◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)8日目
東京世界陸上8日目のイブニングセッションが行われ、男子4×400mリレー予選2組に出場した日本は、2分59秒74で6着。日本歴代3位(歴代パフォーマンス4位)の好タイムだったが、2大会ぶりの決勝へ進むことはできなかった。
2大会ぶりの決勝進出、そして、初のメダル獲得を目指して臨んだ日本のオーダーは、1走に今大会の400m6位入賞を果たした中島佑気ジョセフ(富士通)、2走は中島とともに3度目の代表入りとなった佐藤風雅(ミズノ)、3走は初出場の吉津拓歩(ミキハウス)、4走のアンカーが出場2回目の今泉堅貴(内田洋行AC)を据えた。中島によれば、「僕がしっかりリードを取って、前半先行型という戦略で挑んだ」という。
400mでも披露したように抑え気味の前半から、後半にかけてペースアップ。4番手というまずまずの位置で中継したが、中島は「ラップタイムを見ても悪くはないですが、ベルギーやポルトガルに先行されて、ちょっと物足りなかった」と反省する。
バトンを受けた佐藤は「前半の流れはすごく良い展開でできていた」と話すが、混戦の中で6位に後退。「カーブに入る瞬間に一瞬、接触のタイミングがあって、後手に回ってしまいました。ラストの直線では追い越すには少し苦労するような展開になってしまいました」と肩を落とした。
後半の巻き返しができず、さらに1つ順位を落とした吉津は、「(補欠に終わったパリ五輪から)1年経って、あの時から覚悟が足りていなかったことを突きつけられました」と悔し涙。今泉もアンカーとして粘ったが、7着のまま順位を上げることはできなかった。
「ロングスプリントのファイナリストがずらり並んでいて、動揺した中で走って勝てるほど弱い相手ではないので、まずは自分自身のベストを尽くそうという気持ちで走りました。ラップとしては自分の中でこれまでで1番良い走りができましたが、それでも結果に結びつかなかったのは、まだまだ世界と力の差があることを痛感しました」。今泉はそう受け止める。
本気でメダル獲得を目指した4人だったが、現実は決勝進出も果たせなかった。
「申し訳なさとショックでいっぱいの状態です」と無念な表情で口にしたのは佐藤だった。「前向きな捉え方をすれば、タイム自体は実力がついた。ただ、逆にそれ以上に世界はまた速くなっていると思います」。これからどのように強化していけば、メダルを獲得できるのか。選手はもちろん、関わるすべての者たちで考えていけなければいけない。
文/小野哲史
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