2023.05.20
セイコーゴールデングランプリ(日産スタジアム)を翌日に控え、出場するトップアスリートたちが前日会見に臨んだ。
威風堂々、その姿が登壇すると思わず息を呑む。昨年のオレゴン世界選手権男子100m金メダリスト、フレッド・カーリー(米国)。日本での100mは21年東京五輪(100m2位)以来となる。
早くから来日していたカーリーは、今季から契約するアシックスの研究所や陸上クリニック、小学校訪問など行ってきた。そうした中でも常に大事にしているのが「準備」だという。
「コーチの指導のもと、準備としてトレーニング全体が順調でうまくいっている」。陸上クリニック取材時には「世界記録がターゲット」と、ウサイン・ボルトの9秒58という記録にも照準。ただ、それ以上に「継続して勝ち続けること」を重視する。
明日のレースも、その先にあるダイヤモンドリーグなどの大会も、最大目標のブダペスト世界選手権の100m、200m2冠に向けて「ステップを踏んでいく」という位置づけ。「陸上競技は正しい形で動きを実践するのが重要。スタート、中間、フィニッシュまで計画通り、完璧にできれば良いタイムが出る」。
明日に向けて「良いレース、速いレースを期待してほしい」とニヤリ。ロングスプリントから転向し、『世界最速』の称号を手にしたカーリーが、世界一の走りを日本に刻む。
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