HOME 国内、大学

2023.02.15

アジア室内3000m銀の駒大・佐藤圭汰「この悔しさをトラックに生かしたい」今年は5000m日本記録がターゲット
アジア室内3000m銀の駒大・佐藤圭汰「この悔しさをトラックに生かしたい」今年は5000m日本記録がターゲット

アジア室内選手権から帰国した駒大の佐藤圭汰

アジア室内選手権の日本代表選手が2月14日、カザフスタン・アスタナから帰国してメダリストが会見に応えた。

男子3000mで銀メダルを獲得した佐藤圭汰(駒大)は、シニア初国際大会でのメダルにも悔しさをにじませる。

「引っ張ることはできましたが、まだラストで切り替えられませんでした」。室内日本歴代6位の7分56秒41をマークしたことについても「7分40秒切りを狙っていた」と言い、2014年仁川アジア大会1500m、5000m2冠のモハメド・アル・ガルニ(カタール)に突き放されたことを悔やんだ。課題は「余裕度」を持ってハイペースで引っ張ることと、「スプリント」だと振り返る。

広告の下にコンテンツが続きます

今年の記録面での目標は大迫傑(Nike)が持つ5000mの日本記録13分08秒40。もちろんまだ距離感があるのは理解した上で、「三浦さんも大学2年生で日本記録を出されているので、種目は違いますが僕も出したい」と、洛南高の先輩でもある三浦龍司(順大)が3000m障害で大学2年目に日本記録を樹立したことを意識している。そのためにはまず、「13分15秒」をターゲットに据え、「1500mでの記録も必要になると思います」と言う。

この後は千葉での選抜合宿をこなし、1ヵ月後に米国コロラド州ボルダーに渡り、「On Athletics Club(OAC)」の練習に参加予定。高校の先輩でもある阪口竜平が日本人で初めて所属した同クラブには世界トップランナーが集う。

「この悔しさをトラックシーズンに生かしたいです」

アジアで感じた悔しさを糧に、日本中長距離のホープは世界を目指してひた走る。

アジア室内選手権の日本代表選手が2月14日、カザフスタン・アスタナから帰国してメダリストが会見に応えた。 男子3000mで銀メダルを獲得した佐藤圭汰(駒大)は、シニア初国際大会でのメダルにも悔しさをにじませる。 「引っ張ることはできましたが、まだラストで切り替えられませんでした」。室内日本歴代6位の7分56秒41をマークしたことについても「7分40秒切りを狙っていた」と言い、2014年仁川アジア大会1500m、5000m2冠のモハメド・アル・ガルニ(カタール)に突き放されたことを悔やんだ。課題は「余裕度」を持ってハイペースで引っ張ることと、「スプリント」だと振り返る。 今年の記録面での目標は大迫傑(Nike)が持つ5000mの日本記録13分08秒40。もちろんまだ距離感があるのは理解した上で、「三浦さんも大学2年生で日本記録を出されているので、種目は違いますが僕も出したい」と、洛南高の先輩でもある三浦龍司(順大)が3000m障害で大学2年目に日本記録を樹立したことを意識している。そのためにはまず、「13分15秒」をターゲットに据え、「1500mでの記録も必要になると思います」と言う。 この後は千葉での選抜合宿をこなし、1ヵ月後に米国コロラド州ボルダーに渡り、「On Athletics Club(OAC)」の練習に参加予定。高校の先輩でもある阪口竜平が日本人で初めて所属した同クラブには世界トップランナーが集う。 「この悔しさをトラックシーズンに生かしたいです」 アジアで感じた悔しさを糧に、日本中長距離のホープは世界を目指してひた走る。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.14

ボルト、フレイザー・プライスも復興支援 ベルギーの競技会から10万ドルの寄附金 ハリケーン被害のジャマイカへ陸上界の支援の輪広がる

10月下旬に発生したハリケーン「メリッサ」のジャマイカでの被害状況をうけ、陸上界で支援の輪が広がっている。 ジャマイカでは、10月28日にメリッサが最も勢力の大きいカテゴリー5で襲来。特にジャマイカ南西部地域で大きな被害 […]

NEWS 【OHANA 鍼灸治療院】〝酸素〟ありきの治療院を開業、2way酸素ルームが大活躍
PR

2025.11.14

【OHANA 鍼灸治療院】〝酸素〟ありきの治療院を開業、2way酸素ルームが大活躍

高気圧酸素と低圧低酸素の両方の環境を1台でつくれる日本気圧バルク工業の特許製品 2025年3月、東京都調布市の京王線布田駅からほど近い閑静な住宅街に「OHANA 鍼灸治療院」がオープンした。井上伸次院長(51歳)が大切に […]

NEWS 男子20km競歩は張俊、女子20km競歩は楊家玉が連覇 中国全国運動会が開幕

2025.11.13

男子20km競歩は張俊、女子20km競歩は楊家玉が連覇 中国全国運動会が開幕

中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会が広州市を中心に11月9日から開幕している。陸上競技は12日の20km競歩を皮切りに、15日からマラソンを含め、トラック&フィールド種目がスタートする。 同大会は日本の国民スポ […]

NEWS 全中3000mVの出田隆之助擁する中京が県大会連覇 熊本・松橋、栃木・三島など名門校も全国へ/中学駅伝

2025.11.13

全中3000mVの出田隆之助擁する中京が県大会連覇 熊本・松橋、栃木・三島など名門校も全国へ/中学駅伝

12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝への出場権を懸けた都道府県大会が佳境を迎えている。11月5日から10日までに、21都府県で代表校が決定した。 関東では5都県で代表が決定。埼玉男子は男衾が1区から主導権を握り、 […]

NEWS やり投・北口榛花  世界一奪還へ向け始動「山を登ったり、ローラースケートをしたり…」右肘も順調に回復

2025.11.13

やり投・北口榛花 世界一奪還へ向け始動「山を登ったり、ローラースケートをしたり…」右肘も順調に回復

一般社団法人 服部真二 文化・スポーツ財団は11月13日、都内で「第8回服部真二賞」の受賞式を開き、女子やり投の北口榛花(JAL)が受賞し、200万円と江戸切子とクオーツ時計を組み合わせたオリジナルトロフィーが贈呈された […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top