10月1日から3日まで開催される日本選手権(新潟・デンカビッグスワン)の前日会見がリモートで行われ、男子短距離の桐生祥秀(日本生命)やケンブリッジ飛鳥(Nike)ら注目選手が決意を語った。
桐生は今シーズン安定して10秒0台をマーク。8月末の福井での競技会以降、「1ヵ月、しっかり練習できた」と言う。日本選手権に向けて、スターティングブロックの角度や幅を変更。「中盤から後半は良いのですが、20mまでがそれほど速くない。そこのスピードを上げていくため」というのが狙いだという。
新潟でのレースは2012年のインターハイ以来。当時はケガもあり「良い思い出がないので、良い思い出に変えたい」。前日練習では「ダッシュしてみて、明日試したいことはできた。優勝を目指します」と、14年以来の日本選手権優勝に向けてギアを上げていく。
ケンブリッジも今季は好調。「ゴールデングランプリ、福井同様、良い準備ができています」。1試合ごとに「修正できてイメージする走りに近づけている」と話す。富士北麓で膝の違和感が出た影響については「思ったよりも痛みは長引いたが、疲労も溜まっていたので」とプラスに捉えている。桐生とは「1勝1敗なので、勝ち越して終わりたい」とケンブリッジ。16年以来の日本一に向け「しっかり優勝できれば来年に向けて自信になる。良いかたちで終わりたい」と締めくくった。
小池祐貴と多田修平の住友電工勢も登壇。小池は「トータルで100mと200mの決勝でいいパフォーマンスができるように」組み立てたいとし、「ある程度の順位に絡みたい。自分の100点を出せるように」を気負っていない。「ようやくシーズンの身体の調子に戻ってきた」と話す多田は、「優勝争いをして良いかたちで冬季に入れるように」と意気込みを語った。
女子やり投の北口榛花(JAL)は、「全日本実業団の6投目(63m45)が良い感触だったので、それを維持しつつ、2週間でフィジカルが少しでも上がるように取り組んできた」と言う。日本記録66m00の更新について聞かれ「正直、今季は難しい」と苦笑いしつつ、「来シーズン始まれば更新できるんじゃないかなと思う」と、新しい助走の感覚と昨年良かった投げの感覚のマッチに手応えを感じている。日本選手権では「3投目までに60mを超えることと、大会記録63m68の更新を目指します」。
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