東京世界選手権開幕まであと1年となった9月14日、東京都は「東京2025世界陸上 1 Year To Go!」の2日目を東京・文京区の東京ドームシティ ラクーアガーデンで開催した。
イベント内では、東京2025世界陸上財団が東京世界選手権本番のマラソンコースを発表。昨年10月のパリ五輪代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」をなぞるようなコース設定に、同大会を制してパリ五輪代表をつかんだ小山直城(Honda)は「MGCで優勝していいイメージを持っているので、このコースで良かったと思っています」と話した。
コースは国立競技場を発着。序盤は靖国通り、外堀通りの下りがあり、神保町からは秋葉原、日本橋、銀座四丁目、神保町、東京駅を巡る1周13kmの周回コースを2周。そして、序盤の下りを逆に上り、国立競技場へと帰る42.195kmとなった。
メイン会場がマラソンの発着点となるのは、2015年北京大会以来6大会ぶり。最初の東京開催だった1991年も、国立競技場をスタート、フィニッシュで行われている。
コース全体の印象について、小山は「パリ五輪は起伏があってタフなコースでしたが、今回は比較的フラット」という感想。そして、「スピード勝負になるのかなと思います」と本番レースのイメージを口にした。
また、この日は都内に熱中症警戒アラートが発令されるなど、夏のような猛暑が続いているが、それは来年も想定される。「暑さ対策はしっかりやっていかないといけない」とレース攻略のポイントを付け加えた。自身は「暑さは苦手」と言うだけに、「5kmごとのスペシャルドリンクの工夫」をはじめとした準備の大切さを強調する。
パリ五輪後は、「合宿に入りましたが、疲労が残っていてまだ身体が動かない」状態。だが、世界選手権の代表入りに向けては冬のマラソンで結果を残す必要がある。
チームとしては「正月のニューイヤー駅伝」が最大の目標になるため、「(予選会の)東日本実業団駅伝、ニューイヤーとしっかり走る」。そこでスピード強化を図りつつ、「2月の大阪、3月の東京のどちらかに出て」、代表内定条件の1つである「JMCシリーズⅣ優勝者」を狙いに行く。その中で参加標準記録の2時間6分30秒も「突破できれば」。来年、再び日の丸のユニフォームを着て、国立競技場のスタートラインに立つイメージを膨らませていた。
東京世界選手権の男子マラソンは25年9月15日に行われる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.21
お詫びと訂正(月刊陸上競技2025年12月号)
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.20
2025.11.20
【箱根駅伝2026名鑑】中央大学
2025.11.20
【箱根駅伝2026名鑑】青山学院大学
-
2025.11.16
-
2025.11.20
-
2025.11.20
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.21
「2強」日本郵政グループ、積水化学がV争いリード しまむら、エディオン、三井住友海上らが隙うかがう/クイーンズ駅伝みどころ
◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)は11月2 […]
2025.11.21
お詫びと訂正(月刊陸上競技2025年12月号)
月刊陸上競技2025年12月号に一部誤りがございました。 75ページに掲載した高校駅伝福岡県大会女子で、優勝した筑紫女学園の記事の中に、区間賞獲得者が1人(5区・大熊さわ選手/3年)となっておりましたが、正しくは3人(大 […]
2025.11.21
100mアジア記録保持者・蘇炳添が引退レース 「これからはさらに速い選手が現われるのを見たい」
11月20日、中国全国運動会の最終日が行われ、男子100mで9秒83のアジア記録を持つ蘇炳添(中国)が、現役最後のレースに臨んだ。 蘇は1989年生まれの36歳。高校時代から本格的に陸上競技に取り組み、2009年の中国選 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025