2023.05.03
◇第38回静岡国際(5月3日/静岡・エコパスタジアム)
日本グランプリシリーズG1の静岡国際が行われ、男子400mハードルは児玉悠作(ノジマ)が49秒01をマークして優勝した。
タイムレース3組で行われたが、児玉は1組目に登場。「いつもよりリラックスしつつ、接地の時に力を感じました」とリズム良く走る。持ち味の「ガツガツした走り」で脚色は衰えず、フィニッシュタイムは48秒台を示して会場が沸いた。
結果的に49秒01だったが、法大3年時に出した50秒16から1秒以上も自己記録を更新。「昨年は調子を落としてハードルを跳べる状況じゃなくて、日本インカレも400mで出場でした。悔しい思いをしてきたので、社会人1年目でベストが出てうれしいです」と笑顔を見せる。
2、3組目も上回るタイムを出せずに優勝。ノジマは今春から児玉を含めて3選手が加入した新チームで、「日本選手権にも出場できるので良かったです」とアピールに成功した。
1学年下の黒川和樹(法大)や、先輩の岸本鷹幸(富士通)ら、「日本選手権のようなメンバーと毎日練習」してきた。長野高時代はケガもありインターハイに進めなかったが、苅部俊二・法大監督も大学時代から「伸びてきますよ」と話していた逸材。この冬も黒川を持ってして「めちゃくちゃ強かった」と舌を巻くほど練習でも好調だった。
「練習でやってきたことがようやく試合で発揮できました」と笑顔。これで日本選手権への資格も得た。伝統の法大ハードル陣からまた1人楽しみな選手が現われた。
3組でトップながら49秒06だった日本代表の黒川は「参加標準記録(48秒70)どころから48秒前半、47秒台も、と思っていたのですが気持ちが入りすぎました」と失敗レースに。それでも49秒06に「力はついている。楽しみは木南記念で」と挽回を誓った。
※一部誤りを訂正いたしました。
【動画】自己記録を1秒以上も更新 児玉の会心のレースをチェック
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.07
編集部コラム「追いかけっこ」
2025.11.07
メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ
-
2025.11.07
-
2025.11.06
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.07
編集部コラム「追いかけっこ」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.11.07
メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ
11月7日、実業団のメモリードは、27年3月をもって実業団陸上部としての活動を終了すると発表した。今後は「チーム単位での支援」から「個人アスリート支援」へと方針を転換し、陸上競技に限らず幅広いスポーツ分野の選手を対象に支 […]
2025.11.07
日本陸連・有森裕子会長に岡山市市民栄誉賞「本市の名を高めることに特に顕著な功績」五輪2大会メダル
岡山市は11月7日、女子マラソンで五輪2大会連続メダリストの日本陸連・有森裕子会長に、岡山市市民栄誉賞を授与し同日授与式が執り行われた。 有森会長は岡山県岡山市出身の58歳。女子マラソンにおいて、1992年バルセロナ五輪 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望