2021.11.08
広島県高校駅伝は11月7日、広島県三次市のみよし運動公園陸上競技場発着のコースで開催され、男女ともに世羅が優勝。男子は2時間4分51秒で18年連続51回目、女子は1時間13分38秒で16年連続16回目の全国大会出場を決めた。男女そろっての県制覇は13年連続。
レースは、新型コロナウイルス対策によりタスキリレーは行わず、各区間に同競技場や三次市内のロードのコースを同時に走って計測し、合計タイムを競った。
男子は、全区間1位の完勝であった。1区の塩出翔太(3年)は30分27秒、3区の森下翔太(3年)は23分43秒と、本人たちにとっては不本意ながらも長距離区間の重責をまっとうした。また6区の吉川響(3年)も昨年の同区間をおよそ28秒上回る14分24秒と成長の跡をみせ、昨年の優勝経験者である上記3人は今年も主力となるところを示した。
また新たな戦力として台頭した中村海斗(2年)は2区・8分33秒、村上響(2年)は4区・24分31秒、小島悠生(2年)は5区・8分41秒、花岡慶次(3年)は7区・14分32秒という結果を残した。
インターハイ男子5000m優勝者のコスマス・ムワンギ(3年)や、故障で出遅れている石堂壮真(2年)は今大会こそ出場しなかったが、昨年の優勝を経験していない新戦力がこれからレベルアップしてくるかが注目される。
女子は、1区の細迫由野(3年)がトップから18秒差の4位で中継。やや出遅れたものの、2区の山田依茉(1年)が14分23秒、3区の後藤彩香(1年)が10分06秒、4区の丸谷海友(3年)が10分15秒、5区の續子鈴央菜(1年)が17分38秒で、それぞれ区間賞を獲得。舟入ほか他校を上回った。昨年の優勝経験者は細迫のみであるが、山田、後藤、續子といった1年生の活躍が名門校としての強さを保った。
男女とも世羅は、昨年の優勝チームとして追われる立場にある。だが「我々はチャレンジャー。そういう意識はないです」と、新宅昭二男子監督は言う。新たに兜の緒を締め、12月の都大路に挑む。
全国大会は12月26日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。
文/松山林太郎
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.05.01
坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.05.01
KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム
KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]
2025.05.01
セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら
日本陸連は5月1日、セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第10弾としてトラック種目の海外選手を発表した。 男子100mには昨年のパリ五輪男子4×100mリレーで金メダルのジェロー […]
2025.05.01
東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」
東京メトロは5月1日、伊東明日香が入部したと発表した。今年3月31日に埼玉医科大グループを退部していた。 伊東は東京・順天高時代から全国高校駅伝に出場。東洋大進学後は全日本女子大学駅伝や富士山女子駅伝など全国大会に出走し […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)