2023.03.04
旭化成陸上部所属の相澤晃(25歳)と市田孝(30歳)が3月3日、東京マラソンEXPO 2023会場内のコラントッテのブースで行われたイベントに出席し、2日のレースに出場するランナーへのアドバイスや、自身の現在のコンディション、今後の目標などを語った。
ランナーに向けてレース前の注意としては「1kmを何分のペースで行くのか、前日、前々日ぐらいからしっかり考えておくこと」(相澤)、エネルギー切れにならないように「炭水化物をしっかり摂って臨み、水分補給も忘れないこと」(市田)などを挙げ、苦しい局面を乗り越えるために2人は「ゴール後の楽しみを考えて走る」(相澤、市田)とアドバイスを送った。
気になったのは両選手の現在のコンディション。特に相澤は昨年6月から9ヵ月間もレースから遠ざかっている。
2021年の東京五輪10000m代表で、同種目の日本記録(27分18秒75)保持者。昨年は5月の日本選手権10000mで優勝を飾ったものの、6月上旬のオランダ・ヘンゲロでのレースでも夏の世界選手権の参加標準記録(27分28秒00)を突破できずオレゴン世界選手権行きを逃した。
その後、7月に右足の後頸骨筋(内側のくるぶし付近)を痛めて以降は戦線を離脱しており、今の回復度合いは「(絶好調時の)2割程度。ようやくジョグがしっかりできるようになってきた」という。
「これまでスピード、スピードと思ってやって来ましたけど、なかなかうまくいかないこともあり、自分にとって何が必要なのかを考える1年でした。今季は自分の中で『焦る必要はない』と思っており、来年のパリ五輪に向けてもう一回作り直す1年にしたい」
今季前半のレース出場は予定しておらず、当面は12月の日本選手権10000mに照準を定める。その前後にはハーフマラソンを走り、マラソンでの代表入り目指す2025年の東京世界選手権に向けて長い距離に対応できる準備もしていく構えだ。
パリの次、2028年ロサンゼルス五輪をマラソンで“本当の勝負”をする舞台とすることが相澤の青写真。1964年の東京五輪のマラソンで銅メダルを獲得した同郷(福島県須賀川市)の大先輩、故・円谷幸吉さんに続く偉業が期待されている。
一方の市田は、5度目のマラソンとなった2月上旬の別府大分毎日で初のサブ10となる2時間9分15秒をマークしたものの、成績は11位(日本人選手9番目)。パリ五輪マラソン日本代表選考レースとなる今年10月のマラソングランドチャピオンシップ(MGC)進出条件の「6位以内+2時間9分00秒以内」をクリアできず、悔しい結果となった。
「レース後、川嶋(伸次)コーチや宗猛さん(総監督)からも『優勝を狙えたレース』とおっしゃっていただいたので、30km以降に無理して前に出たことが最後に響いてしまったのかと反省しました」
その反省を生かし、早くも4月16日のロッテルダムマラソン(オランダ)に出場予定。そこで2時間10分45秒以内で走れば、別大との2レース平均が2時間10分00秒以内となってMGC進出条件をクリアする。しかし、「せっかく海外で走るチャンスをいただけるので、安全にMGC進出を狙うのではなく、やはり自己ベストを目指して走りたい」ときっぱり話した。
わずか2ヵ月半弱のスパンでマラソンに再挑戦するのは容易ではないが、市田はサポートを受けているコラントッテ製品を活用して身体をリカバリーし、コンディションを整えていくという。
双子の弟・宏とともに旭化成のチーム内でいち早く同社の製品を愛用している市田。看板商品である磁気ネックレスはもちろん、磁気と生地のテクノロジーが相まって血行を促進し、リラックスをサポートするスイッチングウエアを部屋着やパジャマとしてもフル活用。ふくらはぎの血流改善やコリに効くSPORTS カーフも欠かせないアイテムになっているという。
ボディケアやリカバリーへの意識が高い先輩たちの影響を受け、相澤もコラントッテ製品を愛用。肩周りの血流を促進する磁器ネックレスはレース中も着用しており、健康維持に不可欠な栄養をまとめて摂取できる同社のマルチビタミン&ミネラルサプリメントで体調を整えている。
ハードなトレーニングで身体を酷使している長距離ランナーは、他のスポーツ選手以上にリカバリーが重要で、それがパフォーマンスアップに直結すると言って過言ではない。それぞれの目標に向かい、細かい気配りでコンディションを研ぎ澄ませていく。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.09
鹿児島銀行・宇都ひなたと坂口日菜子が退部 「応援のお陰で苦しいときも乗り越えられた」
-
2025.12.09
-
2025.12.08
-
2025.12.08
-
2025.12.08
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.09
富士山女子駅伝のエントリー発表! 2冠目指す城西大は兼子心晴、金子陽向らが登録 大東大は野田真理耶がメンバー外
全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の主催者は、12月30日に行われる大会のエントリー選手を発表した。 10月の全日本で25年ぶりの優勝を果たした城西大は、区間賞を獲得した兼子心晴(4年)、金子陽向(4年)、本間香( […]
2025.12.09
ユニクロ女子陸上競技部が選手公募「日本一、そして世界へ羽ばたくランナーを募集」
ユニクロ女子陸上競技部が、選手の一般公募を12月5日に開始した。 同社女子陸上競技部は1997年に創部。全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)には2003年に初出場。14年には7位に入った。 その後は浮き沈みを繰り返 […]
2025.12.09
パロマ瑞穂スタジアムが2026年4月22日供用開始 6月には日本選手権開催、秋は名古屋アジア大会の会場
愛知県名古屋市の瑞穂公園を管理する株式会社瑞穂LOOP-PFIは12月9日、建て替えを進めていたパロマ瑞穂スタジアム(瑞穂公園陸上競技場)が2026年4月22日に一般供用を開始すると発表した。 発表によると、約30000 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025