HOME 国内、世界陸上、日本代表
田中希実の挑戦第2ラウンド!今季ベスト15分00秒21で5000m2大会連続ファイナル進出「気持ちを切らさず前を追えた」/世界陸上
田中希実の挑戦第2ラウンド!今季ベスト15分00秒21で5000m2大会連続ファイナル進出「気持ちを切らさず前を追えた」/世界陸上


◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)6日目

オレゴン世界陸上6日目のイブニングセッションに行われた女子5000m予選2組。田中希実(豊田自動織機)が「3種目挑戦」の第2ラウンドに挑んだ。

最初の1500mは初日の予選を突破したものの、翌日の準決勝は4分05秒79の7着で敗退。そこから気持ちを切り替え、「5000mにも生きる取り組みをしてきた。1500mで残れなかったぶん、絶対に決勝に残りたいという気持ちをより強くして臨みたい」と中3日の調整期間を過ごしてきた。

レース全体としては、「余裕を持って走れなかった」と田中。序盤から15分前後のペースで進む集団の前方に位置しながらも、10000mを制した世界記録(14分06秒62)保持者レテセンベト・ギデイ(エチオピア)、東京五輪覇者のシファン・ハッサン(オランダ)ら「前のほうの選手は前半は余裕だった。私はその時点で脚にきていました」。

そして、「ラストで上がることは想定していた」が、残り600mで本格的な着順争いが始まると、9人の先頭集団から少しずつ後退する。決勝進出条件は5着+5。前には7人いて、着順通過は厳しくなった。1組6着は15分00秒98で、7着の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が15分02秒03。田中はあきらめずに前を追った。

ギデイ(エチオピア)が14分52秒27で1着。続いて7人がフィニッシュした後、田中は9着でレースを終えた。倒れ込むほど死力を尽くして出したタイムは今季ベストの15分00秒21。プラス通過ながら2大会連続の決勝進出を決めた。

広告の下にコンテンツが続きます

「気持ちを切らさずに前を追うことができました」とホッとした様子で話した田中。この種目は、初のシニア世界大会出場だった前回のドーハ大会で決勝進出を果たしているが、昨年の東京五輪では自身初の14分台(14分59秒93)をマークしながらも予選で敗退。複数種目をこなしながら、1500mに続くラウンド突破を果たしたことは大きな成果だ。

決勝に向けては、明日から始まる800mを挟むことになり、いよいよハードスケジュールへと突入する。だが、先のことは考えず目の前のレースに集中することを決めている田中。「800mでは準決勝に進むより、まずこの場所に立てることを楽しみたい」。そして、5000m決勝に向けては「今日は余裕を持って走れなかったので、余裕を持って進めることが課題です」と語った。

5000m決勝は24日午前10時25分(日本時間)に行われる。

◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)6日目 オレゴン世界陸上6日目のイブニングセッションに行われた女子5000m予選2組。田中希実(豊田自動織機)が「3種目挑戦」の第2ラウンドに挑んだ。 最初の1500mは初日の予選を突破したものの、翌日の準決勝は4分05秒79の7着で敗退。そこから気持ちを切り替え、「5000mにも生きる取り組みをしてきた。1500mで残れなかったぶん、絶対に決勝に残りたいという気持ちをより強くして臨みたい」と中3日の調整期間を過ごしてきた。 レース全体としては、「余裕を持って走れなかった」と田中。序盤から15分前後のペースで進む集団の前方に位置しながらも、10000mを制した世界記録(14分06秒62)保持者レテセンベト・ギデイ(エチオピア)、東京五輪覇者のシファン・ハッサン(オランダ)ら「前のほうの選手は前半は余裕だった。私はその時点で脚にきていました」。 そして、「ラストで上がることは想定していた」が、残り600mで本格的な着順争いが始まると、9人の先頭集団から少しずつ後退する。決勝進出条件は5着+5。前には7人いて、着順通過は厳しくなった。1組6着は15分00秒98で、7着の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が15分02秒03。田中はあきらめずに前を追った。 ギデイ(エチオピア)が14分52秒27で1着。続いて7人がフィニッシュした後、田中は9着でレースを終えた。倒れ込むほど死力を尽くして出したタイムは今季ベストの15分00秒21。プラス通過ながら2大会連続の決勝進出を決めた。 「気持ちを切らさずに前を追うことができました」とホッとした様子で話した田中。この種目は、初のシニア世界大会出場だった前回のドーハ大会で決勝進出を果たしているが、昨年の東京五輪では自身初の14分台(14分59秒93)をマークしながらも予選で敗退。複数種目をこなしながら、1500mに続くラウンド突破を果たしたことは大きな成果だ。 決勝に向けては、明日から始まる800mを挟むことになり、いよいよハードスケジュールへと突入する。だが、先のことは考えず目の前のレースに集中することを決めている田中。「800mでは準決勝に進むより、まずこの場所に立てることを楽しみたい」。そして、5000m決勝に向けては「今日は余裕を持って走れなかったので、余裕を持って進めることが課題です」と語った。 5000m決勝は24日午前10時25分(日本時間)に行われる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

PR

2025.05.01

KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム

KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]

NEWS セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

2025.05.01

セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

日本陸連は5月1日、セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第10弾としてトラック種目の海外選手を発表した。 男子100mには昨年のパリ五輪男子4×100mリレーで金メダルのジェロー […]

NEWS 坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

2025.05.01

坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

5月1日、日本陸連はセイコーゴールデングランプリ(5月18日/東京・国立競技場)の欠場者を発表した。 日本人選手で欠場するのは、男子100mの坂井隆一郎(大阪ガス)、同200mの水久保漱至(宮崎県スポ協)、同400mの中 […]

NEWS アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

2025.05.01

アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

日本陸連は5月1日、韓国・クミで開催されるアジア選手権の代表選手の入れ替えを発表した。 男子400mで選出されていた中島佑気ジョセフ(富士通)が辞退。右ハムストリングスのケガのためとしている。中島は昨年のパリ五輪代表。4 […]

NEWS 東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

2025.05.01

東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

東京メトロは5月1日、伊東明日香が入部したと発表した。今年3月31日に埼玉医科大グループを退部していた。 伊東は東京・順天高時代から全国高校駅伝に出場。東洋大進学後は全日本女子大学駅伝や富士山女子駅伝など全国大会に出走し […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top