HOME 国内、世界陸上、日本代表
日本初メダルなるか!?前回銀・川野将虎らが挑む 200m準決勝は鵜澤3組、飯塚1組 5000mは遠藤と塩尻が挑戦/世界陸上Day6みどころ
日本初メダルなるか!?前回銀・川野将虎らが挑む 200m準決勝は鵜澤3組、飯塚1組 5000mは遠藤と塩尻が挑戦/世界陸上Day6みどころ

左から遠藤日向、川野将虎、鵜澤飛羽、飯塚翔太

陸上競技の世界ナンバーワンを決める世界陸上競技選手権(以下、世界選手権)が8月19日から8月27日まで、ハンガリー・ブダペストの国立競技場で行われている。

日本とハンガリーとの時差は7時間。現地の午前セッションは日本時間の昼過ぎから20時頃まで、午後セッションは深夜から未明にかけて実施される。

Day6(日本時間24日~25日)の注目は、日本勢5大会連続メダルを目指す男子35km競歩だ。

広告の下にコンテンツが続きます

前回、頂点にあと1秒差の銀メダルだった川野将虎(旭化成)、2時間23分13秒の日本記録保持者・野田明宏(自衛隊体育学校)、2度目の出場となる丸尾知司(愛知製鋼)のトリオが出場。初出場の古賀友太(大塚製薬)の10位が最高と苦戦した初日の20kmの雪辱と、競歩王国としてプライドを懸けた一戦は、14時00分にスタートする。

同時刻には女子35kmも実施。4月の日本選手権でこの距離初挑戦ながら2時間44分11秒の日本記録を樹立した岡田久美子(富士通)は、レース前日の8月23日に腰椎捻挫のため欠場となったが、2大会連続出場の園田世玲奈(NTN)、2大会ぶり6回目出場の渕瀬真寿美(建装工業)が、入賞に挑む。

アフタヌーン・セッションでは、男子200m準決勝が8月25日午前3時20分から実施。アジア選手権王者の鵜澤飛羽(筑波大)が3組8レーン、4度目のセミファイナル挑戦の飯塚翔太(ミズノ)が1組2レーンに入り、ファイナル進出を目指す。

それに先立って、午前2時には男子5000m予選がスタート。アジア選手権金、銀メダル・コンビの遠藤日向(住友電工)と塩尻和也(富士通)、1組に塩尻、2組に遠藤が入り、同種目日本人初のファイナルに挑戦する。

このほか、決勝種目は男子が400m、走幅跳、女子は100mハードル、400mハードル、ハンマー投の5種目を実施。女子400mハードルではフェムケ・ボル(オランダ)が、悲願の金メダルを狙う。初日の男女混合4×400mリレーではフィニッシュ直前に転倒し、あと一歩のところで逃した。また、準決勝では悠々と流して52秒95をマーク。世界歴代2位の自己ベスト51秒45の更新はもちろん、今回は欠場した世界記録(50秒68)保持者シドニー・マクローリン・レヴロン(米国)しか出していない50秒台も十分視野に入る。

また、女子100mハードルは東京五輪覇者のジャスミン・カマチョ・クイン(プエルトリコ)、ケンドラ・ハリソンとニア・アリの米国勢、そして前回優勝の世界記録保持者トビ・アムサン(ナイジェリア)と有力選手が順当に勝ち上がった。ハイレベルの予感が漂う。

男子走幅跳は連覇が懸かる王嘉男(中国)、東京五輪王者のミルティアディス・テントグルー(ギリシャ)がともに3回目でぎりぎり予選通過を決める苦戦を強いられたが、決勝では力を発揮してくるだろう。ウェイン・ピンノック(ジャマイカ)が1回目に今季世界最高の8m54をジャンプし、全体トップ通過を果たした。

日本人選手があと一歩で決勝進出に届かなかった男子400mは、東京五輪覇者のスティーヴン・ガーディナー(バハマ)が準決勝ラスト100mで脚を痛めて途中棄権するアクシデント。混戦模様のレースは準決勝で44秒13の自己新を出したアントニオ・ワトソン(ジャマイカ)、欧州新の44秒26をマークしたマシュー・ハドソン・スミス(英国)らが中心か。

女子ハンマー投も、前回優勝のブローク・アンダーセン(米国)が予選敗退の波乱。ケガからの復帰を果たした世界記録(82m98)が、71m17で予選全体の13位。決勝に進める12位とわずか8㎝差で、惜しくも決勝進出を逃した。混戦模様の中でハンナ・スカイダン(アゼルバイジャン)が77m10の自国新をマークしてトップ通過した。

陸上競技の世界ナンバーワンを決める世界陸上競技選手権(以下、世界選手権)が8月19日から8月27日まで、ハンガリー・ブダペストの国立競技場で行われている。 日本とハンガリーとの時差は7時間。現地の午前セッションは日本時間の昼過ぎから20時頃まで、午後セッションは深夜から未明にかけて実施される。 Day6(日本時間24日~25日)の注目は、日本勢5大会連続メダルを目指す男子35km競歩だ。 前回、頂点にあと1秒差の銀メダルだった川野将虎(旭化成)、2時間23分13秒の日本記録保持者・野田明宏(自衛隊体育学校)、2度目の出場となる丸尾知司(愛知製鋼)のトリオが出場。初出場の古賀友太(大塚製薬)の10位が最高と苦戦した初日の20kmの雪辱と、競歩王国としてプライドを懸けた一戦は、14時00分にスタートする。 同時刻には女子35kmも実施。4月の日本選手権でこの距離初挑戦ながら2時間44分11秒の日本記録を樹立した岡田久美子(富士通)は、レース前日の8月23日に腰椎捻挫のため欠場となったが、2大会連続出場の園田世玲奈(NTN)、2大会ぶり6回目出場の渕瀬真寿美(建装工業)が、入賞に挑む。 アフタヌーン・セッションでは、男子200m準決勝が8月25日午前3時20分から実施。アジア選手権王者の鵜澤飛羽(筑波大)が3組8レーン、4度目のセミファイナル挑戦の飯塚翔太(ミズノ)が1組2レーンに入り、ファイナル進出を目指す。 それに先立って、午前2時には男子5000m予選がスタート。アジア選手権金、銀メダル・コンビの遠藤日向(住友電工)と塩尻和也(富士通)、1組に塩尻、2組に遠藤が入り、同種目日本人初のファイナルに挑戦する。 このほか、決勝種目は男子が400m、走幅跳、女子は100mハードル、400mハードル、ハンマー投の5種目を実施。女子400mハードルではフェムケ・ボル(オランダ)が、悲願の金メダルを狙う。初日の男女混合4×400mリレーではフィニッシュ直前に転倒し、あと一歩のところで逃した。また、準決勝では悠々と流して52秒95をマーク。世界歴代2位の自己ベスト51秒45の更新はもちろん、今回は欠場した世界記録(50秒68)保持者シドニー・マクローリン・レヴロン(米国)しか出していない50秒台も十分視野に入る。 また、女子100mハードルは東京五輪覇者のジャスミン・カマチョ・クイン(プエルトリコ)、ケンドラ・ハリソンとニア・アリの米国勢、そして前回優勝の世界記録保持者トビ・アムサン(ナイジェリア)と有力選手が順当に勝ち上がった。ハイレベルの予感が漂う。 男子走幅跳は連覇が懸かる王嘉男(中国)、東京五輪王者のミルティアディス・テントグルー(ギリシャ)がともに3回目でぎりぎり予選通過を決める苦戦を強いられたが、決勝では力を発揮してくるだろう。ウェイン・ピンノック(ジャマイカ)が1回目に今季世界最高の8m54をジャンプし、全体トップ通過を果たした。 日本人選手があと一歩で決勝進出に届かなかった男子400mは、東京五輪覇者のスティーヴン・ガーディナー(バハマ)が準決勝ラスト100mで脚を痛めて途中棄権するアクシデント。混戦模様のレースは準決勝で44秒13の自己新を出したアントニオ・ワトソン(ジャマイカ)、欧州新の44秒26をマークしたマシュー・ハドソン・スミス(英国)らが中心か。 女子ハンマー投も、前回優勝のブローク・アンダーセン(米国)が予選敗退の波乱。ケガからの復帰を果たした世界記録(82m98)が、71m17で予選全体の13位。決勝に進める12位とわずか8㎝差で、惜しくも決勝進出を逃した。混戦模様の中でハンナ・スカイダン(アゼルバイジャン)が77m10の自国新をマークしてトップ通過した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.26

【学生長距離Close-upインタビュー】全日本大学駅伝1区区間賞の志學館大・中村晃斗 「結果にこだわっていきたい」

学生長距離Close-upインタビュー 中村 晃斗 Nakamura Akito 志學館大3年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。54回目は、志 […]

NEWS 熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

2025.11.26

熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]

NEWS 世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里

2025.11.26

世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里

日本陸連は11月26日、第46回世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日/米国・タラハシー)の男女U20日本代表代表選考会(11月30日/京都)の確定エントリーリストを発表した。 男子は当初エントリーしていた24 […]

NEWS パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定

2025.11.26

パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定

男子短距離のQ.ウィルソン(米国)がメリーランド大へ入学することが発表された。 ウィルソンは2008年生まれの17歳。23年ごろから400mで頭角を現し、同年の米国室内選手権で優勝するなど注目を浴びた。今年6月には400 […]

NEWS 男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」

2025.11.26

男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」

2016年リオ五輪の男子3000m障害で銀メダルに輝いたE.ジャガー(米国)が引退を表明した。 ジャガーは35歳。ジュニア時代には中長距離でU20世界選手権1500m7位などの成績を収め、シニアでは3000m障害で世界的 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top