HOME ニュース、国内

2021.03.28

女子400mは松本奈菜子がトップ!青山聖佳は200m23秒台でマイルに弾み/世界リレートライアル
女子400mは松本奈菜子がトップ!青山聖佳は200m23秒台でマイルに弾み/世界リレートライアル


◇シレジア2021世界リレー選手権日本代表選考トライアル(3月28日/宮崎・ひなた陸上競技場)

世界リレー選手権(5月1日、2日/ポーランド)に向けての代表選考レース、女子400mはタイムレース決勝(全2組)で行われ、松本奈菜子(東邦銀行)が54秒23(2組)で全体トップだった。

昨年の女子400m2位の松本はこれが初戦。「内容は悪くなかったですが、タイムが全然(ダメ)」と渋い表情を浮かべる。「後半を意識し過ぎて、前半の入りがまったりしてしまった」というのが反省材料だが、「後半にしっかり上げられた」のは収穫だった。「53秒前半から中盤は出したかった」と言うように、冬季もケガなく積めて、調子が良かったという松本。「もう少し1周走る感覚があれば」と初戦ということでレース勘が足りていない様子だった。

広告の下にコンテンツが続きます

4月10日の出雲陸上での4×400mリレーの代表入りが濃厚だが、「この記録ではダメ」と松本。「個人の結果を出して、代表チームにどれだけ還元できるか。自己記録を出せるように頑張りたい」と話した。

400mタイムレース総合2位には小林茉由(J.VIC/1組)が54秒31で入り、3位に54秒95の高島咲季(青学大/2組)。

女子400mで日本選手権連覇中で、昨年は日本歴代2位となる52秒38をマークした青山聖佳(大阪成蹊AC)は200mに出場し、23秒95(-0.6)。大学1年だった2015年以来の23秒台をマークし、「全体的にまとめることができた」と充実感が漂う。

広告の下にコンテンツが続きます

この冬は、これまで一つひとつ行っていた動き作りを、サーキットトレーニング形式で実施。体幹部分を作ってきた。加えて、出力を落とさずにやってきたことでスピードアップ。「400mに生かすための200m」としての取り組みが形になり、「自己ベストの23秒68を更新できれば、400mでも良いタイムが出そう」と計画的に強化できている手応えがある。

4×400mリレーは、世界リレーの参加標準記録(3分分31秒50)は突破できていないが、出場枠24のうち、現在は20番目に入っている。出雲陸上でのリレーについては「実施するかどうかは状況(ランキング)を見ながら」(山崎一彦・日本陸連強化委員会ディレクター)となる。女子リレープロジェクトのメンバーでもある青山、松本、高島らに加え、今回の選考会の結果から代表選手が選考される。世界リレーで入賞すれば、東京五輪の出場権を獲得する。

◇シレジア2021世界リレー選手権日本代表選考トライアル(3月28日/宮崎・ひなた陸上競技場) 世界リレー選手権(5月1日、2日/ポーランド)に向けての代表選考レース、女子400mはタイムレース決勝(全2組)で行われ、松本奈菜子(東邦銀行)が54秒23(2組)で全体トップだった。 昨年の女子400m2位の松本はこれが初戦。「内容は悪くなかったですが、タイムが全然(ダメ)」と渋い表情を浮かべる。「後半を意識し過ぎて、前半の入りがまったりしてしまった」というのが反省材料だが、「後半にしっかり上げられた」のは収穫だった。「53秒前半から中盤は出したかった」と言うように、冬季もケガなく積めて、調子が良かったという松本。「もう少し1周走る感覚があれば」と初戦ということでレース勘が足りていない様子だった。 4月10日の出雲陸上での4×400mリレーの代表入りが濃厚だが、「この記録ではダメ」と松本。「個人の結果を出して、代表チームにどれだけ還元できるか。自己記録を出せるように頑張りたい」と話した。 400mタイムレース総合2位には小林茉由(J.VIC/1組)が54秒31で入り、3位に54秒95の高島咲季(青学大/2組)。 女子400mで日本選手権連覇中で、昨年は日本歴代2位となる52秒38をマークした青山聖佳(大阪成蹊AC)は200mに出場し、23秒95(-0.6)。大学1年だった2015年以来の23秒台をマークし、「全体的にまとめることができた」と充実感が漂う。 この冬は、これまで一つひとつ行っていた動き作りを、サーキットトレーニング形式で実施。体幹部分を作ってきた。加えて、出力を落とさずにやってきたことでスピードアップ。「400mに生かすための200m」としての取り組みが形になり、「自己ベストの23秒68を更新できれば、400mでも良いタイムが出そう」と計画的に強化できている手応えがある。 4×400mリレーは、世界リレーの参加標準記録(3分分31秒50)は突破できていないが、出場枠24のうち、現在は20番目に入っている。出雲陸上でのリレーについては「実施するかどうかは状況(ランキング)を見ながら」(山崎一彦・日本陸連強化委員会ディレクター)となる。女子リレープロジェクトのメンバーでもある青山、松本、高島らに加え、今回の選考会の結果から代表選手が選考される。世界リレーで入賞すれば、東京五輪の出場権を獲得する。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.19

中距離特化イベントに北口榛花、寺田明日香ら豪華ゲスト「世代問わず交流」陸上界盛り上げへ垣根超え

中距離特化の競技会イベント「TWOLAPS MIDDLE DISTANCE CIRCUIT」のファイナル東京大会が10月19日に都内で行われ、豪華ゲストが参加して大会を盛り上げた。 トップ選手から一般ランナーまで、公認・ […]

NEWS 三井住友海上が大会新!4区から独走、3人が区間賞でクイーンズへ!/プリンセス駅伝

2025.10.19

三井住友海上が大会新!4区から独走、3人が区間賞でクイーンズへ!/プリンセス駅伝

◇第11回全日本実業団対抗女子駅伝予選会(プリンセス駅伝in宗像・福津/10月19日、福岡県宗像市・宗像ユリックスを発着 6区間42.195km) 第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)の出場権を懸けた第11 […]

NEWS 「もう二度と、こんな小説は書けない」池井戸潤原作『俺たちの箱根駅伝』ドラマ化決定!

2025.10.19

「もう二度と、こんな小説は書けない」池井戸潤原作『俺たちの箱根駅伝』ドラマ化決定!

日本テレビは来年、池井戸潤さん原作『俺たちの箱根駅伝』の連続ドラマ放送が決定したと発表した。 「半沢直樹」「下町ロケット」など人間ドラマを描く作家・池井戸さんによる『俺たちの箱根駅伝』は21年から23年まて『週刊文春』で […]

NEWS バレガが貫禄のV 日本人トップは大迫傑の6位「暑い中でしっかり走れた」/レガシーハーフ

2025.10.19

バレガが貫禄のV 日本人トップは大迫傑の6位「暑い中でしっかり走れた」/レガシーハーフ

◇東京レガシーハーフマラソン2025(10月18日/国立競技場発着:21.0975km) 東京レガシーハーフマラソンの男子エリートの部が行われ、セレモン・バレガ(エチオピア)が1時間1分22秒(速報値)で優勝した。 日差 […]

NEWS 法大は本戦に17秒届かず 落選校最速タイムも「この17秒は近いようで遠い」/箱根駅伝予選会

2025.10.19

法大は本戦に17秒届かず 落選校最速タイムも「この17秒は近いようで遠い」/箱根駅伝予選会

◇第102回箱根駅伝予選会(10月18日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km) 第102回箱根駅伝予選会が行われ、中央学大が10時間32分23秒でトップ通過を果たした。法大は […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top