2024.10.12
◇佐賀国民スポーツ大会(10月11~15日/佐賀・SAGAサンライズパーク/SAGAスタジアム)2日目
佐賀国民スポーツ大会の2日目が行われ、成年女子300mはフロレス・アリエ(静岡・日体大)が36秒79で優勝し、松本奈菜子(福島・東邦銀行)が36秒93で続いた。ともに従来の日本記録(37秒08)を上回ったが、フロレスはペルー国籍のため、松本の記録が日本記録となる。
熾烈な“静岡”対決だった。ともに静岡県出身で、予選でも接戦を演じたフロレスと、松本が決勝でも激しく競り合った。
序盤に先行したのは松本。「自分のレースに集中できたと思っています」と、250m付近まで先頭を守る。しかし、「ラストは松本さんが出ると思っていたので、持ち味の後半で勝負をかけようと思っていました」と言うフロレスが最後の直線で猛追し、逆転に成功した。
優勝したフロレスは国籍の関係で日本記録とはならなかったが、「数字は出ているので、結果を残したことは自信になります。この結果を400にも生かしていきたいです」と前向きに捉える。現在は日本国籍の取得に向けて、事務手続きなどを進めている段階だ。
対する松本は「これが自分の実力でもありますし、自己ベストで念願だった36秒台を出せたので課題はクリアできたと思います」と話す。「フロレスちゃんに負けちゃいましたけど、この記録をどんどん更新していければ」と静かに闘志を燃やしていた。
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