HOME 国内

2024.02.17

山西利和「シンプルにどう強くなるか」ブダペストの敗戦から再び世界一へ 熾烈な国内レースに挑む/日本選手権20km競歩
山西利和「シンプルにどう強くなるか」ブダペストの敗戦から再び世界一へ 熾烈な国内レースに挑む/日本選手権20km競歩

◇第107回日本選手権20km競歩(2月18日/兵庫県神戸市・六甲アイランド)

パリ五輪代表選考会となる日本選手権20km競歩を前日に控え、有力選手が前日会見に臨んだ。男子会見には池田向希(旭化成)、山西利和(愛知製鋼)、川野将虎(旭化成)、髙橋英輝(富士通)が登壇した。

東京五輪で銅メダルを獲得し、世界選手権では2度金メダルを手にしている山西は「優勝目指して頑張ります」と静かに語る。

広告の下にコンテンツが続きます

19年ドーハ、22年オレゴンと世界選手権連覇。王者として君臨してきたが、昨年のブダペストは24位と悔しい結果に終わった。

世界大会が続いてきたなか、「ドーハの選考会以来のちゃんとした選考レースになる。久しぶりにシンプルに勝負を味わえるのが一つの楽しみ」と笑みを浮かべる。

ブダペストの結果を受け、「シンプルにどう強くなるか。質、量ともに上げてきた」と山西。有力選手の中ではただ1人、派遣設定記録(1時間28分30秒)、参加標準記録(1時間29分20秒)ともに切っていない。日本陸連が定める派遣設定記録を突破して優勝した選手が内定し、期間内に派遣設定記録を突破している選手で上位3人に入れば代表をほぼ確実とするため、記録・順位ともに求めていかなくてはならない。

広告の下にコンテンツが続きます

「2019年以降、世界大会に出場して当たり前になっていた。明日は(代表権を)勝ち取ってスタートラインに立つことのありがたみ、大事さというものを改めて感じなければならないと思っています」

金メダルを目指してきた東京五輪は特別なもので、「それ以降はないもの」。それだけに、「東京と今回とは半分はまったく違うもの」。まったくの別物で、「金メダルにチャレンジしたいし、フレッシュな思い」。それでも、やはり「前回、勝てなかった悔しさを(パリで)ぶつけたい思いはあります」。

再び王者と返り咲くために。山西は静かに闘志を燃やしてスタートラインに経つ。

日本選手権20km競歩の男子は2月18日、朝8時50分にスタートする。

◇第107回日本選手権20km競歩(2月18日/兵庫県神戸市・六甲アイランド) パリ五輪代表選考会となる日本選手権20km競歩を前日に控え、有力選手が前日会見に臨んだ。男子会見には池田向希(旭化成)、山西利和(愛知製鋼)、川野将虎(旭化成)、髙橋英輝(富士通)が登壇した。 東京五輪で銅メダルを獲得し、世界選手権では2度金メダルを手にしている山西は「優勝目指して頑張ります」と静かに語る。 19年ドーハ、22年オレゴンと世界選手権連覇。王者として君臨してきたが、昨年のブダペストは24位と悔しい結果に終わった。 世界大会が続いてきたなか、「ドーハの選考会以来のちゃんとした選考レースになる。久しぶりにシンプルに勝負を味わえるのが一つの楽しみ」と笑みを浮かべる。 ブダペストの結果を受け、「シンプルにどう強くなるか。質、量ともに上げてきた」と山西。有力選手の中ではただ1人、派遣設定記録(1時間28分30秒)、参加標準記録(1時間29分20秒)ともに切っていない。日本陸連が定める派遣設定記録を突破して優勝した選手が内定し、期間内に派遣設定記録を突破している選手で上位3人に入れば代表をほぼ確実とするため、記録・順位ともに求めていかなくてはならない。 「2019年以降、世界大会に出場して当たり前になっていた。明日は(代表権を)勝ち取ってスタートラインに立つことのありがたみ、大事さというものを改めて感じなければならないと思っています」 金メダルを目指してきた東京五輪は特別なもので、「それ以降はないもの」。それだけに、「東京と今回とは半分はまったく違うもの」。まったくの別物で、「金メダルにチャレンジしたいし、フレッシュな思い」。それでも、やはり「前回、勝てなかった悔しさを(パリで)ぶつけたい思いはあります」。 再び王者と返り咲くために。山西は静かに闘志を燃やしてスタートラインに経つ。 日本選手権20km競歩の男子は2月18日、朝8時50分にスタートする。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.18

DAY5イブニングセッションは3万5千人超来場 残りの日程は完売間近/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京2025世界陸上財団は9月17日、東京世界陸上5日目(DAY5)の入場者数(17日21時時点の速報値)を発表した。 鵜澤飛羽(JAL)が準決勝へ進んだ男子200 […]

NEWS 女子200m・井戸アビゲイル風果が日本勢14年ぶり準決勝へ 男子は鵜澤飛羽が着順通過/世界陸上Day5

2025.09.18

女子200m・井戸アビゲイル風果が日本勢14年ぶり準決勝へ 男子は鵜澤飛羽が着順通過/世界陸上Day5

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目が行われ、女子200m予選5組に出場した井戸アビゲイル風果(東邦銀行)が22秒98(±0)で5着に入り、4着以下の記録上位4番目で準決勝進出を決め […]

NEWS 200m鵜澤飛羽が3着で準決勝へ 「自己ベストを出せれば決勝に行ける」/東京世界陸上

2025.09.18

200m鵜澤飛羽が3着で準決勝へ 「自己ベストを出せれば決勝に行ける」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、男子200m予選に鵜澤飛羽(JAL)が出場。6組を20秒39(±0)の3着となり、着順で準決勝進出を決めた。 本気 […]

NEWS やり投・﨑山雄太は予選A組15位 「身も心も強くなって」 28年ロス五輪が最大目標/東京世界陸上

2025.09.18

やり投・﨑山雄太は予選A組15位 「身も心も強くなって」 28年ロス五輪が最大目標/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、男子やり投予選A組に出場した﨑山雄太(愛媛競技力本部)は77m61で組15位に終わり、上位12人で争う決勝には進め […]

NEWS ナデル1500mフィニッシュ直前逆転初V ムーン棒高跳3連覇 3000m障害チェロティチ大会新/世界陸上Day5

2025.09.18

ナデル1500mフィニッシュ直前逆転初V ムーン棒高跳3連覇 3000m障害チェロティチ大会新/世界陸上Day5

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションは4種目で決勝が行われた。 最初の400mが59秒45のスローペースで始まった男子1500m。最後まで混戦となったレースを制 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top