2025.11.24
◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km)
女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、「日本代表」たちが、各区間で躍動した。
エース区間3区では、10秒前後の差がありながらもパリ五輪10000m代表の資生堂・五島莉乃と、東京世界選手得kン10000m6位の日本郵政グループ・廣中璃梨佳が白熱の“競り合い”を繰り広げた。
五島はトップと48秒差の8位、廣中は56秒差の10位でタスキを受けると、互いに前にいる選手を1人、また1人と抜いていく。五島が2.7kmで2位に浮上すると、その後を追って廣中も3位へ。5km通過は廣中が15分20秒で、五島を4秒上回った。
そこからは、30秒以上前のエディオン・矢田みくにを追走。五島は「廣中さんを気にするよりも、見えているエディオンさんを追いかける」と言えば、廣中も「莉乃さんというよりも、エディオンさんを見ていました」。チームのエースとして、果たすべき役割を全うするために走り抜く。
五島はエディオンとの差を10秒にまで縮め、32分54秒の区間新。廣中は2秒遅れながら、自身が2年前に出した区間記録(33分04秒)を上回った。
5年連続区間賞、21年の5区、23年の1区に続く3つ目の区間新を成し遂げた五島は「目標としていたタイムで走れて良かったですが、区間記録はついてきた結果です」。今年3月の名古屋ウィメンズで初挑戦(2時間26分08秒で10位)したマラソンを、再び視野に入れていく。
廣中も「本当は前半に余裕を持って入りたいんですが、なぜか前半から突っ込んでいるんです」と笑いつつ、「後半ズルズルいかずに、ラストも懸命に前へ前へと走ることができました」と手応えを口にした。東京世界選手権の入賞で、来年のアジア大会代表に内定済み。一息入れて、来季に備えるという。
エディオンの矢田も、東京世界選手権10000m代表として先頭を譲らず、意地を見せた。
3区には東京世界選手権マラソン代表の積水化学・佐藤早也伽と大塚製薬・小林香菜、3000m障害代表のパナソニック・齋藤みうも出走した。
佐藤は区間8位にとどまり、「序盤から行けてない感じがあって、ついていかなきゃと思ったけど、ついていけませんでした」と唇を噛む。小林は区間15位ながら2人をかわし、「粘りの走りを」という言葉を実行した。齊藤は初の10km挑戦ながら、区間5位で10人抜きの力走。前日会見で「エース区間なので気持ちで負けない走りをしたい」と語った通りの力走を見せた。
もう1人の世界選手権マラソン代表であるしまむら・安藤友香は5区に出走。区間11位に「思ったよりも走れず、望むような結果は得られませんでした」と反省。今後は出身の岐阜の隣、高校(豊川高)時代を過ごした愛知で行われる名古屋アジア大会を目指し、冬のマラソンを見据えていく。
積水化学の1、2区は東京世界選手権5000m代表・山本有真と木村友香が務めたが、山本は脱水気味に陥って区間7位どまり。だが、木村が区間2位の力走で巻き返し、2位に押し上げた。
木村は11月に脚に痛みが出たことを明かし、「本来なら私が1区に行かないといけなかったけど、山本が『背負わないでください。1、2区で流れを作りましょう』と言ってくれた。負担をかけてしまいました」と悔しさを隠さない。
五輪2大連続マラソン代表の天満屋・前田穂南も3区に出走し、区間11位ながら「しっかり粘って、最後まで走り切れました」。今後は海外のハーフを経て、本格的なマラソン練習に入っていく。
このほかにも、クイーンズ駅伝を駆け抜けた代表たちが多数。これからその座を目指す選手たちも含め、ここからまた、世界への挑戦が始まる。
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