2023.11.17
世界陸連(WA)は11月16日、ワールド・アスレティクス・アワード2023の加盟連盟賞の最終候補6団体を発表した。この賞は、年間を通してスポーツの成長と知名度に積極的に貢献したメンバーフェデレーションズを表彰するもの。
今年も各大陸から1ヵ国ずつ最終候補が選ばれ、アジアからは7月にアジア選手権を開催したタイが選出されている。このほか、キッズプログラムに取り組み競技人口を増やしている南米のチリなどが選出。最終選考に残った連盟は、6つの地域協会によって推薦された。受賞団体は12月初旬に発表される。
候補団体と主な実績は以下のとおり。
豪州(オセアニア)
2月にバサーストで世界クロスカントリー選手権を開催し、混合リレーでメダルを獲得。数日後には、オセアニア初のWAコンチネンタルツアー・ゴールドの大会が開催された。ブダペスト世界選手権では女子棒高跳のN.ケネディの金メダルを含む6個のメダルを獲得。ダイヤモンドリーグ(DL)ファイナル男子円盤投優勝のM.デニーの68m43をはじめとするナショナルレコードや、オセアニア記録を数多く樹立した。
ボツワナ(アフリカ)
男子短距離のL.テボゴがブダペスト世界選手権で100m銀メダル、200m銅メダルを獲得。世界選手権のあらゆる種目でメダルを獲得した初のボツワナ人選手となった。また、アフリカ人選手として世界選手権男子100mでメダルを獲得するのは初めて。地元でトレーニングを積み成長したテボゴは、アフリカでアスリートを目指す者にとって、前向きなロールモデルとなる。
チリ(南米)
パンアメリカンゲームスの開催と、WAコンチネンタル・ツアー・チャレンジ大会を開催した。連盟は、各地域の自主性を尊重した将来ビジョンを共有し、陸上界を後押ししてきた。統計によると、競技の発展や新しいコーチの育成もあいまってチリでの陸上参加者は倍増している。また、役員の育成やキッズプログラムの開発にも継続して取り組んでいる。
スペイン(欧州)
ブダペスト世界選手権で5つのメダルを獲得。そのうち4つが金メダルであり、A.マルティンとM.ペレスは、競歩で20kmと35kmの2冠を獲得した。革新的なプロジェクトにより、ビジネスパートナー、ソーシャルメディアやライセンス選手とのパートナーシップが増加した。また、セーフガードやジェンダー・リーダーシップなど、WAプランの主要目標にも取り組んでいる。
タイ(アジア)
アジア選手権の開催地となり、同時にアジア陸連の50周年記念式典も開催された。アジア陸連がバンコクのタマサート大学に本部を設置するのを支援しており、地域全体の育成活動が行われ、将来的には最新鋭の施設に発展する可能性が高い。キッズプログラムにも参加しており、草の根レベルでの陸上の発展にも取り組んでいる。
米国(北米、中米、カリブ)
ブダペスト世界選手権で29個のメダルを獲得し、メダル獲得数でトップで2つの大会記録と1つの世界記録を樹立した。その他、R.クルーザーによる男子砲丸投の世界記録や、12のナショナルレコードなど、2023年を通して活躍を見せた。ユージーンではDLファイナルが開催され、ロサンゼルスとニューヨークではWAコンチネンタルツアー・ゴールドの大会を実施。ボストンとニューヨークでは室内ツアーの大会が開催された。インパクトのある普及プログラムを実施し、コーチや役員のためのロードマップを整え、スポーツの商業収入を増やすための活動を継続した。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.17
U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に
-
2025.12.17
-
2025.12.17
-
2025.12.16
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.17
世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も
日本陸連は12月17日、ボツワナ・ハボローネで26年5月2日~3日に開催される世界リレーの日本代表選考要項を発表した。 2027年北京世界選手権の出場権獲得、および世界選手権でのメダル獲得のため、戦略的に選手団をは編成す […]
2025.12.17
U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に
日本陸連は12月17日、米国・オレゴンで8月5日~9日に開催されるU20世界選手権の日本代表選考要項を発表した。 世界で活躍できるU20カテゴリートップレベルの競技者を派遣し、金メダル獲得を目指す選手団を編成する方針。参 […]
2025.12.17
26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考
日本陸連は12月17日、第106回理事会を開き、来年の第110回日本選手権の参加資格について発表した。 今回は「参加標準記録」と「申込資格」の2つの参加資格を設定し、参加標準記録は高く定められている。ターゲットナンバー( […]
2025.12.17
今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任
全国高校駅伝や箱根駅伝でヒーローになった村澤明伸(SGホールディングス、34歳)が今年度限りでの「引退」を表明した。実業団では故障に苦しみながら、マラソンにも挑戦。北海道マラソンで優勝して、MGCにも出場した。来年度から […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳