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2023.04.01

棒高跳・諸田実咲 2年半ぶりベストは4m41の日本新!11年ぶりに1cm塗り替え「自信になる」
棒高跳・諸田実咲 2年半ぶりベストは4m41の日本新!11年ぶりに1cm塗り替え「自信になる」

4m41の日本新記録を樹立した諸田実咲(本人提供)

中大と日体大の第48回定期対抗陸上が4月1日に日体大健志台キャンパス陸上競技場で行われ、女子棒高跳の諸田実咲(アットホーム)が4m41の日本新記録を樹立した。

諸田は4m00から試技を始めると1回で成功。続く4m20、4m34を2回目にクリアした。これまでのベスト(4m30=学生記録)を2年半ぶりに更新。「イマイチだったので修正すれば行ける」と日本新の4m41にバーを上げ、これも2回目に成功させた。これまでの日本記録は12年にロンドン五輪に出場した我孫子智美(滋賀レイクスターズ)の4m40で11年ぶりに更新。トラック&フィールドシーズン最初の日本新となった。

冬からスピードや体力強化も図り、練習ではゴムバーでも4m40をノータッチで跳ぶなど調子を上げていた諸田。2月の日本選手権室内でも優勝し、日本記録更新へ意気込みを語っていたばかり。ここに向けて「少しアキレス腱に違和感があったのですが、スピードも出ていて状態も上がっていたので記録を狙えると思っていました」と言う。

4m41は「1回目も惜しくて、ポールに力を加えて『跳ね』をもらえれば跳べると思いました。しっかり(踏み切りで)入り込んでいけました」と言い、「バーに触れずにしっかり跳べました。これまで室内が多かったので、外(屋外)で跳べたのも自信になります」と喜ぶ。日本記録保持者になったのはもちろんだが、久しぶりのベスト更新に声が弾んだ。

小学生時代から地元のクラブチーム「ベルアスレチックスジャパン」に通い、大泉南中時代には当時の中学最高記録となる3m81(室内、現・歴代2位)を跳んだ。なお、走幅跳でも全中やジュニア五輪に出場し5位に入っている。

高1でユース五輪に出場。高2で当時初となる4m00(室内)に成功し、高3時にはアジアジュニア選手権で銀メダルを獲得した。中大に進学してからもコンスタントに跳び、日本インカレでも優勝。日本選手権には中3から出場し続け、21年に初優勝飾っている。2022年度まで栃木県スポーツ協会に所属し、昨年の国体でもしっかり優勝。4月1日からアットホーム所属となって初戦だった。

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今後は4月の兵庫リレーカーニバルや水戸招待など日本グランプリシリーズに出場予定で高いレベルでのアベレージとさらなる記録更新を目指す。

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