2023.10.16
パリ五輪マラソン代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)から一夜明けた10月16日、男女各上位2選手が会見した。
女子で2位に入り、東京に続く五輪代表を決めた一山麻緒(資生堂)は「MGCがやっと終わったという感じですね」と穏やかな表情で語った。
前日は23kmあたりで飛び出した。「後悔していない。やって良かったと思います」と充実感を見せた一山。終盤、鈴木優花(第一生命グループ)に逆転されたが「今まであそこから出たことがなかったので、どういうことになるか、昨日わかりました」と一定の手応えをつかんだ。
パリ五輪代表を目指し、このMGCに集中してきた。「毎日毎日MGCのことを考えてきました。考えたくなくても頭から離れなくて、身体よりも気持ちの面できつかったです」と振り返る。それだけに「ちょっと開放されたいですね。楽しいことをしたい」と本音を漏らした。
世界記録が2時間11分台に達し「信じられないような記録」と一山。2年前の東京五輪では8位に入っているが「すぐにその差を縮めるのはそう簡単ではない」と言う。まずは着実な進化を目指して、五輪を前にもう一度マラソンを走るつもりだ。「自分のことに集中して自分の記録(2時間20分29秒/2020年)を塗り替えていきたいです」と前を向いている。
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