◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)
中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の日本代表が10月6日の午後に帰国。女子主将で5000m、10000mで銀メダルを獲得した廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が帰国会見に応じた。
2レースの疲れも見せず笑顔を見せた廣中は、「10000mの前は不安もありましたが、後半の5000mで自分らしい走りができたことが自信になりました。5000mでは悔しい負け方になりましたが、これも1つの経験として、自分の中で経験値が上がったアジア大会でした」と大会を振り返った。
今季はシーズン前の冬にアキレス腱を痛め、5月のゴールデンゲームズinのべおかの10000mでは4位、6月の日本選手権5000mでは21位と不振にあえいだ。「4月から思うように結果が伸びずに苦しんだ時期もあった」が、夏を前に徐々に調子を上げると、8月の世界選手権では10000mで7位に入賞の快挙を達成している。
アジア大会でも結果を残し、「世界選手権、そしてアジア大会と2種目戦えたことは自信になる」と手応えをつかんだ廣中。今後は12月にはパリ五輪の選考も掛かる日本選手権10000mが控えており、「気持ちを切らさずにしっかりと走りながら、大会にあわせていきたい」と話す。
また、スピード化が進む世界の女子長距離に対しては「ここ何年間かは練習や環境などは変えずに来ているのですが、自分の中では環境を変えてみたいという気持ちもあります」といい、「世界の選手と一緒に練習したり、1人で海外での合宿を行うなどしてみたい」とさらなるステップアップに向けての希望も語った。
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