HOME 学生長距離

2023.12.14

【Playback箱根駅伝】第35回/中大が6連覇への第1歩 日大は復路制すも及ばず 埼玉大が初出場
【Playback箱根駅伝】第35回/中大が6連覇への第1歩 日大は復路制すも及ばず 埼玉大が初出場

第35回箱根駅伝・前夜から積もった雪を蹴って三田付近を走る1区のランナー

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第35回(1959年/昭和34年)
中大 1区から逃げ切りの大会新V 慶大が復帰、埼玉大は初 史上最多16校で実施

前年に行われた予選会では上位5校に出場権が与えられることになっていたが、6位の埼玉大も予選会におけるタイムが良かったため、特例で出場することになった。また、しばらく箱根駅伝への出場を取り止めていた慶大も9年ぶりの出場を果たしている。

広告の下にコンテンツが続きます

2年連続で2位に終わっていた中大は1年生を7人起用。周囲から「無謀すぎる」との声も出たが、西内文夫監督は「学年に関係なく強いものを起用する」と信念を押し通した。

その結果、12時間1分23秒の大会新記録で3年ぶり8回目の総合優勝。3連覇を狙った日大に勝利し、この年から始まる6連覇への礎となる大会だった。

中大は1区からレースの主導権を握る。1年生の栗原正視が区間賞を獲得して、日大の主力である愛敬実を1分10秒も引き離す最高のスタート。3区でもルーキーの横溝三郎が1956年のメルボルン五輪でマラソン5位の日大・川島義明を区間2位の走りで引き離した。

1区から一度も首位を許さなかった中大が3年ぶりの往路優勝。ライバルの日大に5分28秒差をつけた。

復路の中大は全員初出場、4人が1年生という布陣。8区の南館正行は区間賞を獲得したが、7区と9区で日大の反撃に遭い、9区を終えた時点で日大とは2分28秒差と予断を許さない状況となった。

10区を任されたのも1年生の奥宮和文。日大の主将・横山和五郎に途中で1分50秒差まで追い詰められたが、最後は粘って再び突き放す。最終的には2分22秒差をつけて歓喜のゴールに飛び込んだ。

健闘したのが東教大。1区で12位と出遅れたが、3年連続で山を上ったエースの長田正幸が区間新記録を出して3位に上がる。復路でも順位を守って2年連続の3位となった。

埼玉大は14位に終わったが、1区の松村敏男が中大の栗原と22秒差の区間2位と好走。これが現在に至るまで、埼玉大唯一の本戦出場となっている。

参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第35回(1959年/昭和34年) 中大 1区から逃げ切りの大会新V 慶大が復帰、埼玉大は初 史上最多16校で実施

前年に行われた予選会では上位5校に出場権が与えられることになっていたが、6位の埼玉大も予選会におけるタイムが良かったため、特例で出場することになった。また、しばらく箱根駅伝への出場を取り止めていた慶大も9年ぶりの出場を果たしている。 2年連続で2位に終わっていた中大は1年生を7人起用。周囲から「無謀すぎる」との声も出たが、西内文夫監督は「学年に関係なく強いものを起用する」と信念を押し通した。 その結果、12時間1分23秒の大会新記録で3年ぶり8回目の総合優勝。3連覇を狙った日大に勝利し、この年から始まる6連覇への礎となる大会だった。 中大は1区からレースの主導権を握る。1年生の栗原正視が区間賞を獲得して、日大の主力である愛敬実を1分10秒も引き離す最高のスタート。3区でもルーキーの横溝三郎が1956年のメルボルン五輪でマラソン5位の日大・川島義明を区間2位の走りで引き離した。 1区から一度も首位を許さなかった中大が3年ぶりの往路優勝。ライバルの日大に5分28秒差をつけた。 復路の中大は全員初出場、4人が1年生という布陣。8区の南館正行は区間賞を獲得したが、7区と9区で日大の反撃に遭い、9区を終えた時点で日大とは2分28秒差と予断を許さない状況となった。 10区を任されたのも1年生の奥宮和文。日大の主将・横山和五郎に途中で1分50秒差まで追い詰められたが、最後は粘って再び突き放す。最終的には2分22秒差をつけて歓喜のゴールに飛び込んだ。 健闘したのが東教大。1区で12位と出遅れたが、3年連続で山を上ったエースの長田正幸が区間新記録を出して3位に上がる。復路でも順位を守って2年連続の3位となった。 埼玉大は14位に終わったが、1区の松村敏男が中大の栗原と22秒差の区間2位と好走。これが現在に至るまで、埼玉大唯一の本戦出場となっている。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

第35回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績 1位 中大  12時間01分23秒 2位 日大  12時間03分45秒 3位 東教大 12時間14分40秒 4位 立教大 12時間18分00秒 5位 法大  12時間26分34秒 6位 早大  12時間26分37秒 7位 日体大 12時間27分54秒 8位 東洋大 12時間30分21秒 9位 専大  12時間46分31秒 10位 東農大 12時間50分03秒 11位 国士大 13時間00分14秒 12位 順大  13時間03分12秒 13位 東学大 13時間13分43秒 14位 埼玉大 13時間22分32秒 15位 神奈川大13時間24分20秒 16位 慶大  13時間29分56秒 ●区間賞 1区 栗原正視(中大) 1時間11分59秒 2区 二宮隆明(中大) 1時間05分39秒 3区 中山昴(早大)  1時間09分31秒 4区 山本正澄(中大) 1時間05分53秒 5区 長田正幸(東教大)1時間25分47秒 6区 黒川澄夫(早大) 1時間12分23秒 7区 竹内修一郎(日大)1時間06分12秒 8区 南館正行(中大) 1時間11分59秒 9区 古閑俊明(日大) 1時間07分44秒 10区 伊藤貞夫(立大) 1時間11分04秒

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.08.30

日本福祉大が初の全日本出場権獲得!秋竹奏音が個人トップで勢い/全日本大学女子駅伝東海地区選考会

第44回全日本大学女子駅伝の東海地区選考会が8月30日、愛知県岡崎市のマルヤス岡崎龍北スタジアムで行われ、日本福祉大が初の全日本出場権を獲得した。 1枠の全日本切符を懸けた選考会は1校6名による5000mのタイムレースを […]

NEWS 【男子110mH】木村立樹(桜浜3三重) 13秒97=中学歴代4位(U20規格)

2026.08.30

【男子110mH】木村立樹(桜浜3三重) 13秒97=中学歴代4位(U20規格)

U16三重大会が8月29日~30日に行われ、2日目の男子110mハードル(U20規格)で木村立樹(桜浜中3)が中学歴代4位の13秒97(-0.1)をマークした。 木村は中学1年時に14秒64をマークし、昨年も13秒87と […]

NEWS 九州学院が2年ぶり制覇!1区から先頭譲らず2時間7分41秒 小林が2位、熊本工が3位/九州選抜高校駅伝

2026.08.30

九州学院が2年ぶり制覇!1区から先頭譲らず2時間7分41秒 小林が2位、熊本工が3位/九州選抜高校駅伝

第31回九重町長杯九州選抜高校駅伝が8月30日、大分県九重町の飯田高原千町無田周回コース(男子7区間42.195km)で行われ、九州学院が2時間7分41秒で2年ぶりの優勝を飾った。 九州学院は1区(10km)で滋賀インタ […]

NEWS 不破聖衣来が2時間26分04秒で2位!MGC出場権手にし「マラソンでロス五輪へ」の第一歩刻む/北海道マラソン

2026.08.30

不破聖衣来が2時間26分04秒で2位!MGC出場権手にし「マラソンでロス五輪へ」の第一歩刻む/北海道マラソン

◇北海道マラソン2026(8月30日/北海道・札幌大通公園発着) マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)シリーズ2026-2027のG2大会で、ロス五輪代表選考レースMGCの出場権を懸けた北海道マラソン2026が8 […]

NEWS 38歳・新谷仁美が2年半ぶりマラソンで大会新V!「変わらず支援してくれた人たちに感謝」/北海道マラソン

2026.08.30

38歳・新谷仁美が2年半ぶりマラソンで大会新V!「変わらず支援してくれた人たちに感謝」/北海道マラソン

◇北海道マラソン2026(8月30日/北海道・札幌大通公園発着) マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)シリーズ2026-2027のG2大会で、ロス五輪代表選考レースMGCの出場権を懸けた北海道マラソン2026が8 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年9月号 (8月17日発売)

2026年9月号 (8月17日発売)

滋賀IH総特集
山口全中展望
アジア大会代表Close up

page top