HOME 国内

2024.10.13

サニブラウン主催「DAWN GAMES」ファイナル開催!「もっと多くの子供たちにチャンスを与えられる大会に」
サニブラウン主催「DAWN GAMES」ファイナル開催!「もっと多くの子供たちにチャンスを与えられる大会に」

DAWN GAMES FINAL Powered by TORAYの様子

男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が主宰する「DAWN GAMES FINAL Powered by TORAY」が10月13日、東京都調布市のAGFフィールドで行われた。

この大会は「陸上人口を増やし、層を厚くしたい」「子供たちがもっといろんなチャレンジする機会を増やしたい」という思いを持つサニブラウンが主宰。6月に行われた西日本(6月9日/近畿・中国・四国・九州・沖縄)、東日本(6月29日/北海道・東北・関東・中部)の両予選を勝ち抜いた小学生、中学生、高校生の男女各カテゴリーの決勝大会(いずれも100m)。そこに、昨日から行われている「サニブラウントレーニングキャンプ」に参加している選手たちも参加し、各レースで熱戦が繰り広げられた。

広告の下にコンテンツが続きます

中学女子の部を12秒37(-2.4)で制した福田花奏選手(神河中3兵庫)は、「自分のレースを作ることに徹しました」と振り返った。

それは、トレーニングキャンプでサニブラウンから受けたアドバイス。100mハードルで中学歴代2位の13秒46を持っているが、全中では2位になるなど、「1位にならないと、タイムを出さないと、という思いがあって、それがプレッシャーになってしまうんです」。

それに対して、サニブラウンからは「その前に楽しむこと、自分のレースを作ることに集中すること」の大切さを教わった。それを実践でき、「来週のU16大会では優勝して、残りの試合で中学新記録を出したい」と目を輝かせていた。

小学生男子は橋本悠生選手、小学生女子は東郷帆夏選手、中学男子は井原琉翔選手(箕面五中3大阪)、高校女子は橋本清愛選手(安城学園3愛知)、高校男子の1組は松丸孝之選手(目黒学院3東京)、2組は浅井央真選手(瑞陵3愛知)がそれぞれ制した。

広告の下にコンテンツが続きます

井原選手、橋本選手、浅井選手もトレーニングからの参戦。井原選手は「サニブラウン選手からの『継続することが大事』という言葉が心に刺さりました」と話し、追い風参考で出した10秒39(+4.8)を「公認で出せるようにしたいです」と力強く話す。

橋本選手は、他県の選手との合宿が初経験で「緊張しました」と振り返りつつ、「小さな目標の達成を1日1日積み重ねることが、大きな目標達成につながる」と教わり、大学での競技生活に向けてモチベーションを高める。また、浅井選手も「アメリカ留学に興味を持っているので、何が必要で、どんな準備をすればいいのかいろいろと聞くことができました」と大きな収穫を得た。

今大会にはパラレースも実施。男子100mに出場した齋藤暖太選手は、サニブラウン選手の母校である東京・城西高の2年生。短距離の名門の中で、「自分も強くなりたい」と一緒に練習に励んでいる。「尊敬しています」という先輩が主宰するレースで1着を勝ち取り、「将来はパラリンピックや世界パラでメダルを取れる選手を目指します」と言葉に力を込めた。

大会の前後には、パリ五輪男子走幅跳代表の橋岡優輝(富士通)も参加した小学生対象のクリニックや、サニブラウンをサポートする東レの取り組みや技術に関するトークセッションなども実施。競技だけでなく、さまざまなイベントを組み合わせることで、同伴した家族も含めて陸上競技への興味、関心を高める取り組みをした。

「最前線で戦っている現役選手だからこそ、心に響くものがあるでしょうし、親近感も湧くと思います。こういった活動の効果はものすごくあると思うので、もっともっと作って、大事にしていきたい」とサニブラウン。来年の東京世界選手権に向けて、橋岡も「満員の一体感の中で跳躍したい」と子供たちや家族に語りかけたように、「陸上をもっともっと盛り上げたい」というサニブラウンの思いの詰まった大会となった。

大会の継続にも意欲を示し、「もっともっと大会の精度を高めて、将来的にはお客さんも入って、もっと多くの子供たちにチャンスを与えられるような大会にしていきたい」と話した。

男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が主宰する「DAWN GAMES FINAL Powered by TORAY」が10月13日、東京都調布市のAGFフィールドで行われた。 この大会は「陸上人口を増やし、層を厚くしたい」「子供たちがもっといろんなチャレンジする機会を増やしたい」という思いを持つサニブラウンが主宰。6月に行われた西日本(6月9日/近畿・中国・四国・九州・沖縄)、東日本(6月29日/北海道・東北・関東・中部)の両予選を勝ち抜いた小学生、中学生、高校生の男女各カテゴリーの決勝大会(いずれも100m)。そこに、昨日から行われている「サニブラウントレーニングキャンプ」に参加している選手たちも参加し、各レースで熱戦が繰り広げられた。 中学女子の部を12秒37(-2.4)で制した福田花奏選手(神河中3兵庫)は、「自分のレースを作ることに徹しました」と振り返った。 それは、トレーニングキャンプでサニブラウンから受けたアドバイス。100mハードルで中学歴代2位の13秒46を持っているが、全中では2位になるなど、「1位にならないと、タイムを出さないと、という思いがあって、それがプレッシャーになってしまうんです」。 それに対して、サニブラウンからは「その前に楽しむこと、自分のレースを作ることに集中すること」の大切さを教わった。それを実践でき、「来週のU16大会では優勝して、残りの試合で中学新記録を出したい」と目を輝かせていた。 小学生男子は橋本悠生選手、小学生女子は東郷帆夏選手、中学男子は井原琉翔選手(箕面五中3大阪)、高校女子は橋本清愛選手(安城学園3愛知)、高校男子の1組は松丸孝之選手(目黒学院3東京)、2組は浅井央真選手(瑞陵3愛知)がそれぞれ制した。 井原選手、橋本選手、浅井選手もトレーニングからの参戦。井原選手は「サニブラウン選手からの『継続することが大事』という言葉が心に刺さりました」と話し、追い風参考で出した10秒39(+4.8)を「公認で出せるようにしたいです」と力強く話す。 橋本選手は、他県の選手との合宿が初経験で「緊張しました」と振り返りつつ、「小さな目標の達成を1日1日積み重ねることが、大きな目標達成につながる」と教わり、大学での競技生活に向けてモチベーションを高める。また、浅井選手も「アメリカ留学に興味を持っているので、何が必要で、どんな準備をすればいいのかいろいろと聞くことができました」と大きな収穫を得た。 今大会にはパラレースも実施。男子100mに出場した齋藤暖太選手は、サニブラウン選手の母校である東京・城西高の2年生。短距離の名門の中で、「自分も強くなりたい」と一緒に練習に励んでいる。「尊敬しています」という先輩が主宰するレースで1着を勝ち取り、「将来はパラリンピックや世界パラでメダルを取れる選手を目指します」と言葉に力を込めた。 大会の前後には、パリ五輪男子走幅跳代表の橋岡優輝(富士通)も参加した小学生対象のクリニックや、サニブラウンをサポートする東レの取り組みや技術に関するトークセッションなども実施。競技だけでなく、さまざまなイベントを組み合わせることで、同伴した家族も含めて陸上競技への興味、関心を高める取り組みをした。 「最前線で戦っている現役選手だからこそ、心に響くものがあるでしょうし、親近感も湧くと思います。こういった活動の効果はものすごくあると思うので、もっともっと作って、大事にしていきたい」とサニブラウン。来年の東京世界選手権に向けて、橋岡も「満員の一体感の中で跳躍したい」と子供たちや家族に語りかけたように、「陸上をもっともっと盛り上げたい」というサニブラウンの思いの詰まった大会となった。 大会の継続にも意欲を示し、「もっともっと大会の精度を高めて、将来的にはお客さんも入って、もっと多くの子供たちにチャンスを与えられるような大会にしていきたい」と話した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.15

編集部コラム「私のインターハイ地区大会」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 広告の下にコンテンツが続きます 攻め(?)のアンダーハンドリレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃 […]

NEWS NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会

2025.06.15

NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]

NEWS 小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

2025.06.15

小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]

NEWS 久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

2025.06.15

久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

◇インターハイ近畿地区大会(6月12~15日/京都市・たけびしスタジアム京都)4日目 広島インターハイを懸けた近畿地区大会の4日目が行われ、女子800mは久保凛(東大阪大敬愛3大阪)が昨年自らがマークした大会記録を0.7 […]

NEWS 青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

2025.06.15

青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NDG)の1日目が6月14日に行われ、雨のなか、各組で好レースが繰り広げられた。 男子10000mでは2組で1着(28分53 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top