東大は「シルバーコレクターで喜んでいられない。今回は勝ちにいく。5区のサラ・ワンジルを軸に、そこまででどれだけ離されないか考え、チームをステップアップさせたオーダーを組めたと思う」と悲願の頂点を目指す。外園監督は前半での流れを重視し、5区までに先頭から20秒差以内でタスキが渡るのが理想の展開と話した。

城西大の赤羽監督は「3位」を目標に掲げ、「全日本の3位がまぐれではなかったと思っていただけるようにしたい。2区、4区、6区、7区のいずれかで区間賞をとりたい」と力を込めた。そのなかでも上りコースの7区を自ら志願した石川苺(2年)に期待を寄せる。

広告の下にコンテンツが続きます

大阪学大・弘監督は、「全日本は22年、23年、24年と6位だったが、今年は喜べない6位。4年生はスッキリしない顔だったが、今回で笑顔になって卒業してもらいたい」と全日本のリベンジを誓う。永長里緒(4年)は直前の風邪と足首の腫れで、出場も危ぶまれたというが6区に起用。永長ら最上級生への注目をうながした。

拓大は「持てる力を最大限出すのが目標」と五十嵐監督。「皆さんの注目は不破聖衣来(4年)だと思いますが、注目してほしいのは2区から4区の1年生。また、補員になった選手が今大会を通じて成長することが、来年以降飛躍するカギになると思う」と若い力の奮起に期待する。

また、開会式では大会の特別協賛を務めるスズキ株式会社の鈴木修相談役の逝去を悼み黙祷が捧げられた。

レースは12月30日10時に号砲。富士山本宮浅間大社鳥居前をスタート、富士総合運動公園陸上競技場をフィニッシュとする7区間43.4kmで行われる。大会の模様はフジテレビ系列(テレビ静岡)で9時55分から生中継される。

文/中村 外

12月30日に開催される2024全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の開会式と前日会見が、29日に静岡県富士市内で行われた。 会見には立命大の杉村憲一監督、大東大の外園隆監督、城西大の赤羽周平監督、名城大の米田勝朗監督、大阪学大の弘潤一監督、拓大の五十嵐利治監督が登壇し、それぞれ目標や意気込みなどを話した。 10月の全日本大学女子駅伝では、9年ぶり11回目の優勝を果たした立命大。杉村監督は「全日本以降も油断せず、優勝を目標に今日まで取り組んできた。必ず優勝して、全日本・富士山女子駅伝の両方を制して日本一になりたい」と話し、「全日本のように1区から前に出て、最後までいけると理想的。なかなかそうはならないと思うが、適材適所で最後までもつれても勝てると思う」と自信をのぞかせた。2区を走る主将の村松灯(4年)をキーマンに挙げ、「後輩たちも“村松のために”という雰囲気になっている」と結束力も高まっている。 大会6連覇中の名城大・米田監督は「優勝するとすれば、5区で先頭に立つというのが絶対条件。6区、7区での逆転はかなり難しいと思う。そういう意味でも、谷本(七星、4年)の5区の走りが大切になってくる」と主将をポイントの選手に挙げる。全日本では4位と敗北を喫し、「勝つことが当たり前だったチームにとって、必要な負けだったと言えるように、新たな出発をしたところ。2ヵ月で大きく変わるものと思っていないが、やってきたことをレースで表現してほしい」と再起をはかる。 静岡開催となってから過去4回2位の大東大は「シルバーコレクターで喜んでいられない。今回は勝ちにいく。5区のサラ・ワンジルを軸に、そこまででどれだけ離されないか考え、チームをステップアップさせたオーダーを組めたと思う」と悲願の頂点を目指す。外園監督は前半での流れを重視し、5区までに先頭から20秒差以内でタスキが渡るのが理想の展開と話した。 城西大の赤羽監督は「3位」を目標に掲げ、「全日本の3位がまぐれではなかったと思っていただけるようにしたい。2区、4区、6区、7区のいずれかで区間賞をとりたい」と力を込めた。そのなかでも上りコースの7区を自ら志願した石川苺(2年)に期待を寄せる。 大阪学大・弘監督は、「全日本は22年、23年、24年と6位だったが、今年は喜べない6位。4年生はスッキリしない顔だったが、今回で笑顔になって卒業してもらいたい」と全日本のリベンジを誓う。永長里緒(4年)は直前の風邪と足首の腫れで、出場も危ぶまれたというが6区に起用。永長ら最上級生への注目をうながした。 拓大は「持てる力を最大限出すのが目標」と五十嵐監督。「皆さんの注目は不破聖衣来(4年)だと思いますが、注目してほしいのは2区から4区の1年生。また、補員になった選手が今大会を通じて成長することが、来年以降飛躍するカギになると思う」と若い力の奮起に期待する。 また、開会式では大会の特別協賛を務めるスズキ株式会社の鈴木修相談役の逝去を悼み黙祷が捧げられた。 レースは12月30日10時に号砲。富士山本宮浅間大社鳥居前をスタート、富士総合運動公園陸上競技場をフィニッシュとする7区間43.4kmで行われる。大会の模様はフジテレビ系列(テレビ静岡)で9時55分から生中継される。 文/中村 外

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.19

日本勢34年ぶり400m決勝の中島佑気ジョセフは3連続44秒台で6位 田中希実5000m4大会連続予選突破/世界陸上Day6

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目 東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、男子400mで日本勢34年ぶりに決勝に残った中島佑気ジョセフ(富士通)は44秒62で6位入賞を果たした。1991年 […]

NEWS 女子400mマクローリン・レヴロンが世界歴代2位47秒78「ひたすら努力」パウリノと史上初47秒台決戦/世界陸上Day6

2025.09.19

女子400mマクローリン・レヴロンが世界歴代2位47秒78「ひたすら努力」パウリノと史上初47秒台決戦/世界陸上Day6

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目 東京世界陸上6日目が行われ、女子400m決勝ではシドニー・マクローリン・レヴロン(米国)が世界歴代2位となる47秒78の大会新記録で優勝を飾った。 大粒の雨が降りし […]

NEWS 中島佑気ジョセフ歴史塗り替える400m6位!喜び以上に「もう少し勝負したかった」メダルへ大きな一歩/東京世界陸上

2025.09.19

中島佑気ジョセフ歴史塗り替える400m6位!喜び以上に「もう少し勝負したかった」メダルへ大きな一歩/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 6日目 東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、男子400m決勝で中島佑気ジョセフ(富士通)が44秒62をマークして6位入賞の快挙を成し遂げた。 34年前、東京 […]

NEWS 800m久保凛「何もかもうまくいかなかった」世界で通用する選手目指して「イチから磨き直す」/東京世界陸上

2025.09.19

800m久保凛「何もかもうまくいかなかった」世界で通用する選手目指して「イチから磨き直す」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目 東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、女子800m予選3組の久保凛(東大阪大敬愛高)は2分02秒84で7着に終わり、この種目日本人初となる準決勝には進め […]

NEWS 200m鵜澤飛羽 3度目セミファイナルも壁「19秒台がないと無理」海外修行視野に成長誓う/東京世界陸上

2025.09.19

200m鵜澤飛羽 3度目セミファイナルも壁「19秒台がないと無理」海外修行視野に成長誓う/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 6日目 東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、男子200m準決勝に出場した鵜澤飛羽(JAL)は20秒23(-0.1)の組6着となり、決勝進出はならなかった。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top