2023.05.07
◇第10回木南記念(5月6、7日/大阪・ヤンマースタジアム長居)
日本グランプリシリーズG1の木南記念の2日目に男子400mハードルが行われ、筒江海斗(スポーツテクノ和広)が49秒54で優勝を飾った。
3組タイムレースで行われた男子400mハードルだったが、2組を走った静岡国際6位(49秒77)の筒江が先行した豊田兼(慶大)を10台目で捉えて自己新をマーク。3組でトップフィニッシュを果たしたオレゴン世界選手権代表の黒川和樹(法大)を0.27秒差で抑えて、グランプリシリーズで初めて頂点に立った。
熊本西高から陸上をはじめ、3年時にインターハイに駒を進めるも予選敗退。福岡大に進み、4年時に日本インカレで8位という成績を残している。今季で社会人3年目。一昨年の日本選手権で6位に入り、昨年49秒65のベストをマークしているものの、これまで全国的には無名の存在だった。
昨年49秒65をマークしたことが自信になっていると話し、この冬季も順調にトレーニングを積んでいたものの、春先に足底やふくらはぎを痛め静岡国際が初戦となった。
「これまで課題となっていた13歩から14歩に切り替える6~7台目がうまくつながるようになった」と冬季で取り組んだ課題が好調の要因を口にする。
木南記念でも「コンディションは悪かったですが、静岡でいい入りができたので48秒台が目標でした。それは達成できませんでしたがベストを出せたのはよかった」と笑顔。「このタイムで優勝できるとは思っていなかったので、勝てたのはビックリです」と話した。
今季最大の目標を48秒台突入と日本選手権の表彰台に置く。「今回、課題となった前半をさらに鍛え、日本選手権でしっかり結果を残せるよう頑張りたい」と目を輝かせる。なにわの地で得た自信を胸に、遅咲きのハードラーが、同舞台で行われる日本選手権で虎視眈々と大番狂わせを目論む。
文/花木 雫
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.09.18
DAY5イブニングセッションは3万5千人超来場 残りの日程は完売間近/東京世界陸上
2025.09.18
200m鵜澤飛羽が3着で準決勝へ 「自己ベストを出せれば決勝に行ける」/東京世界陸上
2025.09.11
ウサイン・ボルトが来日!自身の世界記録更新「今は特にいない」若き選手へ「自分を信じて」
2025.09.12
前夜祭イベントでギネス“世界新” 寺田明日香が高速道路KK線でリレー参加/東京世界陸上
-
2025.09.13
-
2025.09.14
-
2025.09.11
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
-
2025.08.19
-
2025.08.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.18
DAY5イブニングセッションは3万5千人超来場 残りの日程は完売間近/東京世界陸上
◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京2025世界陸上財団は9月17日、東京世界陸上5日目(DAY5)の入場者数(17日21時時点の速報値)を発表した。 鵜澤飛羽(JAL)が準決勝へ進んだ男子200 […]
2025.09.18
女子200m・井戸アビゲイル風果が日本勢14年ぶり準決勝へ 男子は鵜澤飛羽が着順通過/世界陸上Day5
◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目が行われ、女子200m予選5組に出場した井戸アビゲイル風果(東邦銀行)が22秒98(±0)で5着に入り、4着以下の記録上位4番目で準決勝進出を決め […]
2025.09.18
ナデル1500mフィニッシュ直前逆転初V ムーン棒高跳3連覇 3000m障害チェロティチ大会新/世界陸上Day5
◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションは4種目で決勝が行われた。 最初の400mが59秒45のスローペースで始まった男子1500m。最後まで混戦となったレースを制 […]
Latest Issue
最新号

2025年10月号 (9月9日発売)
【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/