2023.10.08
シカゴマラソンが10月8日、米国の当地で行われ、ケルヴィン・キプトゥム(ケニア)が2時間0分35秒の世界新記録を樹立した。
従来の世界記録は2022年9月のベルリンでエリウド・キプチョゲ(ケニア)が作った2時間1分09秒。母国の偉大なレジェンドのタイムを34秒塗り替え、人類初の2時間0分台突入を果たした。
中間点を1時間0分48秒で通過。並走していたダニエル・キベト・マテイコ(ケニア)を振り切った30km過ぎから猛スパート。30kmからの5kmを13分51秒、14分01秒でカバーし、大記録樹立へとつなげた。後半のハーフは59分47秒という驚異的なネガティブ・スプリットだった。
これがマラソン3戦目の23歳。初マラソンは22年12月のバレンシアで、2時間1分53秒という衝撃の初マラソン世界最高をマークした。
2戦目だった今年4月のロンドンでは、世界歴代2位の2時間1分25秒。キプチョゲの記録に16秒と迫る。
これまで男子マラソンは、五輪2連覇をはじめ「キプチョゲ時代」が長く続いていたが、2戦続けて2時間1分台をマークした若きキプトゥムの登場は、新時代の訪れを予感させていた。
これで、人類初の公認レースでの「2時間切り」が現実味を帯びる。非公認ではキプチョゲが19年に1時間59分40秒2をマークしているが、それを実現させる一番手に名乗りを挙げた。
キプトゥムのシカゴマラソンでのペース表
5km14.26 10km28.42(14.16) 15km43.09(14.27) 20km57.39(14.30) ハーフ1.00.48 25km1.12.04(14.25) 30km1.26.31(14.27) 35km1.40.22(13.51) 40km1.54.23(14.01) フィニッシュ2.00.35(6.12)男子マラソン世界歴代10傑
2.00.35 K.キプトゥム(ケニア) 2023.10.8 シカゴ 2.01.09 E.キプチョゲ(ケニア) 2022.9.25 ベルリン 2.01.41 K.ベケレ(エチオピア) 2019.9.29 ベルリン 2.02.48 B.レゲセ(エチオピア) 2019.9.29 ベルリン 2.02.55 M.ゲレメウ(エチオピア)2019.4.28 ロンドン 2.02.57 D.キメット(ケニア) 2014.9.28 ベルリン 2.02.57 T.エキル(ケニア) 2021.5.16 ミラノ 2.03.00 E.チェベト(ケニア) 2020.12.6 バレンシア 2.03.00 G.G.ゲアイ(タンザニア) 2022.12.4 バレンシア 2.03.04 L.チェロノ(ケニア) 2020.12.6 バレンシア【動画】「World Record!」世界新記録を樹立したキプトゥムのフィニッシュ
WORLD RECORD: We have a new man in town. Kelvin Kiptum just broke Eliud Kipchoge's World Record with an unofficial time of 2:00:35! UNBELIEVABLE! pic.twitter.com/XfeMEzPveZ
— Chicago Marathon (@ChiMarathon) October 8, 2023
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.25
アディダス新シューズ発売イベントに箱根駅伝を沸かせた太田蒼生と平林清澄が登壇!
-
2025.11.24
-
2025.11.24
-
2025.11.24
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.25
2025年最も輝きを放ったCrystalAthleteは中島佑気ジョセフ!選手、ファン、メディア投票の「GetsurikuAwards2025」発表
月陸Onlineが2022年に創設した「Getsuriku Awards」。選手やファン、メディアからの投票によって、そのシーズンで『最も輝きを放った選手=Crystal Athlete』として表彰しています。 期間内に […]
2025.11.25
大学女子駅伝2冠へ!城西大の主将・金子陽向「10年間の集大成の走りを」本間香「優勝へ区間賞・区間新を」
ミズノの新シューズ発表イベントが11月25日に行われ、10月の全日本大学女子駅伝で優勝した城西大の主将・金子陽向(4年)と本間香(1年)が参加した。 1区区間新で優勝への流れを作った本間と、アンカーとして1分以上の差を跳 […]
2025.11.25
日本選手権混成競技は6月6日、7日 木南記念は5月10日開催 2026年競技日程の一部が発表
日本陸連は、ホームページで2026年度の主催競技会日程の一部を発表した。 日本選手権混成競技(岐阜・長良川)は6月6日、7日の両日に開催されることが新たに判明した。日本選手権(愛知・瑞穂)はすでに6月12日~14日に行わ […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025