◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)5日目
ブダペスト世界陸上5日目のアフタヌーンセッションが行われ、女子5000m予選に出場した田中希実(New Balance)が14分37秒98で日本新記録を樹立して6着に入り、3大会連続の決勝進出を決めた。
連日の最高気温が35度に迫る気候のなか、前日に競技時間が午後7時に変更された5000mの予選。レースではシファン・ハッサン(オランダ)が珍しく引っ張るかたちとなるなか、田中はその後ろにピタリとついていった。
1000mは2分57秒で通過すると、その後はじりじりとペースアップ。途中で世界記録保持者のフェイス・キピエゴン(ケニア)らにポジションを譲ったものの、6~7人で形成された先頭集団で歩を進めていく。
「ハッサン選手が出てくれた時点でタイムが狙えるな」と前向きにとらえると、日本記録を上回るハイペースにも余裕を持った田中。「(先頭に)ぶら下がるかたちとなったけど、ハッサン選手が最後まで行ってくれたおかげで、世界の背中を見ながら、私も最後まで走ることができました」と会心のレースを振り返った。
タイムについては「日本記録は狙っていたけど、(14分)30秒台は予測していなかった。40秒台前半はハマれば出ると思ったけど、一気に30秒台までいけるとは思わなかった」と本人も驚きの様子。
これで3大会連続の決勝進出となり、来年のパリ五輪の参加標準記録も突破した。「今日はタイムが出たので、あとは怖いものはない。決勝を走れる喜びを胸に最後まで駆け抜けたい」とファイナルに向けて意欲を見せた。
決勝は日本時間の8月27日午前3時50分に行われる。
【動画】日本記録を15秒近く更新!田中希実の5000m予選をチェック!
>【#世界陸上ブダペスト 】
— TBS 陸上 (@athleteboo) August 23, 2023
✅女子5000m 予選2組#田中希実
日本新記録更新で決勝進出!!!!
6着14分37秒98
15秒近くも記録を縮める快挙✨✨✨
🇳🇱#ハッサン 1着 14分32秒29
🇰🇪#キピエゴン 2着 14分32秒31
📺TBS系列 生中継 https://t.co/Lqf1adF9Sc
📱ライブ配信はTVer・UーNEXT Paraviコーナー pic.twitter.com/XaLrKBs4a1
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.08.20
箱根駅伝総合3連覇を狙う青学大陸上競技部が施設野菜メーカー・村上農園とパートナー契約締結
-
2025.08.20
-
2025.08.19
-
2025.08.19
-
2025.08.19
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.08.19
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.07.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.08.20
アシックス 東京世界陸上期間中に2つの体験型イベント限定開催 アスリートの世界を体感 新シューズに触れる体験も
アシックスジャパンは8月20日、9月の東京世界選手権期間中に、都内2ヵ所で体験型イベントを限定で開催すると発表した。 世界陸連とオフィシャルパートナー契約を結んでいるアシックス。多くの人に東京世界選手権(9月13日~21 […]
2025.08.20
箱根駅伝総合3連覇を狙う青学大陸上競技部が施設野菜メーカー・村上農園とパートナー契約締結
施設野菜メーカーの株式会社村上農園(広島市)は8月20日、青学大陸上競技部(長距離ブロック)と8月14日にパートナー契約を結んだと発表した。 同社は国内11ヵ所に工場を持ち、豆苗やブロッコリースーパースプラウトなどを主力 […]
2025.08.20
来年の名古屋アジア大会代表選考 東京世界陸上入賞で1名内定「アジアのナンバー1目指す」日本選手権は6月予定
日本陸連は8月20日に理事会を開き、来年秋に行われる名古屋アジア大会の日本代表選考要項を発表した。 代表は各種目2名まで。内定条件として、今年9月の東京世界選手権で8位入賞したうちの最上位1名が内定する。また、日本選手権 […]
2025.08.20
日本選手権競歩の名称変更「日本選手権ハーフマラソン競歩」「日本選手権マラソン競歩」に
日本陸連は8月20日に理事会を開催し、日本選手権競歩の名称を変更することを決めた。 世界陸連が国際大会実施の競歩種目について、2026年から現行の20kmおよび35kmからハーフマラソン(21.095km)、マラソン(4 […]
2025.08.20
日韓中ジュニア代表 100mH高校新の石原南菜や400m小澤耀平、1500m新妻遼己 100m10秒06w菅野翔唯&松本真奈
日本陸連は8月20日、第33回日・韓・中ジュニア交流競技会(8月23日~29日、陸上競技は25日と27日/中国・内モンゴル自治区)の日本代表選手を発表した。 代表選手は男女各11名ずつの計22名。これまで日本代表はインタ […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99