HOME 国内

2023.02.14

七種競技・丸山優真 金メダルに喜びも「室内日本記録出せず悔しい」十種でもアジアの頂点から世界目指す
七種競技・丸山優真 金メダルに喜びも「室内日本記録出せず悔しい」十種でもアジアの頂点から世界目指す

アジア室内男子七種競技を制した丸山優真

アジア室内選手権の日本代表選手が2月14日、カザフスタン・アスタナから帰国してメダリストが会見に応えた。

男子七種競技を5801点で制して金メダルを手にした丸山優真(住友電工)は、競技を終えてすぐの離陸だったため金メダルをカバンの奥底に。「どこにやったかな」と探す一コマもあったが、無事に見つけて首からさげた。

広告の下にコンテンツが続きます

高校3年生の時に、初めて十種競技に出場して金メダルを取ったアジアジュニア選手権以来のアジア制覇に笑顔を見せる。

だが、競技全体を振り返ると「取りこぼしが多かった」と丸山。60mハードルは7秒台(7秒96)を出し、砲丸投はベストとなる13m54と手応えをつかんだが、他は「まずまず」。

ラストの1000mで2分43秒を出せば室内日本記録だったが、3秒ほど足りなかった。フィニッシュ後は「金メダルを取ったことより、記録を出せなかったことが悔しい」と振り返る。

それでも、復活への大きな一歩を刻んだ。高校時代から混成競技の大器として期待を集め、八種競技高校新、十種競技のU20日本最高記録と着実にステップアップ。だが、胸椎分離症で長く戦線離脱するなど、194cmの身体を作り上げるまでに時間を要すのは仕方のないことだった。

広告の下にコンテンツが続きます

今季は「ところどころ痛いところはありますが、大きなケガなくできている」と丸山。アジア室内に向けて急ピッチに仕上げたため、「3、4月でもう一度トレーニング期にしたい」と言う。

見据えるのは7月にタイで行われるアジア選手権。「そこでアジアをもう一度制して、世界に行きたい」。とてつもない潜在能力を秘めるデカスリートが、いよいよ本格化しようとしている。

アジア室内選手権の日本代表選手が2月14日、カザフスタン・アスタナから帰国してメダリストが会見に応えた。 男子七種競技を5801点で制して金メダルを手にした丸山優真(住友電工)は、競技を終えてすぐの離陸だったため金メダルをカバンの奥底に。「どこにやったかな」と探す一コマもあったが、無事に見つけて首からさげた。 高校3年生の時に、初めて十種競技に出場して金メダルを取ったアジアジュニア選手権以来のアジア制覇に笑顔を見せる。 だが、競技全体を振り返ると「取りこぼしが多かった」と丸山。60mハードルは7秒台(7秒96)を出し、砲丸投はベストとなる13m54と手応えをつかんだが、他は「まずまず」。 ラストの1000mで2分43秒を出せば室内日本記録だったが、3秒ほど足りなかった。フィニッシュ後は「金メダルを取ったことより、記録を出せなかったことが悔しい」と振り返る。 それでも、復活への大きな一歩を刻んだ。高校時代から混成競技の大器として期待を集め、八種競技高校新、十種競技のU20日本最高記録と着実にステップアップ。だが、胸椎分離症で長く戦線離脱するなど、194cmの身体を作り上げるまでに時間を要すのは仕方のないことだった。 今季は「ところどころ痛いところはありますが、大きなケガなくできている」と丸山。アジア室内に向けて急ピッチに仕上げたため、「3、4月でもう一度トレーニング期にしたい」と言う。 見据えるのは7月にタイで行われるアジア選手権。「そこでアジアをもう一度制して、世界に行きたい」。とてつもない潜在能力を秘めるデカスリートが、いよいよ本格化しようとしている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.15

NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]

NEWS 小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

2025.06.15

小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]

NEWS 久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

2025.06.15

久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

◇インターハイ近畿地区大会(6月12~15日/京都市・たけびしスタジアム京都)4日目 広島インターハイを懸けた近畿地区大会の4日目が行われ、女子800mは久保凛(東大阪大敬愛3大阪)が昨年自らがマークした大会記録を0.7 […]

NEWS 青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

2025.06.15

青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NDG)の1日目が6月14日に行われ、雨のなか、各組で好レースが繰り広げられた。 男子10000mでは2組で1着(28分53 […]

NEWS 中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

2025.06.15

中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

6月14日にオーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」の5000mに中大の溜池一太(4年)とルーキー・濵口大和が出場し、溜池は13分25秒11の自己新、濵口も13分37秒54のセカンドベストを […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top