2023.06.20
◇インターハイ南関東地区大会(6月16日~19日/山梨・小瀬スポーツ公園競技場)最終日
夏の北海道インターハイを懸けた南関東地区大会の最終日が行われ、大会のフィナーレを飾る男子4×400mリレーは、3チームが3分10秒台、6チームが3分13秒切りという超高速レースに。予選をトップタイム(3分11秒46)で通過した城西(東京)が、学校別高校歴代12位タイの3分10秒31の好タイムで激戦を制した。
「1走からフィニッシュまでトップで走ろう」と誓い合っていたカルテットが、見事に有言実行を果たした。
城西のオーダーは小澤耀平(1年)、杉山礼(2年)、杉山慧(3年)、布施蔵人(3年)の4人。100mで10秒81の走力を持つルーキーの小澤が先頭でバトンを運ぶと、200m21秒79の杉山礼、400m49秒40の杉山慧も首位をキープ。最後は布施が追いすがるライバルたちを抑え、逃げ切り勝ちを収めた。
走り終わったばかりの布施は、仲間を指差しながら「すぐに言葉が出ないです。このチームは最高です!」と、喜びを爆発させた。
2走の杉山礼は「(100mで準決勝敗退、200m予選敗退だった)個人種目の悔しさをぶつけました。先輩たちが持つ東京都高校記録(3分10秒48、17年)を更新できて良かったです」と激戦を振り返る。
城西は2日目の4×100mリレーでも学校別高校歴代6位の39秒95をマークして優勝。この時のメンバーとは誰も被っていない選手層の厚さが、チームの自慢だ。
サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)や塚本ジャスティン惇平など、男子短距離でインターハイチャンピオンを複送り出している強豪だが、いまだリレー種目での全国優勝経験はない。
インターハイ本番に向けては「ガツガツ勝ちに行くのが城西スタイルで攻めたい」と杉山慧が言えば、布施も「ここで終わりではないので、今回のような城西らしいレースをして優勝を狙います!」と言う。
北海道の地でリレー2種目制覇を成し遂げるべく、1ヵ月半でさらに勢いを加速させるつもりだ。
インターハイ南関東地区大会の優勝者をチェック
●男子 100m 武藏大地(板橋3東京) 10秒59(-0.9) 200m 山﨑天心(城西2東京) 21秒12(+2.0) 400m 正野巧磨(東海大浦安3千葉) 47秒19 800m 寺田向希(國學院久我山3東京) 1分53秒64 1500m 吉倉ナヤブ直希(早稲田実3東京)3分49秒97 5000m 平井璃空(拓大一3東京) 14分19秒17 110mH 山中恭介(市船橋3千葉) 14秒14(-1.1) 400mH 志村 武(日本工大駒場3東京) 50秒92 3000m障害 辻 昂介(拓大一3東京)9分03秒29 5000m競歩 向井優太郎(我孫子3千葉) 22分14秒01 4×100mR 城西(東京) 39秒95=大会新 4×400m 城西(東京) 3分10秒31 走高跳 福士 湊(明星学園3東京) 2m17 棒高跳 村社亮太(日体大柏3千葉) 5m21 走幅跳 北浪佑磨(幕張総合2千葉) 7m38(+4.1) 三段跳 小口 海(東京学館船橋3千葉) 14m98(+0.4) 砲丸投 草場孜温(身延3山梨) 15m08 円盤投 亀井 翔(上野原3山梨) 46m40 ハンマー投 古谷聖人(小田原城北工3神奈川) 61m56 やり投 國安大悟(片倉3東京) 60m54 八種競技 宮下輝一(市船橋1千葉)5682点 ●女子 100m 杉本心結(市船橋2千葉) 12秒08(-1.9) 200m 杉本心結(市船橋2千葉) 24秒29(-0.4) 400m 宮地利璃香(市船橋3千葉)55秒07 800m 田村遥香(法政二3神奈川) 2分12秒45 1500m ジェシンタ・ニョカビ(白鵬女2神奈川)4分17秒31 3000m カジェシンタ・ニョカビ(白鵬女2神奈川)9分10秒70 100mH 及川理子(法政二3神奈川)14秒04(-3.0) 400mH 村松瑠奈(八王子2東京) 59秒77 5000m競歩 須本春菜(成田3千葉)24分56秒69 4×100mR 市船橋(千葉) 46秒13 4×400mR 宮崎商 3分46秒75 走高跳 中村菜結(法政二2神奈川)1m67 棒高跳 吉澤珠理(日体大柏3千葉) 3m91=大会新 走幅跳 宮本里乃亜(東京3東京) 6m12(+0.9)=大会新 三段跳 中村咲良(八王子3東京)12m45(+3.3) 砲丸投 オボルディ衣乃帆(成田3千葉)13m55 円盤投 桑原安那(平塚江南3神奈川) 38m43 ハンマー投 小野寺結菜(木更津総合2千葉)45m40 やり投 谷山彩葉(野津田3東京) 45m59 七種競技 下元香凜(白梅学園3東京)5078点
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