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2023.06.19

男子マイルで3分10秒切り3校の大激戦!東福岡が高校歴代7位3分08秒97!4人が2冠獲得/IH北九州
男子マイルで3分10秒切り3校の大激戦!東福岡が高校歴代7位3分08秒97!4人が2冠獲得/IH北九州

北九州地区大会男子4×400mRを制した東福岡

◇インターハイ北九州地区大会(6月14日~17日/福岡市・博多の森陸上競技場)4日目

夏の北海道インターハイを懸けた北九州地区大会の最終4日目は、トラックレースを締めくくる男子4×400mリレーで上位3校が3分10秒を切り、4位までが大会新という超高速バトルが繰り広げられた。

そのレースで優勝を飾ったのが、インターハイ2連覇中の東福岡。メンバーはオール3年生で、庄籠大翔、櫛橋怜介、小坂洸樹、渕上翔太とつなぎ、高校歴代7位の3分08秒97をマークした。3~4走のバトンパスでは大分舞鶴(大分)と並んでおり、決着はラスト70mまでもつれた。最後は東福岡の主将・渕上が抜け出して、大会6連覇を死守した。

2位の大分舞鶴も高校歴代8位タイ・学校別歴代6位の3分09秒53、アンカーの小幡心優が非公式ラップ45秒6と快走した自由ケ丘(福岡)が、高校歴代11位・学校別歴代8位の3分09秒82で3位。ともに高校史上9、10チーム目の3分10秒突破を果たした。3分11秒31で4位に入った長崎南も県高校記録を更新し、インターハイの決勝でもなかなか見られないような白熱の好勝負だった。

レース後は東福岡、大分舞鶴、自由ケ丘ともに「インターハイは頂点に立ちます。高校新記録も視野に入れています」と口をそろえ、再びの熱戦を誓っていた。

女子4×400mリレーでは中村学園女(福岡)が、ウィリアムズ・シャマーヤ美杏(1年)、保楊枝琴乃(2年)、小松美咲(1年)、福岡梓音(2年)という1、2年生だけのオーダーで3分44秒40の大会新Vを果たした。

県大会(3分47秒23)からメンバーを1人を入れ替えているものの、そこから3秒も縮めており、前日の4×100mリレーで失格した悔しさをぶつける見事な力走だった。400mの優勝者でもあるウィリアムズは「大会新を出して1位を取りたいと思っていました。タイムを狙っていたとはいえ、びっくりしています」と笑顔。急成長を続けるフレッシュなチームだけに、インターハイでも躍進の予感を漂わせる。

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男子110mハードルは五島(長崎)勢がワン・ツー・フィニッシュで会場を沸かせた。

1.4mの向かい風の中で行われた決勝は、スタートから混戦に。中盤までは山田光祐(五島3)と、110mハードル中学記録保持者の岩本咲真(東福岡1)が並ぶ展開。しかし、やや先行した山田がハードルに足を引っ掛けて減速すると、その間に上がってきた谷川稀人(五島3)がトップに立った。谷川の優勝記録は14秒81。2位の山田は14秒92、3位の岩本は14秒98だった。

五島列島・福江島出身で小学からの幼馴染という谷川と山田は、「2人でワンツーすることを目標に力をつけてきました」。県大会は谷川が1位、山田が3位通過だったが、北九州大会では準決勝や決勝でそろって自己記録を更新。大舞台で力を発揮し、表彰台のトップまで“舞い上がった”。

「目標が達成できてうれしいです。インターハイでは2人で決勝に残りたいです」と声をそろえた五島コンビ。オーシャンブルーのユニフォームを、「さらに全国でアピールしたい」と笑顔を咲かせる。

女子3000mでは武田胡春(小倉3福岡)が9分11秒79で制した。2週間前のU20日本選手権1500m優勝の川西みち(自由ケ丘2福岡)や、昨年のインターハイ800m7位の下森美咲(北九州市立3福岡)ら、力のある選手たちを置き去りにする強気のレース運びが、好タイムを呼び込んだ。

また、最終日とあって2冠獲得者が4名誕生した。

女子三段跳では、初日の走高跳を1m70で制した佐田那奈(福岡雙葉3福岡)が、5回目に自己ベストにあと8㎝と迫る12m45(-0.3)の大会新で逆転優勝。2位の三橋小桜(大分西2)も12m43(+0.4)で従来の大会記録を塗り替えた。

また200mでは、男子は黒木海翔(東福岡3)が21秒36(-1.8)、女子は柴藤凛(福大若葉3)が24秒14(+1.1)でそれぞれ100mとの2種目制覇を果たし、柴藤の同期で円盤投覇者の濱田桃子も砲丸投にも12m79で優勝した。

学校対抗は、男子は東福岡が2連覇、女子は中村学園女が2年ぶりの優勝を手にした。

文/田端慶子
写真/前田哲司

※事実関係に複数箇所の誤りがありました。お詫びをして訂正します。

◇インターハイ北九州地区大会(6月14日~17日/福岡市・博多の森陸上競技場)4日目 夏の北海道インターハイを懸けた北九州地区大会の最終4日目は、トラックレースを締めくくる男子4×400mリレーで上位3校が3分10秒を切り、4位までが大会新という超高速バトルが繰り広げられた。 そのレースで優勝を飾ったのが、インターハイ2連覇中の東福岡。メンバーはオール3年生で、庄籠大翔、櫛橋怜介、小坂洸樹、渕上翔太とつなぎ、高校歴代7位の3分08秒97をマークした。3~4走のバトンパスでは大分舞鶴(大分)と並んでおり、決着はラスト70mまでもつれた。最後は東福岡の主将・渕上が抜け出して、大会6連覇を死守した。 2位の大分舞鶴も高校歴代8位タイ・学校別歴代6位の3分09秒53、アンカーの小幡心優が非公式ラップ45秒6と快走した自由ケ丘(福岡)が、高校歴代11位・学校別歴代8位の3分09秒82で3位。ともに高校史上9、10チーム目の3分10秒突破を果たした。3分11秒31で4位に入った長崎南も県高校記録を更新し、インターハイの決勝でもなかなか見られないような白熱の好勝負だった。 レース後は東福岡、大分舞鶴、自由ケ丘ともに「インターハイは頂点に立ちます。高校新記録も視野に入れています」と口をそろえ、再びの熱戦を誓っていた。 女子4×400mリレーでは中村学園女(福岡)が、ウィリアムズ・シャマーヤ美杏(1年)、保楊枝琴乃(2年)、小松美咲(1年)、福岡梓音(2年)という1、2年生だけのオーダーで3分44秒40の大会新Vを果たした。 県大会(3分47秒23)からメンバーを1人を入れ替えているものの、そこから3秒も縮めており、前日の4×100mリレーで失格した悔しさをぶつける見事な力走だった。400mの優勝者でもあるウィリアムズは「大会新を出して1位を取りたいと思っていました。タイムを狙っていたとはいえ、びっくりしています」と笑顔。急成長を続けるフレッシュなチームだけに、インターハイでも躍進の予感を漂わせる。 男子110mハードルは五島(長崎)勢がワン・ツー・フィニッシュで会場を沸かせた。 1.4mの向かい風の中で行われた決勝は、スタートから混戦に。中盤までは山田光祐(五島3)と、110mハードル中学記録保持者の岩本咲真(東福岡1)が並ぶ展開。しかし、やや先行した山田がハードルに足を引っ掛けて減速すると、その間に上がってきた谷川稀人(五島3)がトップに立った。谷川の優勝記録は14秒81。2位の山田は14秒92、3位の岩本は14秒98だった。 五島列島・福江島出身で小学からの幼馴染という谷川と山田は、「2人でワンツーすることを目標に力をつけてきました」。県大会は谷川が1位、山田が3位通過だったが、北九州大会では準決勝や決勝でそろって自己記録を更新。大舞台で力を発揮し、表彰台のトップまで“舞い上がった”。 「目標が達成できてうれしいです。インターハイでは2人で決勝に残りたいです」と声をそろえた五島コンビ。オーシャンブルーのユニフォームを、「さらに全国でアピールしたい」と笑顔を咲かせる。 女子3000mでは武田胡春(小倉3福岡)が9分11秒79で制した。2週間前のU20日本選手権1500m優勝の川西みち(自由ケ丘2福岡)や、昨年のインターハイ800m7位の下森美咲(北九州市立3福岡)ら、力のある選手たちを置き去りにする強気のレース運びが、好タイムを呼び込んだ。 また、最終日とあって2冠獲得者が4名誕生した。 女子三段跳では、初日の走高跳を1m70で制した佐田那奈(福岡雙葉3福岡)が、5回目に自己ベストにあと8㎝と迫る12m45(-0.3)の大会新で逆転優勝。2位の三橋小桜(大分西2)も12m43(+0.4)で従来の大会記録を塗り替えた。 また200mでは、男子は黒木海翔(東福岡3)が21秒36(-1.8)、女子は柴藤凛(福大若葉3)が24秒14(+1.1)でそれぞれ100mとの2種目制覇を果たし、柴藤の同期で円盤投覇者の濱田桃子も砲丸投にも12m79で優勝した。 学校対抗は、男子は東福岡が2連覇、女子は中村学園女が2年ぶりの優勝を手にした。 文/田端慶子 写真/前田哲司 ※事実関係に複数箇所の誤りがありました。お詫びをして訂正します。

インターハイ北九州地区大会の優勝者一覧

●男子 100m 黒木海翔(東福岡3福岡) 10秒37(-1.6) 200m 黒木海翔(東福岡3) 21秒36(-1.8) 400m 髙木煌之介(大分舞鶴3大分) 47秒17 800m 松浦衣吹(伝習館3福岡) 1分52秒95 1500m 川原琉人(五島南3) 3分48秒73 5000m 川原琉人(五島南3長崎) 14分17秒67 110mH 谷川稀人(五島3長崎) 14秒81(-1.4) 400mH 渕上翔太(東福岡3福岡) 51秒33 3000m障害 牟田颯太(鎮西学院2長崎) 9分06秒34 5000m競歩 下田悠樹(自由ケ丘3福岡) 20分55秒45 4×100mR 東福岡(福岡) 40秒64=大会新 4×400mR 東福岡(福岡) 3分08秒97=大会新 走高跳 中谷魁聖(福岡第一2) 2m06 棒高跳 月俣春風(三井3福岡) 4m80 走幅跳 河野隆之介(大分舞鶴3大分) 7m42(+0.4) 三段跳 阿部叶稟(溝部学園3大分) 14m72(+1.1) 砲丸投 石丸大智(純真1福岡) 15m54 円盤投 田中 亮(苅田工2) 43m12 ハンマー投 畑山 丈(筑紫3福岡) 56m30 やり投 豊田 零(純真3福岡) 64m61 八種競技 田邉瑛信(長崎北3長崎) 5464点 ●女子 100m 柴藤 凜(福岡大若葉3)11秒83(-1.3) 200m 柴藤 凜(福大若葉3) 24秒14(+1.1)=大会新 400m ウィリアムズ・シャマーヤ美杏(中村学園女1福岡) 55秒24 800m 髙木姫希(近大福岡2) 2分14秒24 3000m 武田胡春(小倉3福岡) 9分11秒79 1500m 下森美咲(北九州市立3福岡) 4分26秒62 100mH 谷中天架(大分雄城台2) 13秒95(+0.9) 400mH 原田実桜(高稜2福岡) 60秒81 5000m競歩 山中日花里(宗像2福岡) 24分04秒96 4×100mR 大分雄城台(大分) 46秒60 4×400mR 中村学園女(福岡) 3分44秒40=大会新 走高跳 佐田那奈(福岡雙葉3福岡)1m70 棒高跳 水野りこ(大分西2大分)3m30 走幅跳 佐藤なな(大分豊府3) 5m86(+1.6) 三段跳 佐田那奈(福岡雙葉3) 12m45(-0.3)=大会新 砲丸投 濵田桃子(福大若葉3) 12m79 円盤投 濵田桃子(福岡大若葉3福岡) 40m93 ハンマー投 日影紗羅(筑豊3福岡) 49m76 やり投 勝見風李(対馬3長崎) 46m08 七種競技 井上みさき(長崎日大2) 4582点
男子4×400mR 高校歴代10傑&学校別高校歴代10傑 ●高校歴代10傑 3.07.81 東福岡・福岡   2022.10. 2 (庄籠,渕上,小坂,冨永) 3.08.32 成田・千葉    2003.10.12 (笛木,山本,菅井,鈴木) 3.08.57 洛南・京都    2016. 8. 2 (野口,樋口,梅谷,井本) 3.08.80 洛南・京都    2017. 6.18 (石井,野口,井本,梅谷) 3.08.85 中京大中京・愛知  2020.10.18 (桂木,鈴木,高橋,稲川) 3.08.91 相洋・神奈川   2016. 8. 2 (メルドラム,飯嶋,増子,中机) 3.08.97 東福岡・福岡   2023. 6.18 NEW (庄籠,櫛橋,小坂,渕上) 3.09.53 相洋・神奈川   2022.10. 1 (民谷,江崎,中谷,石川) 3.09.53 大分舞鶴・大分   2023. 6.18 NEW (荒川,河野,安心院,髙木) 3.09.67 新栄・神奈川   1998. 8. 5 (小山田,田野,大槻,石井) ●学校別高校歴代10傑 3.07.81 東福岡・福岡   2022.10. 2 (庄籠,渕上,小坂,冨永) 3.08.32 成田・千葉    2003.10.12 (笛木,山本,菅井,鈴木) 3.08.57 洛南・京都    2016. 8. 2 (野口,樋口,梅谷,井本) 3.08.85 中京大中京・愛知  2020.10.18 (桂木,鈴木,高橋,稲川) 3.08.91 相洋・神奈川   2016. 8. 2 (メルドラム,飯嶋,増子,中机) 3.09.53 大分舞鶴・大分   2023. 6.18 NEW (荒川,河野,安心院,髙木) 3.09.67 新栄・神奈川   1998. 8. 5 (小山田,田野,大槻,石井) 3.09.82 自由ケ丘・福岡   2023. 6.18 NEW (佐藤,小幡,栁,小幡) 3.09.93 市船橋・千葉   1996. 6.16 (橋本,佐藤,東,吉澤) 3.09.95 浜名・静岡    2013. 8. 3 (浅野,小城,犬塚,加藤)

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