2025.06.23

◇インターハイ東海地区大会(6月20日~22日/三重・三重交通G スポーツの杜 伊勢)最終日
広島インターハイ出場を懸けた東海地区大会の3日目が行われ、女子三段跳で岡島奏音(皇學館3三重)が3回目に追い風参考ながら12m81(+3.8)で快勝。4回目には公認記録となる12m73(+0.4)をジャンプし、19年に小寺波音(安城学園・愛知)が作った12m72の東海高校記録を1cm更新した。また、岡島が早生まれであるため、U18日本歴代でも5位にもランクインした。
昨シーズンは県大会で12m28(+0.9)を跳びトップ通過を果たすも、東海大会は11m75の5位にとどまり、インターハイ出場を逃していた。その悔しさを晴らすべく、冬季は「ウエイトトレーニングなど筋力強化に努めたことで、誰にも負けない下半身のパワーを身につけることができました」と好調の要因を口にする。
中学時代に100mで12秒3台をマークしていたスピードもここにきて復活。「助走スピードを上げても跳躍でつぶれなくなり、最後のジャンプまでしっかりつなげられるようになりました」と振り返る。
「今日も3回目に12m後半を跳べたので、風もよく13m台を狙っていました。記録は届かず残念ですが、東海大会で優勝してでインターハイ切符をつかむことができてうれしいです」と地元で前回のリベンジを果たし笑顔を見せた。
1ヵ月後のインターハイでは、「まだ助走の出だしが不安定なので、しっかり安定させ、攻めの姿勢の中でファウルをしないようにしたいです。高校記録(13m03)を塗り替え日本一になることが目標です」ときっぱり。今大会の成果をステップに広島へと乗り込む。
男子では三段跳の北村隼人(近大高専3三重)が1回目に15m11(+2.8)を跳び逃げ切り勝ち。やり投では2週間前の国スポ予選で67m27の今季高校最高を投げていた岩坂レオン(名古屋大谷3愛知)が、4投目にさらにベストを更新する67m51を放ち快勝した。
200mは23年全中2位の実績を持つ泉裕人(伊勢2三重)が21秒09(+0.4)の好タイムでV。大会のフィナーレを飾った4×400mリレーで中京大中京(愛知)が同校が19年にマークした大会記録(3分12秒26)を0.04秒更新する3分12秒22で4年ぶりのVを果たした。
女子では、200mの野見山寧祢(豊明3愛知)が中盤から抜け出し24秒16(-0.8)で優勝。3000mは9分43秒61で最後の競り合いを制した大谷芽以(浜松市立3静岡)が連覇を達成した。4×400mリレーは、400m覇者の今峰紗希(3年)を温存した済美(岐阜)が中京大中京との激戦を制し3分45秒23で1位となり、岐阜県勢として同種目初優勝の快挙となった。
総合争いは男女ともに中京大中京が5年連続の優勝を飾った。
全国インターハイは7月25日から29日まで、中国大会と同じホットスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文/花木雫
インターハイ東海大会優勝者一覧をチェック!
●男子 100m 間木悠喜(浜松工3静岡) 10秒76(-1.5) 200m 泉裕人(伊勢2三重) 21秒09(+0.4) 400m 小島譲(中京大中京3愛知) 47秒04 800m 森亮太(美濃加茂3岐阜) 1分52秒52 1500m 小林環(静岡東3) 3分49秒11 5000m 久保俊太(美濃加茂2岐阜) 14分43秒54 110mH 権田颯志(安城学園2愛知) 14秒39(-1.1) 400mH 大辻樂(明和3愛知) 51秒37 3000m障害 鈴木勇飛(静岡3静岡) 9分10秒40 5000mW 伊藤青羽(松蔭3愛知) 22分27秒59 4×100mR 名古屋大谷(愛知) 40秒26 4×400mR 中京大中京(愛知) 3分12秒22=大会新 走高跳 海野颯人(浜松開誠館3静岡) 2m07 棒高跳 上野颯勢(近大高専3三重) 4m90 走幅跳 齋藤悠羽(豊橋南3愛知) 7m07(+0.7) 三段跳 北村隼人(近大高専3三重) 15m11(+2.8) 砲丸投 前出春信(亀山3三重) 15m65 円盤投 東琉空(稲生3三重) 48m68 ハンマー投 大川巧(久居3三重) 66m07=大会新 やり投 岩坂レオン(名古屋大谷3愛知) 67m51 八種競技 向原悠斗(皇學館2三重) 5628点 学校対抗 中京大中京(愛知) 47.33点 [adinserter block="4"] ●女子 100m 坂本茜(中京大中京3愛知) 11秒87(-0.5) 200m 野見山寧祢(豊明3愛知) 24秒16(-0.8) 400m 今峰紗希(済美3岐阜) 54秒71 800m 児玉彩花(光ヶ丘女3愛知) 2分10秒45 1500m 児玉彩花(光ヶ丘女3愛知) 4分28秒00 3000m 大谷芽以(浜松市立3静岡) 9分43秒61 100mH 三好澄果(豊川3愛知) 13秒63(-0.5) 400mH 植田彩貴(浜松西3静岡) 61秒12 5000mW 堀伊吹(静岡サレジオ3静岡) 25分08秒21 4×100mR 中京大中京(愛知) 45秒83 4×400mR 済美(岐阜) 3分45秒23 走高跳 大澄侑奈(浜松商3静岡) 1m64 棒高跳 塚原美聡(磐田南3静岡) 3m60 走幅跳 瀬戸山萌花(津西2三重) 5m86(+0.5) 三段跳 岡島奏音(皇學館3三重) 12m81(+3.8) 公認12m73(+0.4)=東海高校新、大会新 砲丸投 小川莉緒(稲生2三重) 13m42 円盤投 小川莉緒(稲生2三重) 40m27 ハンマー投 河戸咲希(名古屋大谷2愛知) 52m73 やり投 村田凜娃(三好3愛知) 48m05 七種競技 夏目純佳(安城学園2愛知) 4586点 学校対抗 中京大中京(愛知) 91点RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.06.23
東京マラソン2026大会要項発表 定員増、車いすの賞金アップ、ビジュアルも公開
2025.06.23
U20東アジア選手権の開催日や実施種目が主催者により変更 代表選考要項も更新
-
2025.06.23
-
2025.06.23
-
2025.06.23
-
2025.06.22
2025.06.17
2025中学最新ランキング【男子】
-
2025.06.17
-
2025.06.22
-
2025.06.23
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.23
東京マラソン2026大会要項発表 定員増、車いすの賞金アップ、ビジュアルも公開
一般財団法人東京マラソン財団は6月23日、アボット・ワールドマラソンメジャーズ シリーズの「東京マラソン2026」の大会概要やメインビジュアルなどを発表した。 マラソンの定員は1,000人増で、38,000人から39,0 […]
2025.06.23
U20東アジア選手権の開催日や実施種目が主催者により変更 代表選考要項も更新
日本陸連は6月23日、今年9月に行われるU20東アジア選手権の日本代表選考要項について修正したと発表した。大会主催者により、開催日や開催種目など一部変更が生じたため。 開催地は香港。開催期間が9月26日から28日だったも […]
2025.06.23
“陸上界のOB会”日本陸上倶楽部総会 瀬古利彦会長と君原健二氏が講演 五輪の重圧を語り、東京世界陸上へ期待
日本陸上倶楽部の第53回総会が6月23日、都内で行われた。 同部は1973年に発足。大正年代から昭和初期にかけて国際大会で活躍した元選手たちが、競い合った者同士の親睦の場、学校、種目、地域を超越した組織として「明治大正陸 […]
2025.06.23
十種競技はフェランティが8221点の大幅自己新V 女子はカールソンが制す/WA混成ツアー
6月21日、22日の両日、世界陸連(WA)混成ツアー・ゴールドのアロナ混成競技会がスペイン・アロナで開催され、男子十種競技はA.フェランティ(フランス)が8221点、女子七種競技はL.カールソン(スウェーデン)が6061 […]
2025.06.23
【女子3000m障害】前田二千翔(三浦学苑高3)10分09秒36=高校歴代3位
6月22日に行われた神奈川県選手権2日目の女子3000m障害で、前田二千翔(三浦学苑高3)が10分09秒36をマークした。この記録は高校歴代3位に入る。 前田は今季成長株で、1週間前に行われたインターハイ南関東大会で、1 […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会