HOME 国内

2023.09.24

100mH大松由季12秒97!日本人6人目の12秒台!「ここまで出るとは思わなかった」/全日本実業団
100mH大松由季12秒97!日本人6人目の12秒台!「ここまで出るとは思わなかった」/全日本実業団

自身初の12秒台となる12秒97で女子100mHを制した大松由季(右)。レース後、日本記録保持者の福部真子と健闘をたたえ合った

◇第71回全日本実業団対抗選手権大会(9月22~24日/岐阜メモリアルセンター長良川)

全日本実業団対抗の3日目に女子100mハードル決勝が行われ、大松由季(サンドリヨン)が12秒97(+2.0)をマークした。日本歴代6位、日本女子6人目の12秒台に突入する快走を見せた。

広告の下にコンテンツが続きます

スタートから序盤は前回日本記録(12秒73)を出した福部真子(日本建設工業)が先行するも、中盤以降一気に抜け出したのが大松。「少し離れていましたが、12秒台の選手たちがそろっていて楽しかったですし、最後にグッと出られました」。元々は「序盤が得意」だというが、この日はラストで強さを見せた。

広島県尾道市出身で、神辺旭高から愛知教大へ進んだ。福部は同じ広島の1つ先輩で「初めて勝てました」と笑顔を見せる。

大学卒業後は一般就職したが、競技を続けるために退職してアルバイトをしながら競技を続けてきた。今年2月の結婚。現在は午前中にトレーニングし、午後は共同経営する美容サロンで働いている。

インターハイ、日本インカレでも決勝の経験はなし。それでも今年は7月に13秒2台に突入すると、その月末の福井では13秒09をマークした。「12秒台は出せそうな感じはあった」が、「調子は少しふわふわしていたので、ここまでタイムが出ると思わなかった」と驚いていた。

広告の下にコンテンツが続きます

「本当に陸上が好きで走っている」と大松。その中でも「来年のパリ五輪を目指しています」。活況の女子スプリントハードルで新たな輝きを放った大松。厳しい代表権争いに殴り込みをかける。

※一部、取材時の情報に誤認があり記事を修正しました。

◇第71回全日本実業団対抗選手権大会(9月22~24日/岐阜メモリアルセンター長良川) 全日本実業団対抗の3日目に女子100mハードル決勝が行われ、大松由季(サンドリヨン)が12秒97(+2.0)をマークした。日本歴代6位、日本女子6人目の12秒台に突入する快走を見せた。 スタートから序盤は前回日本記録(12秒73)を出した福部真子(日本建設工業)が先行するも、中盤以降一気に抜け出したのが大松。「少し離れていましたが、12秒台の選手たちがそろっていて楽しかったですし、最後にグッと出られました」。元々は「序盤が得意」だというが、この日はラストで強さを見せた。 広島県尾道市出身で、神辺旭高から愛知教大へ進んだ。福部は同じ広島の1つ先輩で「初めて勝てました」と笑顔を見せる。 大学卒業後は一般就職したが、競技を続けるために退職してアルバイトをしながら競技を続けてきた。今年2月の結婚。現在は午前中にトレーニングし、午後は共同経営する美容サロンで働いている。 インターハイ、日本インカレでも決勝の経験はなし。それでも今年は7月に13秒2台に突入すると、その月末の福井では13秒09をマークした。「12秒台は出せそうな感じはあった」が、「調子は少しふわふわしていたので、ここまでタイムが出ると思わなかった」と驚いていた。 「本当に陸上が好きで走っている」と大松。その中でも「来年のパリ五輪を目指しています」。活況の女子スプリントハードルで新たな輝きを放った大松。厳しい代表権争いに殴り込みをかける。 ※一部、取材時の情報に誤認があり記事を修正しました。

女子100mH日本歴代10傑

12.73 1.1 福部 真子(日本建設工業)    2022. 9.25 12.86 -0.2 青木 益未(七十七銀行)     2022. 4.10 12.86 0.7 寺田明日香(ジャパンクリエイト) 2023. 5. 7 12.89 0.4 田中 佑美(富士通)       2023. 5.21 12.96 0.4 清山ちさと(いちご)       2023. 5.21 12.97 2.0 大松 由季(サンドリヨン)    2023. 9.24 13.00 0.7 金沢イボンヌ(佐田建設)     2000. 7.16 13.00 1.5 鈴木 美帆(長谷川体育施設)   2021. 6. 6 13.02 1.4 池田久美子(スズキ)       2007. 4.29 13.02 -0.6 紫村 仁美(佐賀陸協)      2013. 6. 8

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.02

関西インカレに五輪代表・柳井綾音が10000m競歩にエントリー! 藏重みうは100m、200mの2種目登録 男子走高跳・山中駿、女子400mH山本亜美も出場

関西学連は5月2日、第101回関西インカレ(T&Fの部/5月22日~25日)のエントリーを発表した。 今年の日本選手権女子20km競歩で3位に入り、パリ五輪の男女混合競歩リレーの代表にも選出された柳井綾音(立命 […]

NEWS 栗原啓吾が富士山の銘水に加入 「新たな環境で陸上を続けられる感謝を忘れず」 3月にSUBARUを退社

2024.05.02

栗原啓吾が富士山の銘水に加入 「新たな環境で陸上を続けられる感謝を忘れず」 3月にSUBARUを退社

富士山の銘水は、5月1日付で栗原啓吾が入社したことを発表した。 栗原は群馬県出身。東農大二高時代に3年連続で全国高校駅伝の4区を走るなど活躍し、中央学大では1、2、4年時に箱根駅伝に出場。2年時には1区でトップと13秒差 […]

NEWS 単独インタビュー「私は田中希実ですと自信を持って言えるようになった」プロ1年目の総括と思い描くパリでのレース

2024.05.02

単独インタビュー「私は田中希実ですと自信を持って言えるようになった」プロ1年目の総括と思い描くパリでのレース

昨年4月、田中希実は実業団チームを離れて「New Balance」所属の“プロランナー”としてのキャリアをスタートさせた。 プロとして駆け抜けた1年。ブダペスト世界選手権では5000m8位入賞し、ダイヤモンドリーグ(DL […]

NEWS 塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤が欠場、次の勢力は!?/日本選手権10000m

2024.05.02

塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤が欠場、次の勢力は!?/日本選手権10000m

パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。男子の有力選手を見ていこう。 【女子のみどころ】3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香 […]

NEWS 3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香の三つ巴か/日本選手権10000m

2024.05.02

3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香の三つ巴か/日本選手権10000m

パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。女子の有力選手を見ていこう。 【男子の見どころ】塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top