◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)9日目
東京世界陸上9日目のイブニングセッションで男子4×100mリレーが行われ、日本は2大会連続入賞となる6位に入った。
大声援を受けた大会最後のトラック種目。6位入賞にも、小池祐貴(住友電工)、栁田大輝(東洋大)、桐生祥秀(日本生命)、鵜澤飛羽(JAL)の4人に笑顔はない。
「安全バトン」だった予選を3着で通過し、19年ドーハ大会以来のメダルを狙った。ジャマイカ、英国、南アフリカという有力チームが予選で姿を消すなか、絶好のチャンスだった。それだけに「メダルは取れたよね」とうつむく小池の言葉がすべてを物語る。
小池はバトン目前にややバランスを崩し、「スピードが上がらなかった。気温などもあって脚が硬くなってしまったのかな」と唇を噛んだ。予選からは1.5足長延ばしたバトンパスだったが、栁田の加速は発揮できず。「無我夢中で走りました。シンプルに自分の走力が足りなかった」と振り返る。
アクシデントは桐生。「走り出した瞬間、右ふくらはぎをつってしまった」。ここが大きく影響してしまう。本来のキレ味は見られず。予選のスプリットタイムも9秒50と苦い走りになっていただけに「決勝は桐生で行くとみんなに言ってもらったのに、期待に応えられなかった」とうつむいた。
鵜澤は後方から前を懸命に追った。「予選よりトップスピードに乗れていた」と話すように、スプリットタイムも上げて8秒台をマーク。それでも、「自力の差を感じた」と話す。昨年のパリ五輪で外れた悔しさから、リレーを走ることを大きな目標に取り組んできた。あこがれの先輩たちとバトンをつないだ喜びがあるからこそ、「やっぱり勝てないと意味がない」と首を振るしかなかった。
桐生は「僕の責任。どう挽回しようかというのはちょっとわからない」とすべての責任を背負った。だが、ベテランから16歳の清水空跳(星稜高2石川)まで、幅広い年代から多くの選手が集まるなか、チームリーダーとして積極的にコミュニケーションを取ってチームビルディングした功績は大きい。
100m代表になった桐生、サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、守祐陽(大東大)が予選落ちに終わり、サニブラウンと守はコンディションなどを考慮してメンバーに入れなかった。選手層は確かに増したが、やはりさらなる強さと速さを個々の選手が求めていかなければいけない。
リレーの日本復活へ。「個人でしっかり100mのファイナルに残らないといけない」と栁田、「強さを求めてきたけど、シンプルに速くなるだけ。もう少し速くなれれば、きっといつか(メダルに)届く」と鵜澤。今回の悔しさを経験した日本代表全員が、その思いを胸にメダル奪還へと突き進んでいく。
【動画】雨中の決戦!男子4×100mR決勝
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