HOME 世界陸上、海外

2025.09.15

NEWS
大会史上初の同タイム決着!33歳シンブがペトロスとの激闘制し、タンザニア初のマラソン金/東京世界陸上
大会史上初の同タイム決着!33歳シンブがペトロスとの激闘制し、タンザニア初のマラソン金/東京世界陸上

東京世界陸上男子マラソン優勝のシンブ(左)と2位のペトロス

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目

東京世界陸上3日目のモーニングセッションが行われ、男子マラソンはアルフォンス・フェリックス・シンブ(タンザニア)がアマナル・ペトロス(ドイツ)とトラック勝負を2時間9分48秒の同タイムながら制し、母国にこの種目初の金メダルをもたらした。

01年エドモントン大会で1秒差決着はあったが、同タイムで金、銀メダルを分けたのは史上初。3位のイリアス・オウアニ(イタリア)までの5秒差も史上最少差という大接戦だった。

広告の下にコンテンツが続きます

気温は26度、60%を超える湿度のなか、最初の5kmを15分22秒のスローペースでスタート。細かな揺さぶりがありながら、中盤までは静かな展開で進む。

前回王者のヴィクトル・キプランガトらウガンダ勢が主導権を握りながら迎えた後半、上りが始まる37kmあたりからレースが動き始める。10~14人に先頭の人数が変化しつつ、最も勾配のきつい39kmあたりで優勝争いは一気に5人に絞られた。そこから、シンブ、ペトロス、イリアス・オウアニ(イタリア)の三つ巴で国立競技場へ。

ペトロスがやや抜け出したが、場内に入る直前にコースを間違えかけたシンブが猛然と追い込み、ほぼ同時にフィニッシュ。だが、シンブがわずかに前に出て、世界一の座に輝いた。

広告の下にコンテンツが続きます

17年ロンドン大会の銅メダリストで、五輪でも2016年リオ5位、21年東京7位と2大会連続で入賞している33歳。昨年12月のバレンシアで出した2時間4分38秒を出している。

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目 東京世界陸上3日目のモーニングセッションが行われ、男子マラソンはアルフォンス・フェリックス・シンブ(タンザニア)がアマナル・ペトロス(ドイツ)とトラック勝負を2時間9分48秒の同タイムながら制し、母国にこの種目初の金メダルをもたらした。 01年エドモントン大会で1秒差決着はあったが、同タイムで金、銀メダルを分けたのは史上初。3位のイリアス・オウアニ(イタリア)までの5秒差も史上最少差という大接戦だった。 気温は26度、60%を超える湿度のなか、最初の5kmを15分22秒のスローペースでスタート。細かな揺さぶりがありながら、中盤までは静かな展開で進む。 前回王者のヴィクトル・キプランガトらウガンダ勢が主導権を握りながら迎えた後半、上りが始まる37kmあたりからレースが動き始める。10~14人に先頭の人数が変化しつつ、最も勾配のきつい39kmあたりで優勝争いは一気に5人に絞られた。そこから、シンブ、ペトロス、イリアス・オウアニ(イタリア)の三つ巴で国立競技場へ。 ペトロスがやや抜け出したが、場内に入る直前にコースを間違えかけたシンブが猛然と追い込み、ほぼ同時にフィニッシュ。だが、シンブがわずかに前に出て、世界一の座に輝いた。 17年ロンドン大会の銅メダリストで、五輪でも2016年リオ5位、21年東京7位と2大会連続で入賞している33歳。昨年12月のバレンシアで出した2時間4分38秒を出している。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.15

3000m障害で日本新・齋藤みう「今の力の最大限は出せた」 ハイペースも「余裕あった」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目 東京世界陸上3日目のモーニングセッションが行われ、女子3000m障害予選に齋藤みう(パナソニック)が出場し、決勝進出が決まる5着以内には入れなかったものの、アジア歴 […]

NEWS 110mH予選は村竹ラシッド5組7レーンで王者ホロウェイと激突!泉谷駿介は1組、野本周成は3組に登場/東京世界陸上

2025.09.15

110mH予選は村竹ラシッド5組7レーンで王者ホロウェイと激突!泉谷駿介は1組、野本周成は3組に登場/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目 東京世界陸上3日目イブニングセッションで行われる男子110mハードル予選のスタートリストが発表された。 日本人初の12秒台ハードラーとなった村竹ラシッド(JAL)は […]

NEWS 【高平慎士の視点】好調セヴィルの快勝に、点で合わせる難しさ感じた男子100m 日本勢は「大阪の苦戦」と重なる/東京世界陸上

2025.09.15

【高平慎士の視点】好調セヴィルの快勝に、点で合わせる難しさ感じた男子100m 日本勢は「大阪の苦戦」と重なる/東京世界陸上

9月14日に行われた東京世界陸上2日目の男子100m決勝。オブリク・セヴィル(ジャマイカ)が世界歴代10位タイの9秒77(+0.3)で初の金メダルに輝き、ケショーン・トンプソンとジャマイカ勢初のワンツーを占めた。連覇を狙 […]

NEWS メダルへ!110mH最強トリオ出陣 村竹「メダルを狙える」3人の走りを金井大旺さんが解説/東京世界陸上

2025.09.15

メダルへ!110mH最強トリオ出陣 村竹「メダルを狙える」3人の走りを金井大旺さんが解説/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目 東京世界陸上の3日目のイブニングセッションで男子110mハードル予選が行われ、日本からは村竹ラシッド(JAL)、泉谷駿介(住友電工)、野本周成(愛媛競技力本部)が出 […]

NEWS ハンマー投・福田翔大は72m71 日本勢6大会ぶりの大舞台「ワクワクしていた」/東京世界陸上

2025.09.15

ハンマー投・福田翔大は72m71 日本勢6大会ぶりの大舞台「ワクワクしていた」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目 東京世界陸上3日目のモーニングセッションが行われ、東京世界陸上3日目のモーニングセッションが行われ、男子ハンマー投予選B組に出場した福田翔大(住友電工)は2投目に7 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top