HOME 国内、世界陸上、日本代表、海外
女子1万mはエチオピアがメダル独占 男子20km競歩はマルティンが初V/世界陸上Day1
女子1万mはエチオピアがメダル独占 男子20km競歩はマルティンが初V/世界陸上Day1

女子10000mではフィニッシュ手前で転倒したハッサン(右)を尻目にツェガエが優勝を飾った

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)1日目

ブダペスト世界選手権1日目が行われ、女子10000mではエチオピア勢が1位から3位を占めてメダルを独占した。

1000mが3分38秒というジョグのようなペースで始まった女子10000m。東京五輪金のシファン・ハッサン(オランダ)や、前回優勝のレテセンベト・ギデイ(エチオピア)など、過去に何度も対戦している選手たちが顔をそろえ、終盤まで互いに牽制するかたちでレースが進んだ。

広告の下にコンテンツが続きます

徐々にランナーがこぼれ落ちるものの、残り400mの地点で先頭集団は11人の大人数。誰にも優勝の可能生がある状況となるなか、ハッサンがスパートを仕掛けた。

しかし、今季世界リストトップのグダフ・ツェガイ(エチオピア)がハッサンに詰め寄るとラスト40mで追いつき逆転。一方のハッサンは並ばれた瞬間にバランスを崩して転倒してしまう。

結局、ツェガイが31分27秒18で金メダルを獲得。ギデイが31分28秒16で2位となり、31分28秒31のエジガエフ・タイェ(エチオピア)が3位。日本の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)は7位でフィニッシュし、ハッサンは11位に終わった。

午前中に行われた男子20km競歩は波乱の展開に。優勝候補の山西利和(愛知製鋼)が中盤を前に脱落し、先頭を歩いていた池田向希(旭化成)もスローダウンするなか、優勝をさらったのは東京五輪4位のアルバロ・マルティン(スペイン)。

4位集団で控えていたマルティンは14kmから一気にペースをアップ。15km手前で池田をかわして首位に躍り出ると、そのまま後続を寄せつけず世界大会で初の栄冠を手にした。2位には前回3位のペルセウス・カールストレーム(スウェーデン)、3位には同じく前回6位のカイオ・ボンフィム(ブラジル)と実力者がメダルを獲得した。

このほか、男女混合4×400mリレーは米国が3分08秒80の世界新で2大会ぶり2回目の優勝。男子砲丸投はライアン・クルーザー(米国)は23m51の大会新記録で圧勝を飾っている。

日本勢は、男子3000m障害予選で三浦龍司(順大)、青木涼真(Honda)が決勝に進出。男子100mのサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)と栁田大輝(東洋大)、女子1500mの田中希実(New Balance)が準決勝に駒を進めた。

2日目は男子100mなど6種目で決勝が行われる。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)1日目 ブダペスト世界選手権1日目が行われ、女子10000mではエチオピア勢が1位から3位を占めてメダルを独占した。 1000mが3分38秒というジョグのようなペースで始まった女子10000m。東京五輪金のシファン・ハッサン(オランダ)や、前回優勝のレテセンベト・ギデイ(エチオピア)など、過去に何度も対戦している選手たちが顔をそろえ、終盤まで互いに牽制するかたちでレースが進んだ。 徐々にランナーがこぼれ落ちるものの、残り400mの地点で先頭集団は11人の大人数。誰にも優勝の可能生がある状況となるなか、ハッサンがスパートを仕掛けた。 しかし、今季世界リストトップのグダフ・ツェガイ(エチオピア)がハッサンに詰め寄るとラスト40mで追いつき逆転。一方のハッサンは並ばれた瞬間にバランスを崩して転倒してしまう。 結局、ツェガイが31分27秒18で金メダルを獲得。ギデイが31分28秒16で2位となり、31分28秒31のエジガエフ・タイェ(エチオピア)が3位。日本の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)は7位でフィニッシュし、ハッサンは11位に終わった。 午前中に行われた男子20km競歩は波乱の展開に。優勝候補の山西利和(愛知製鋼)が中盤を前に脱落し、先頭を歩いていた池田向希(旭化成)もスローダウンするなか、優勝をさらったのは東京五輪4位のアルバロ・マルティン(スペイン)。 4位集団で控えていたマルティンは14kmから一気にペースをアップ。15km手前で池田をかわして首位に躍り出ると、そのまま後続を寄せつけず世界大会で初の栄冠を手にした。2位には前回3位のペルセウス・カールストレーム(スウェーデン)、3位には同じく前回6位のカイオ・ボンフィム(ブラジル)と実力者がメダルを獲得した。 このほか、男女混合4×400mリレーは米国が3分08秒80の世界新で2大会ぶり2回目の優勝。男子砲丸投はライアン・クルーザー(米国)は23m51の大会新記録で圧勝を飾っている。 日本勢は、男子3000m障害予選で三浦龍司(順大)、青木涼真(Honda)が決勝に進出。男子100mのサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)と栁田大輝(東洋大)、女子1500mの田中希実(New Balance)が準決勝に駒を進めた。 2日目は男子100mなど6種目で決勝が行われる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.04

パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

24年パリ五輪男子20km競歩代表の濱西諒が12月1日に自身のSNSを更新し、所属していたサンベルクスを11月末で退社したことを発表した。 濱西は大阪府出身で、履正社高から競歩に取り組み、国体優勝など早くから頭角を現した […]

NEWS 飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

2025.12.04

飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]

NEWS 世界クロカンU20日本代表が決定!新妻遼己、本田桜二郎、宇都宮桃奈ら男女各6名で世界に挑戦

2025.12.04

世界クロカンU20日本代表が決定!新妻遼己、本田桜二郎、宇都宮桃奈ら男女各6名で世界に挑戦

日本陸連は12月4日、米国・タラハシーで開催される世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日)のU20日本代表を発表した。 11月30日の京都陸協記録会内で行われた選考会の上位選手を中心に選考され、男子は今季のイン […]

NEWS 世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

2025.12.04

世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

世界陸連(WA)が検討していた走幅跳のルール変更案について、選手からの反発などを受けて撤回されたことを英ガーディアン紙が報じた。 走幅跳では、20cmの踏み切り板とその先に10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境 […]

NEWS 北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽のJALトリオ参戦!1/2放送「木梨憲武のスポーツKING」自転車、プロ野球、バド世界王者と対決

2025.12.04

北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽のJALトリオ参戦!1/2放送「木梨憲武のスポーツKING」自転車、プロ野球、バド世界王者と対決

2026年1月2日放送の「木梨憲武のスポーツKING!」に、JALの北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽が参戦することがわかった。 現役トップアスリートやレジェンドが、木梨憲武らと異種競技バトルを繰り広げる正月恒例の特別番組 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top