◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ)
2年に一度開かれるアジア選手権から日本選手団が帰国し、メディアの取材に応じた。
男子1500mではメダルを獲得した飯澤千翔(住友電工)は、「この先、レベルの高い大会に出ていくためにはもっと記録も必要。そういったところをもっと上げていければ」と改めて気を引き締める。
2月、4月にケガがあった影響で、予定していた4月の金栗記念、織田記念をキャンセル。これが2025年度の初戦だった。それでも、コーチとして指導を受ける荒井七海(Honda)とともに臨んだ今大会は予選から動きの良さを見せ、決勝は残り1周まで集団の中で勝機をうかがい、残り100mで満を持してスパート。3分42秒56で、東京開催だった第4回大会(1981年)の石井隆士(秦野高教)以来、日本勢44年ぶりの快挙を成し遂げた。
東海大1年で3分38秒94(当時・U20日本歴代2位)をマークし、4年目には3分36秒55(日本歴代2位)を出し、日本選手権も優勝した24歳。23年はケガに苦しんでレースから遠ざかっていたものの、昨年は日本歴代2位の3分35秒62をマークし、日本選手権で2度目の優勝を飾っている。
アジアを制し、今後は「一番は東京世界選手権に出場すること。そこに向けて3分33秒を切るタイムを出すこと」という今季のターゲットに向けて突き進む。積み上げてきたものに自信を持ち、「特別何かをする必要はないと思っていて、ケガをせずにトレーニングを継続できれば、勝手に出てくるタイムだと思っています」。
まずは7月の日本選手権に照準を合わせ、その結果によって国内か、海外か今後のレースを決めていく予定。「アジア選手権では順位ポイントをしっかりと取れたので、そこは計画通り。世界陸上の期間(記録有効期限)は結構長いので、しっかりと結果をそろえていきたい」と力強く話した。
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