男子100m、200m世界記録保持者のウサイン・ボルト氏(ジャマイカ)が来日し、長年契約しアイコンともなっているPUMAのトークイベントに出席した。
グローバルメディア向けのトークセッションに登壇したボルト氏。現在主流となっている厚底シューズを履いたらどんな記録が出たかという研究で『9秒42』と科学的に結果が出たことについて「何度もこうした質問を受けてきました。もちろん、私が現役を続けていたら違った記録が出たかもしれません。でも、私が引退してから他の選手が成し遂げたことも素晴らしいことです」と話す。
現役時代、いつ世界記録を意識したか聞かれ「最初は思いもしていなかった」とボルト氏。それよりも「とにかく勝つことだけ、オリンピックのメダルだけを考えていた。そして、自分のベストを超えたいと思っていたんです。そうしたら、ウサイン・ボルトが世界記録保持者になった」とニッコリ笑った。
世界選手権を観戦するのは引退してから初めてだと言い、「これまでよりリラックスして見られる。仲間が走っているのを見るほうが緊張するよ」と語り、メダル候補が居並ぶジャマイカの後輩たちに向け、「メダル、ワンツーをしてほしい」と期待を寄せる。
また、今大会で現役を退く同胞の女子短距離シェリー・アン・フレイザー・プライスについて「一緒に育ってきた仲間。彼女は僕ができなかった長いキャリアを築いた。最後は楽しんでほしいよ」とエールを送った。
自身の世界記録の更新の可能性について「記録はいつか破られるもの」とした上で、「ただ、今は特に更新できそうな選手はいない。心配していないよ」とニヤリ。ノア・ライルズ(米国)についても「彼は私とは違うタイプだ」とあっさりと語り、「誰が更新するのか見守っていきたい」とした。
その後、日本のメディアの合同インタビューにも登壇し、東京世界選手権について「私がやっていた短距離には注目しているし、棒高跳のアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)は必ず世界記録を出すでしょう。私が好きだった4×100mリレーも注目。日本も強いので楽しみです」と見どころを挙げる。
また、日本のジュニア世代のアスリートに向けて「いつも同じように伝えるのですが、とにかくたくさん、一生懸命にトレーニングし、コミットしていくこと。そして、自分を信じることです。周囲に無理だよ、とは言わせないんです。どんどんと研究していけば、疑問も出てくるしストレスもある。それでも、自分を信じてやり抜くことです」とメッセージを送った。
ボルト氏はPUMAのイベント等に出席し、会国立競技場にも足を運ぶことが発表されている。
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