HOME 国内

2023.05.20

1500m田中希実「世界に通用する走りを」米国で「楽しい気持ち戻ってきた」/セイコーGGP
1500m田中希実「世界に通用する走りを」米国で「楽しい気持ち戻ってきた」/セイコーGGP

女子1500m日本記録保持者の田中希実

セイコーゴールデングランプリ(日産スタジアム)を翌日に控え、出場するトップアスリートたちが前日会見に臨んだ。

女子1500m日本記録保持者で東京五輪8位の田中希実(New Balance)。4月23日の兵庫リレーカーニバル1500mを制した後に米国へ跳び、これが帰国後初レースとなる。

現地では1500mに2レース出場し、4分13秒17と4分11秒10をマーク。レースまでの間は標高2000mほどのフラッグスタッフでトレーニングを積んだ。

広告の下にコンテンツが続きます

「1試合目はレースに参加している感触を得られて、すごく楽しい気持ちが戻ってきました。2試合目はレース戦術のへたさ、イメージトレーニングを詰め切れなかった」

帰国後も御嶽でしっかり練習を積んできた田中。「高地でトレーニングしてきたという自信と、アメリカで試したかったけど試せなかったことを、しっかり出して、今度こそトレーニングとレース結果を噛み合わせたい」と意気込む。

今季は1500mと5000mを軸に考えており、6月の日本選手権もその2つにエントリー。いずれもブダペスト世界選手権の参加標準記録(4分03秒50/14分57秒00)は突破していないが、ワールドランキングも含めて出場は十分視野に入る。

「海外の選手がいるとどこで(レースが)動くかわからない。それを楽しみながら、しっかり勝ちきれるようしたい。世界で通用するような走りをして、その上でタイムがついてきたらいいなと思います」

自身のストロングポイントでもあるラストスパートが鍵を握る。「ラストスパートを一番大事にしたい。最近は、自分の中でもみなさんから見ても精細を欠いていると思っています。もう一回、初心に帰って、最初から最後まで駆け抜ける気持ちの中でラスト上げられればいいなと考えています」。

日本が世界に誇る『小さな巨人』。今季のモヤモヤを吹き飛ばす快走が見られそうだ。

セイコーゴールデングランプリ(日産スタジアム)を翌日に控え、出場するトップアスリートたちが前日会見に臨んだ。 女子1500m日本記録保持者で東京五輪8位の田中希実(New Balance)。4月23日の兵庫リレーカーニバル1500mを制した後に米国へ跳び、これが帰国後初レースとなる。 現地では1500mに2レース出場し、4分13秒17と4分11秒10をマーク。レースまでの間は標高2000mほどのフラッグスタッフでトレーニングを積んだ。 「1試合目はレースに参加している感触を得られて、すごく楽しい気持ちが戻ってきました。2試合目はレース戦術のへたさ、イメージトレーニングを詰め切れなかった」 帰国後も御嶽でしっかり練習を積んできた田中。「高地でトレーニングしてきたという自信と、アメリカで試したかったけど試せなかったことを、しっかり出して、今度こそトレーニングとレース結果を噛み合わせたい」と意気込む。 今季は1500mと5000mを軸に考えており、6月の日本選手権もその2つにエントリー。いずれもブダペスト世界選手権の参加標準記録(4分03秒50/14分57秒00)は突破していないが、ワールドランキングも含めて出場は十分視野に入る。 「海外の選手がいるとどこで(レースが)動くかわからない。それを楽しみながら、しっかり勝ちきれるようしたい。世界で通用するような走りをして、その上でタイムがついてきたらいいなと思います」 自身のストロングポイントでもあるラストスパートが鍵を握る。「ラストスパートを一番大事にしたい。最近は、自分の中でもみなさんから見ても精細を欠いていると思っています。もう一回、初心に帰って、最初から最後まで駆け抜ける気持ちの中でラスト上げられればいいなと考えています」。 日本が世界に誇る『小さな巨人』。今季のモヤモヤを吹き飛ばす快走が見られそうだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.25

アディダス新シューズ発売イベントに箱根駅伝を沸かせた太田蒼生と平林清澄が登壇!

アディダス ジャパンは11月25日、「ADIDAS EKIDEN DAY」を都内で開き、ゲストトークセッションにGMOインターネットグループで青学大出身の太田蒼生、ロジスティードで國學院大出身の平林清澄が一緒に登壇した。 […]

NEWS 正月の駅伝へ意気込み!GMO・嶋津雄大「勝ち抜いてニューイヤーを」東京国際大・菅野裕二郎「雰囲気良くトレーニングができている」

2025.11.25

正月の駅伝へ意気込み!GMO・嶋津雄大「勝ち抜いてニューイヤーを」東京国際大・菅野裕二郎「雰囲気良くトレーニングができている」

ミズノの新シューズ発表イベントが11月25日に行われ、嶋津雄大(GMOインターネットグループ)、髙久龍(ヤクルト)、東京国際大の菅野裕二郎(4年)と小柴裕士郎(2年)が出席した。 実業団勢はニューイヤー駅伝、東京国際大勢 […]

NEWS 2025年最も輝きを放ったCrystalAthleteは中島佑気ジョセフ!選手、ファン、メディア投票の「GetsurikuAwards2025」発表

2025.11.25

2025年最も輝きを放ったCrystalAthleteは中島佑気ジョセフ!選手、ファン、メディア投票の「GetsurikuAwards2025」発表

月陸Onlineが2022年に創設した「Getsuriku Awards」。選手やファン、メディアからの投票によって、そのシーズンで『最も輝きを放った選手=Crystal Athlete』として表彰しています。 期間内に […]

NEWS 大学女子駅伝2冠へ!城西大の主将・金子陽向「10年間の集大成の走りを」本間香「優勝へ区間賞・区間新を」

2025.11.25

大学女子駅伝2冠へ!城西大の主将・金子陽向「10年間の集大成の走りを」本間香「優勝へ区間賞・区間新を」

ミズノの新シューズ発表イベントが11月25日に行われ、10月の全日本大学女子駅伝で優勝した城西大の主将・金子陽向(4年)と本間香(1年)が参加した。 1区区間新で優勝への流れを作った本間と、アンカーとして1分以上の差を跳 […]

NEWS 日本選手権混成競技は6月6日、7日 木南記念は5月10日開催 2026年競技日程の一部が発表

2025.11.25

日本選手権混成競技は6月6日、7日 木南記念は5月10日開催 2026年競技日程の一部が発表

日本陸連は、ホームページで2026年度の主催競技会日程の一部を発表した。 日本選手権混成競技(岐阜・長良川)は6月6日、7日の両日に開催されることが新たに判明した。日本選手権(愛知・瑞穂)はすでに6月12日~14日に行わ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top