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2024.05.12

1500m飯澤千翔が復活!!日本歴代2位の3分35秒77「来年の世界選手権は標準を切って出たい」/木南記念
1500m飯澤千翔が復活!!日本歴代2位の3分35秒77「来年の世界選手権は標準を切って出たい」/木南記念

24年木南記念男子1500mで優勝を飾った飯澤千翔

男子1500m日本歴代10傑

3.35.42 河村一輝(トーエネック) 2021. 7.17
3.35.77 飯澤千翔(住友電工)   2024. 5.12
3.36.59 三浦龍司(順大3)     2022. 4. 9
3.36.63 荒井七海(Honda)     2022. 6.22
3.36.69 遠藤日向(住友電工)   2022. 4. 9
3.37.18 佐藤圭汰(洛南高3京都)  2021. 7.17
3.37.36 森田佳祐(SUBARU)   2022. 7.16
3.37.42 小林史和(NTN)      2004. 7.31
3.37.90 戸田雅稀(サンベルクス) 2019. 7. 9
3.37.99 坂東悠汰(富士通)    2021. 7.17

◇木南記念(5月12日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 日本GPシリーズG1の木南記念が行われ、男子1500mは飯澤千翔(住友電工)が3分35秒77の日本歴代2位をマークして優勝した。日本記録まであと0.35秒に迫った。 フィニッシュし、ガッツポーズを見せる。「しばらくトップでゴールできなかったのでホッとしました」。その表情は戻ってきた安堵感と、「やってきたことは間違っていない」という充実感にあふれていた。 金栗記念、織田記念(11位)と消極的なレースをしてしまった反省から「積極的に行こう」とスタート。前めでレースを進め、GP2連勝しているグエム・アブラハム(阿見AC)を、飯澤らしいキレ味のあるスパートで引き離した。 東海大1年で3分38秒94(当時U20日本歴代2位)を出し、4年目には3分36秒55(日本歴代2位)を出した。しかし、昨年はケガに苦しんだ。 3月の米国遠征後に腸脛靱帯を痛め、「6月くらいまでかかった」。その後は体調不良が続き、さらにふくらはぎも肉離れ。走り始めたのは「1月から」で、徐々に強度も上げてきたが、「大学の一番良かった頃と比べるとまだまだ」の内容だった。 それでも長野での高地合宿で調子を徐々に取り戻し、2戦を経てレース勘も戻ってきた。 「記録は意識していなかったですが、やってきたことが間違っていなかった。記録を見て、(日本記録まで)あと少しで悔しいなっていう感じです」 パリ五輪は厳しいが、ようやく世界を目指せるところに戻ってきた。「来年の東京世界選手権は参加標準記録を切って出たい。3分33秒あたりを切れるように頑張っていきます」。 頼もしい中距離の若きエースが、その輝きを再び放ち始めた。

男子1500m日本歴代10傑

3.35.42 河村一輝(トーエネック) 2021. 7.17 3.35.77 飯澤千翔(住友電工)   2024. 5.12 3.36.59 三浦龍司(順大3)     2022. 4. 9 3.36.63 荒井七海(Honda)     2022. 6.22 3.36.69 遠藤日向(住友電工)   2022. 4. 9 3.37.18 佐藤圭汰(洛南高3京都)  2021. 7.17 3.37.36 森田佳祐(SUBARU)   2022. 7.16 3.37.42 小林史和(NTN)      2004. 7.31 3.37.90 戸田雅稀(サンベルクス) 2019. 7. 9 3.37.99 坂東悠汰(富士通)    2021. 7.17

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