◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)
東京世界陸上の全日程を終え、9日間について日本陸連強化委員会の山崎一彦強化委員長が大会を総括した。
山崎強化委員長は冒頭、「日本陸連100周年という節目に新しい歴史を作れた」と語る。日本代表は銅メダル2つを含む、入賞11は前回のブダペストと並ぶ過去最多となる。
初日の男子35km競歩で勝木隼人(自衛隊体育学校)が銅メダルで弾みをつけると、女子20km競歩では藤井菜々子(エディオン)が女子競歩初メダルとなる3位。最終日
個人のトラック&フィールドでも健闘し、男子110mハードル5位の村竹ラシッド(JAL)や男子3000m障害8位の三浦龍司(SUBARU)らがメダルまであと一歩に迫った。
また、日本新も男子400mの中島佑気ジョセフ(富士通)を筆頭に4つ誕生している。
山崎強化委員長は「プレッシャーのかかる中で結果を出せない弱い日本人、という印象を脱却できた」と高く評価する。今回は悔しい結果となったが、女子やり投の北口榛花(JAL)や男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)らを筆頭に、「ダイヤモンドアスリートを中心に、日本の宝が生まれ、ダイヤモンドリーグ転戦や海外を拠点にし、メダルや入賞の再現性という流れを作ってくれた」とした。
予選落ちに終わった北口については「彼女がいなければ、こんなに観客が集まらなかったのではないか。本当に労いたい」と言葉を少し詰まらせながら感謝した。
ここからの3年間、「最終到達点はロサンゼルス五輪」とし、「真摯に計画を立てていきたい」と山崎強化委員長。具体的には「U23の強化を進め、選手とともにコーチもインターナショナルに活躍できるように育てていきたい」と語り、ロス五輪のサポート体制も「大会後から万全を尽くせるように戦略を組んでいく」とした。
東京世界陸上の日本勢入賞と日本新一覧をチェック
●日本代表の入賞 銅メダル 男子35km 勝木隼人(自衛隊体育学校) 女子20km 藤井菜々子(エディオン) 5位 男子110mH 村竹ラシッド(JAL) 6位 女子10000m 廣中璃梨佳(日本郵政グループ) 男子400m 中島佑気ジョセフ(富士通) 男子4×100mR 7位 女子マラソン 小林香菜(大塚製薬) 男子20km競歩 吉川絢斗(サンベルクス) 8位 男女混合4×400mR 日本 男子3000m障害 三浦龍司(SUBARU) 男子走高跳 赤松諒一(SEIBU PRINCE) ●今大会樹立された日本新 男女混合4×400mR 日本 3.12.08 男子400m 中島佑気ジョセフ44.44 女子3000m障害 齋藤みう9.24.72 女子20km競歩 藤井菜々子1.26.18RECOMMENDED おすすめの記事
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