2025.10.13
男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が主宰する「DAWN GAMES FINAL Powered by TORAY」が10月13日、東京・大蔵運動公園陸上競技場で行われた。
「陸上人口を増やし、層を厚くしたい」「子どもたちがいろんなチャレンジをする機会を増やしたい」という思いからサニブラウンが昨年創設した短距離特化の競技会。西日本と東日本エリアの予選を勝ち抜いた小学生、中学生、高校生に加え、パラ部門や「サニブラウントレーニングキャンプ」に参加している選手も参加して、各年代で熱戦が繰り広げられた。
女子中学生では新井凛生選手(2年)が12秒06(+0.3)の好記録で優勝。「予選から走りを修正できました」と笑顔を見せる。高校女子は吉永ひまり選手(1年)が11秒98(+1.4)と自己記録に0.02秒に迫る力走。国民スポーツ大会にも出場していた実力者が魅せた。
フィナーレを飾った高校男子は笹野志瑛選手(3年)が10秒90(+0.9)でV。「満足いく記録ではなかったですが、勝てて良かったです」と胸をなでおろした。
決勝をスタンドから見守ったサニブラウンは「速い!」「抜け出してからは寄せ付けない走りですね!」など声を上げ「シーズンオフになったばかりだけど、走りたくなってきた」と笑顔を見せた。
笹野選手と吉永選手はともに、1泊2日のトレーニングキャンプに参加し、前日にはサニブラウンからドリルなどアドバイスを受けていた。当日も「最後はマインドだよ」という言葉を胸に走り、「他の選手は気にせず走りました」と力強く語る。
レース以外にもサニブラウンは来場者たちのサインに一人ひとり応えたり、トークショーなどでサイングッズをプレゼントするなど会場を盛り上げた。
サニブラウンは「全国各地から集まる大会は数えるほどしかありません。こういう場所でのつながり友達、コネクションは大きくなった時に生きてきます。横のつながりを大切にしてほしいと思っています。また、試合に臨む姿勢や、走る楽しさを知ってもらえれば、というのが一番の思いです」と改めて思いを述べる。
東京世界選手権では満員のスタジアムとなって盛り上がりを見せたが、「ここからが陸上界の正念場。満員の中で競技した者として、これからもいろんな人に足を運んでもらえるように頑張っていきたいですし、みんなで切磋琢磨していかないといけない」と語り、このイベントについても「世界選手権を経てより思いが鮮明になりました。2回目でまだまだ改善しないといけないことがありますが、走ってくれたみなさんには感謝しかありません」と、今後に向けた継続と発展を誓っていた。
◇DAWN GAMES 決勝大会成績
・男女パラ 関口颯人(高2) 14秒80(+1.5)
・男女小学高学年 南方翔(小6) 12秒10(+0.1)
・女子中学生 新井凛生(中2) 12秒06(+0.3)
・男子中学生 渡邊颯(中3) 11秒07(+0.5)
・女子高校生 吉永ひまり(高1) 11秒98(+1.4)
・男子高校生 笹野志瑛(高3) 10秒90(+0.9)
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