HOME 駅伝

2023.03.31

トヨタ紡織の糟谷悟氏が退部 駒大時代に箱根駅伝3度優勝 悪性リンパ腫を克服して競技復帰
トヨタ紡織の糟谷悟氏が退部 駒大時代に箱根駅伝3度優勝 悪性リンパ腫を克服して競技復帰

2016年全日本実業団駅伝4区に出場した糟谷悟氏

トヨタ紡織は2022年度をもってマネージャーの糟谷悟氏が退部することを発表。すでに引退を表明していた小島大明、蟹沢淳平とともにチームから離れることが伝えられた。

糟谷氏は愛知県出身の39歳。中京大中京高から駒大に進み、学生時代には4年連続で箱根駅伝に出場し、区間賞を2度獲得。03年から05年まではチームの優勝に貢献した。

06年にトヨタ紡織に入社。07年には全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)でアンカーを務め、区間6位でチームは5位入賞を果たしている。

広告の下にコンテンツが続きます

その後もマラソンでも活躍したが、13年に悪性リンパ腫を発症。治療に専念するため一時競技から離れることを余儀なくされた。手術などを経て10ヵ月後に復帰すると、16年には全日本実業団駅伝で最長区間の4区に出場している。

19年に現役引退後はマネージャーとしてチームに残り、中部実業団駅伝では解説を務めていた。

糟谷氏は「チームを離れることになりましたが、陸上競技には色々なところで関わっていきます。長い間トヨタ紡織陸上部の糟谷の応援ありがとうございました」とホームページを通じてコメントした。

次ページ 糟谷悟氏、小島大明、蟹沢淳平の退部コメント全文

トヨタ紡織は2022年度をもってマネージャーの糟谷悟氏が退部することを発表。すでに引退を表明していた小島大明、蟹沢淳平とともにチームから離れることが伝えられた。 糟谷氏は愛知県出身の39歳。中京大中京高から駒大に進み、学生時代には4年連続で箱根駅伝に出場し、区間賞を2度獲得。03年から05年まではチームの優勝に貢献した。 06年にトヨタ紡織に入社。07年には全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)でアンカーを務め、区間6位でチームは5位入賞を果たしている。 その後もマラソンでも活躍したが、13年に悪性リンパ腫を発症。治療に専念するため一時競技から離れることを余儀なくされた。手術などを経て10ヵ月後に復帰すると、16年には全日本実業団駅伝で最長区間の4区に出場している。 19年に現役引退後はマネージャーとしてチームに残り、中部実業団駅伝では解説を務めていた。 糟谷氏は「チームを離れることになりましたが、陸上競技には色々なところで関わっていきます。長い間トヨタ紡織陸上部の糟谷の応援ありがとうございました」とホームページを通じてコメントした。 次ページ 糟谷悟氏、小島大明、蟹沢淳平の退部コメント全文

糟谷悟氏、小島大明、蟹沢淳平の退部コメント

糟谷悟氏のコメント この度チームを離れることになりましたが、陸上競技には色々なところで関わっていきますので、出会えた時には引き続きよろしくお願いします。長い間トヨタ紡織陸上部の糟谷の応援ありがとうございました。 小島大明のコメント 今年度をもちまして引退いたします。実業団選手として10年間走らせていただき、トヨタ紡織陸上部には2019年に移籍をし4年間在籍いたしました。 より高みを目指して移籍をし、レベルの高い環境で競技を行うことができチームからたくさんのことを学びました。その中で走ることができたからこそ高いレベルを目指す意識も強くなりました。 1番印象に残っているのは2021年中部実業団駅伝においてチームが8年ぶりに優勝できた時、6区として走り、優勝メンバーの一員になれたことです。 襷を渡した小野田がゴールテープを切った瞬間は本当に嬉しかったです。私自身、マラソンでも結果を残したいという思いがありましたが故障の影響もあり、思うような結果を残すことができなかったことには悔しさが残っています。それでもチャレンジする機会を与えてくださり、最後までやり切ることができたことに感謝いたします。 最後にマラソンを走って引退することができたことは非常に幸せなことだと感じています。この環境でなければここまで成長することはできませんでした。今まで培ったことを今後に活かしていけるよう、より一層努力していきます。そして、最後に今まで応援してくださった方々には心より感謝申し上げます。応援ありがとうございました。 蟹沢淳平のコメント 今年度をもちまして、競技を引退することになりました。入社から5年間、恵まれた環境の中で貴重な経験をたくさんさせていただきました。 競技に打ち込める環境を作って下さった会社、指導して下さったスタッフ、共に練習や生活をしてきたチームメイト、応援して下さった全ての方々に感謝しています。ありがとうございました。 今後は社業に専念していくことになりますので、競技を通して得た経験を活かして会社を盛り上げていきます。5年間、応援ありがとうございました。

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.18

駒大4年生4本柱は主要区間を熱望! 主将・山川拓馬「エース区間に挑みたい」 佐藤圭汰「しっかり走って恩返しを」

第102回箱根駅伝で3年ぶりの総合優勝を狙う駒大が12月18日、オンラインで合同会見を行い、エントリー選手が出席した。 今季の駒大は4年生の4人が強力。それぞれ希望区間を問われると、主将の山川拓馬は2区と5区、伊藤蒼唯は […]

NEWS 箱根駅伝Stories/青学大3連覇へ、過去最高レベルの戦力 「チームを勝たせる走り」を結集

2025.12.18

箱根駅伝Stories/青学大3連覇へ、過去最高レベルの戦力 「チームを勝たせる走り」を結集

前回優勝メンバーから6人が卒業 前回、10時間41分19秒の大会新記録で連覇を飾ったメンバーから6人が卒業。それも4区で歴代2位の好タイムをマークした太田蒼生(現・GMOインターネットグループ)に5、6区連続区間新で、「 […]

NEWS 横山隆義氏が死去 由良育英高でインターハイ2度の総合V 全国高校駅伝でも準優勝に導く

2025.12.18

横山隆義氏が死去 由良育英高でインターハイ2度の総合V 全国高校駅伝でも準優勝に導く

鳥取・由良育英高(現・鳥取中央育英高)の陸上部顧問として、インターハイで2度の総合優勝に導き、高校駅伝でも全国大会で2度の準優勝を果たした横山隆義氏が、12月15日、肺炎のため亡くなった。81歳だった。 横山氏は1944 […]

NEWS 26年7月に第1回U23アジア選手権開催が決定! アジア跳躍選手権も実施予定

2025.12.18

26年7月に第1回U23アジア選手権開催が決定! アジア跳躍選手権も実施予定

アジア陸連は11月に理事会を開催し、2026年7月9日から12日の日程で、第1回U23アジア選手権を中国・オルドスで開催することを発表した。 陸上競技では、U18やU20など年齢別の競技会が実施されており、U20カテゴリ […]

NEWS 中大・吉居駿恭主将「一番恩返しできるのが優勝」 溜池一太は初マラソン意向も「箱根だけしか考えていない」

2025.12.18

中大・吉居駿恭主将「一番恩返しできるのが優勝」 溜池一太は初マラソン意向も「箱根だけしか考えていない」

第102回箱根駅伝で30年ぶりとなる総合優勝を狙う中大が12月18日、東京・八王子市の多摩キャンパスで合同取材を開いた。 主将の吉居駿恭(4年)は「昨年の11月中旬くらいに(総合優勝の)目標を立てました。昨年の全日本の結 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top