◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 8日目
東京世界陸上8日目のモーニングセッションに男子・女子の20km競歩が行われ、日本は女子の藤井菜々子(エディオン)が女子初となる銅メダルを獲得。男子は吉川絢斗(サンベルクス)が7位入賞を果たした。結果を受け、日本陸連強化委員会の谷井孝行ディレクターが取材に応じた。
藤井の日本新での銅メダルに「本当に快挙を成し遂げてくれました。日本新ということで最大限のパフォーマンスを発揮してくれました。すごく感動しましたし、思わず涙が出そうになった」と感情的になったという。
昨年のパリ五輪はケガの影響もあり、初めてペナルティーゾーンに入って順位を落とすなど挫折を経験した藤井。「そこから1年半で、自分自身の競技、フォームと向き合ってきた成果。これまでも入賞(19年ドーハ、22年オレゴン)していましたが、もう一段階レベルップしてくれた」と高く評価する。
女子競歩界にとって特別な1日となったが、18位でフィニッシュした今季限りで引退を表明している岡田久美子(富士通)についても「岡田の存在抜きに今の女子競歩はない。藤井にとっても大きかったです。彼女が牽引してくれたからこそ。彼女にあこがれ、目標にし、追い越そうという気持ちが女子選手にあったからこその藤井のメダルです」と称えた。
パリ五輪後に就任してから「女子についてはコミュニケーションをさらに増やして、抱えている問題を相談しながら強化をしてきました」とし、今後は藤井を軸に「まだまだ層を厚くしていきたい」と語った。
男子についてはトップを歩いていた山西が15km過ぎに痛恨のペナルティーゾーン入りに「攻めた結果。もう少し何かできなかあったかというのが反省で、次の強化につなげていきたい」とする。
社会人2年目で7位入賞の吉川について「戦略通り、集団から少し後ろで自分のペースを作って、後半に上げていく歩きができた。若い芽が入賞してくれて、明るい未来につながっていく」と語った。
厚底シューズの影響で、どうしてもロス・オブ・コンタクトの警告が増える傾向にあるが「日私の強化のスタイルとしては、『仕方ない』ではなく、勝負どころでも警告・注意を受けないようにして勝負していくというのは大事にしたい」とした。
日本競歩は初日の男子35km競歩で勝木隼人(自衛隊体育学校)と合わせて2個のメダルを獲得している。
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